金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

金を使う秋(とき)

2014年10月30日 | うんちく・小ネタ

今年の秋は良く金を使う。一番の理由は山登りだ。9月は南北日本アルプスに3回行った。10月は台湾玉山、そして11月はネパールである。全アジア的に見ると台風シーズンの後、つまりpost monsoomは気候が安定するようだ。この時期は収穫の時期に重なり、お祭りが多い。旅行をしていても楽しい時期である。だから秋は日本を含めてアジアを旅する良い時期だ。

だから旅人にとって秋は金を使う時期である。ところで秋は「とき」とも読み、時を意味することがある。だから金を使う秋(とき)ということもできる。「金は天下の回り物」という言葉は金を使って(消費を増やして)景気を良くせよ、という意味だと考えるのは深読み過ぎるだろうか?

便利なものでインターネットで調べると、秋(とき)の語源は諸葛孔明が蜀の後帝に奉った出師の表の「今天下三分、益州疲弊、此誠危急存亡之秋也」で使われていることが分った。解説の中に秋は収穫の時期で一番大切な「時」を意味するので、大切な時を「秋」というのではないか?というコメントがあった。出費は多いが幸いなことに家計は危急存亡とまでは行っていない。ただし旅行から帰った時に銀行から住民税引き落としの予定連絡などが入っているとガックリくる。「苛政(苛税?)は虎よりも猛し」(孟子)とはこのことか?とまた中国の格言を思い出した次第。苛政(課税)が消費を冷やし、金の回りを悪くすることは古今東西変わりはないようだ。

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台湾玉山登山(3)準備・ガイドその他

2014年10月30日 | 

【入山許可】

玉山は1日90人に入山制限をしているため、申込みが多い場合は抽選になる(倍率は高そうである)。

申し込み状況等は玉山管理所ホームページ https://mountain.ysnp.gov.tw/japan/index.aspx

で見ることができる。ガイドが必要かどうか?という点についてはざっと管理所HPを見る限りでは明記されていないようだ。登山ルートに難しいところはないが、中国語に堪能で現地事情に詳しくない限り、車や宿の手配を含めてガイドは必要だと思う。

【基本コース】

1日目は標高2,620mの塔塔加(Tataka)鞍部から、標高3,402mの排雲山荘まで。同山荘泊。2日目は早朝に玉山主峰(3,952m)を往復し、塔塔加鞍部に下山。

日本から行く場合は1日目に登山口手前の宿(たとえば東甫温泉)まで入り、2日目排雲山荘、3日目下山して台北まで戻り一泊。翌日帰国の3泊4日が妥当な最短コースだと思う。

【現地旅行会社】

我々は登山メンバーの一人が顧問を務めている合弁会社にお願いして「野訊国際登山旅行社」という旅行会社を使った。玉山周辺では「野訊」のマークを付けた登山者が多かったので、当地では有力な旅行会社だと思われる。ちなみにガイドの説明では「野訊」はwild messegeの意味だそうだ。なお現地旅行会社のサービスは「台中から登山口までのチャーターバスの手配」「途中の宿の手配」「排雲山荘の予約や代金の支払い」「ガイド(登山隊7名に2名のガイドがついた)の手配」である。

【料金】

気になる旅行代金だが、現地費用(除く最後の台北ホテル代金)が一人約5.4万円(台北・台中新幹線往復代金込)で、東京・台北(松山空港)の往復飛行機代が5.5万円(エコノミー)合計約11万円。これに最後の日の台北でのホテル・食事代を加えたものが実費だった。

【登山装備】

玉山山頂は零度近いと感じた。登頂日は風がなく穏やかな状態だったので、気温=体感温度だったが、風が吹くと当然もっと寒く感じる。私の登頂時の服装は、上半身のレイヤーは「冬山用下着(モンベルのジオライン)+登山シャツ+少し厚手のゴアテックスのアウター」の3層。ただし頂上手前で日の出待ちをした時は羽毛服を着た。下半身はCWXタイツに少し厚めの登山ズボンである。これで寒くない。

靴は軽いトレッキングブーツを履いた。このコースは歩行距離が長いので軽い靴の方が疲れないと思う。

雨具は上下ともゴアテックスを準備。塔塔加・排雲山荘間でかなり雨が降ったが、雨具は上だけ着用。傘をさしたので雨具のズボンは使わなかった。傘は有効だが、足を踏み外すと大事に至るところがあるので、注意が必要だ。

排雲山荘には寝袋があるので、持参する必要はない。

【ガイドの質】

2名のガイドの内、1名は英語OK日本語まったくダメ。もう1名は英語まったくダメで日本語は単語をほんの少々という感じだった。車や山小屋の手配は完璧だったが、本格的な登山訓練を積んでいるかどうかは疑問(歩き方や休憩場所の選定から判断して)。

またゲストの名前を覚えようとしない、ガイド同士の私語が多い、動植物の名前を知らない等プロフェッショナルなマナーにおいては首をひねるところがあった。

【言葉の問題】

台湾の人々(タクシーの運転手・現地人相手のホテルの従業員など)は、ほとんど英語を話すことができなかった。排雲山荘の給仕人は多少日本語を解した(といっても豚まん・餡まんの類だが)。玉山に登っている人を見ると大半が中国人(台湾人?)で、時々日本人のツアー客が混じる程度。欧米人はほとんど見かけなかった。挨拶程度の中国語は調べていったが~早(チャーオ)=おはよう、先請(シェンチェン)=お先に、程度だが~、ほとんど通じなかったと思う。こちらが四声を理解していないから、相手には伝わらないのである。言葉は難しい。

