1月最後の土曜日29日に会社の山仲間と中央線笹子の滝子山(1,620m)に登りに行った。今回は地図に「上級者向き」と書いてある寂ショウ尾根を登ることにしたので、荷物の軽量化を図りカメラはソニーのNEXの単焦点レンズとした。
9時1分に笹子駅到着した3名は冷え冷えとした甲州街道を東に戻り15分程歩いた吉久保入り口から北上した。「滝子山」の標識が多いので迷うことはないだろう。ただしこの標識は大鹿峠から滝子山に登る一般ルートを示しているので要注意だ。
中央自動車道を越えたところで滝子山の写真を撮る。今日登る寂ショウ尾根は右手から中央に伸びている。9時40分廃屋となっている「寂ショウ苑」という建物の横から大鹿峠に向かう道と別れて寂ショウ尾根に向かう。取り付き点の標高は大体600mで山頂まで1,000mの直登である。25分程疎林の中を急登すると林道を横切った。寂ショウ尾根の傾斜はこの辺から強くなってくる。
11時20分最初の岩場に到着。
E16mmF2.8という35mm版換算焦点距離24mmの広角単焦点レンズで撮ると岩場の傾斜が緩く写るが実際はもう少し傾斜がある。ただし地図にある「岩場あり道不明瞭上級者向け」という注意書きほどのことはないだろう。
12時33分滝子山(1620m)頂上到着。南に眼をやると三つ峠山はよく見えたがその向こうの富士山は雲の中だ。山頂標識の右手の山が三つ峠山だ。
北に眼をやると雁ヶ腹摺山(写真右)と黒岳(左)が見える。雁ヶ腹摺山は五百円札に描かれた富士山の撮影地として有名なところだ。
午後1時2分頂上を辞して桧平経由で初狩駅を目指す。南斜面の下りは明るく気持ちが良い。時々落ち葉の堆積に足をとられるのもご愛嬌だ。
2時10分このルートの最初(登る方から見ると最後)の水場到着。水滴が凍って大きな氷柱を作っていた。
午後3時10分国道20号線初狩駅入り口到着。このまま駅に向かっても良かったのだが、地図を見ると大月方面へ10分程先に「日の出鉱泉」という温泉マークがあったので汗を流しに向かった。ところが建物の入り口には鍵がかかっていて応答なし。休業または操業停止の模様だ。慌てて初狩駅に駆け戻り3時41分の高尾行に乗ることができた。今回の滝子山登山は登り3時間半、下り2時間休憩30分だった。
この週末は寒さが一段と厳しくなっているが山を歩いている限り寒さで閉口することはなかった。いつも日本橋・神田界隈では昼飯を食いに出るにも寒い寒いといっているのだから、我ながら身勝手なものである。
ところでソニーNEX5の単焦点レンズ、それなりに山で使えたと思う。単焦点レンズを使う時には「デジタルズーム機能」がついている(操作は「メニュー」から「カメラ」を選択し「プレシジョンデジタルズーム」を選択すると10倍までズーム撮影が可能)。
山では私は「おまかせオート」モードを使うことが多い。このモードは暗いところではISO感度を自動的に上げるなどの対応を総てカメラがやってくれるという便利な機能だ。スナップ的に使うには便利なモードである。