参院選が終盤である。マスコミの調査によると、自公が優勢を維持して、「ねじれ国会」が解消されるのは確実だ。「ねじれ国会」が解消され、「決める政治」が行われることは歓迎だし、実は私も「ねじれ国会」解消に向けて、既に期日前投票を済ませてきた。
だが自分が選んだ候補者と私自身の政治的課題に関する意見の相性ということになると、多少の疑問を感じないわけではない。
毎日新聞が運営している「えらぽーと」というサイトがある。http://vote.mainichi.jp/
このサイトは「憲法改正」「消費税引き上げ」など26の質問に「賛成・反対」を回答することで、自分の政治的意見と相性の良い政党を選ぶという仕組みである。
このサイトで実際に相性を調べたところ、意外なことに一番相性が良かったのは私が投票した候補者が属する政党ではなく、「第三極」の政党だ、という答が返ってきた。
このことから色々なことが考えられる。
1)自分の政治的意見とすべての面で一致するような候補者や政党はほとんどいない。
2)各政党の掲げる政治的課題の比較検討だけで政党選択をした訳ではない。政党としての政治的課題の実現力を重視した。
3)政治的課題やプライオリティは時々に変わっていく。選挙で重視するべきは、具体的な政治的課題のみならず、党や政治家としての基本姿勢(自助努力を重視するなど)である。
以上のようなことを踏まえて私が新しい参院(衆院にもだが)に望みたいことは二つある。
1)選挙戦で大きな争点にならなかった(あるいは敢えて避けた)政治的課題を決定する場合は、自分に投票してくれた人のその時々の意見を聞き、それを国会に反映する仕組みを作るべきである。今のネット環境はそれを可能にしている。
2)国の行く末に影響を与える大きな問題(憲法改正など)については、党議拘束を緩和して、国会議員一人ひとりの見識および1)で述べた選挙民の意思と見識が反映されるようにするべきである。
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