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台湾玉山登山(2)

2014年10月30日 | 

10月28日火曜日快晴。この日は7名のうち3名の健脚隊が頂上に向かうことにした。午前2時起床。2時半朝食。肉まん・餡まん・パン(選択)とスープの軽食を食べて3時に出発。気温は2-3度程度(体感)。風がなく寒くはない。冬山用の下着+シャツ+アノラックで出発。ヘッドランプ頼りにガイドの後をついて行くと段々傾斜がきつくなってきた。

Yusan

写真のように鎖場があるが、鎖に頼らずともほとんど登ることができる。まあ赤岳の文三郎尾根程度のものだ。4時40分頂上下200mほどのところに到着。あまり早く頂上についても朝日を待つ間が寒いので、ここで30分ほど待機。他の登山者も皆ここで待っている。5時45分山頂到着。

Yusan1

東の空が明るくなってきた。

Yusan2

6時5分雲海の上に朝日が顔を出した。雲海はどこまでも、そう、恐らく太平洋まで広がっている。ガイドが入れてくれたコーヒーを飲んで下山開始。

Yusan3

明るくなると結構ながれ場を登ってきたことが分る。

途中玉山が大きな影を雲海の上に落としていた。

Shadow

いわば「影玉山」である。

Yusan4

降り始めて10分ほどのところの傾斜が一番きつかったようだ。

7時2分排雲山荘帰着。8時前に小屋からラーメンがでたので、それを頂いてから全員で下山開始。

9時55分5kmポイント休憩所到着。登りには見えなかった玉山主峰を拝むことができた。

Yusanfrom5

中々の迫力である。12時27分塔塔加鞍部登山口到着。13時半にチャーターバスに乗り、16時前に台中到着。5時半の指定席を変更して、4時過ぎの新幹線に乗車。5時過ぎには台北に着き、タクシーでリージェントホテルに入った。

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台湾玉山登山(1)

2014年10月30日 | 

10月26日(日)-29日(水)で台湾の最高峰・玉山(3,952m)に登りに行ってきた。メンバーは某ロータリークラブトレッキング同好会の方々。メンバーのお一人が顧問をされている大手保険会社の台湾合弁会社に現地旅行会社の手配をお願いしたので、手間の面では楽だったが、反面事前勉強はおろそかな登山になった。

さて26日は朝9時20分のANAに乗り、松山空港に昼頃到着。向かい風が少なく飛行時間は予定よりかなり短かった。空港からタクシーで台北駅へ。新幹線で台中に向かい、ガイドと合流。この時ちょっとしたエピソードがあるが、それは別のエントリーで紹介したい。

事前の話では「日本語のできるガイドが付きます」ということだったが、Jason陳さんというガイドさんは日本は全くダメ。英語はまあまあだったが。午後3時20分に一行7名+ガイド1名でチャーターバスに乗り、2時間走って東甫温泉・帝綸飯店(ホテル)到着。大雑把にいうと玉山登山口と台中の間で、時間的には2/3程度来たところだ。

温泉に入るには海水パンツが必要だが持参していない(ホテルで買うことはできる)ので、入浴は見送る。

Teirin_2

飯はお仕着せの料Teirin2理がテーブル一杯に並んだが、あまり美味とは言えない。

10月27日月曜日。曇りのち雨。午前7時バスでホテルを出発。8時半頃塔塔加到着。ここでバスを降りて100mほど坂道を登って警察(派出所)にガイドが登山許可書を提出(パスポートが必要)。事前調査ではここで登山地図を貰えることになっていたが、ガイドのいる登山隊には呉れない、との説明で地図は貰えず。

Monky

それはさておきバスを降りたところにサルがいた。日本ザルに似ているが当然台湾ザルである。一見人懐っこい顔をしているが、登山客の弁当を狙っているようだ。ご用心。

警察の前から登山口・塔塔加鞍部まではシャトルバスに乗る(10分程度)。

写真は登山道入り口(標高2,6020m)。

Tataka

9時20分いよいよ登山開始。トイレはこの先1.7kmと5kmの2カ所だ。

1時間ほど歩いたところで一休みしていると人懐っこい鳥がやってきた。

Bird

ガイドは「名前は知らないが俺たちはwelcome birdと呼んでいる」という。この登山道では時々きれいな花が咲いているが、ガイドは英語で何というのか知らないという。どうも自然ウオッチャーとしては勉強不足のようだ。

12時30分5km休憩所到着。ここから玉山主峰が見えるはずだが、頂上は雲に覆われていた。ここで昼食をとっている内に雲行きが怪しくなり雨が降り出した。

雨は2時間ほどで一旦止んだ。

Foggy

雨に洗われた玉山の森は美しい。だがまた雨が降り出す。少し強くなった雨の中3時45分頃排雲山荘到着(標高3,402m)。

8.5km標高差800mの道のりを6時間半かけて登ったことになる。

排雲山荘の1階は食堂。コンクリート打ちっぱなしで冷たい。水は天水を利用しているようだが、沸かした湯を無料で使うことができる。夕食・朝食は出るが、売店はない(当然ビールも売っていない)。熱湯に持参した生姜湯の元を入れて皆で一口飲んだ。夕食は5時。夕食は豚カレーと鳥カレーの選択ができる。することがないので、6時には寝袋に入った(寝袋は貸してくれる)。外では雨脚が強くなり、明日の天気が気になった。

 

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