追憶の彼方。

思いつくまま、思い出すままに、日々是好日。

脳についてのshort-short…(2)

2018年05月18日 | 癒し
Funny short-short

⁂…脳…… (ref;「脳には妙なクセが有る」…池谷裕二氏)
今回はカタカナ英語の法則でお世話になった日本が世界に誇る脳学者・池谷裕二氏の著作から。  

左側重視の傾向
人間には視野の半分を重要視し,もう一方を無視する傾向がありこれをシュードネグレクト効果と言う。全般的に「左重視」が殆どで、例えば魚の絵を描くと殆ど人は頭部を左、尻尾を右に、車や動物を描いても先頭・頭部を左側に描く。又八百屋の目玉商品も左の棚に陳列した方がよく売れると言う実験結果もあるらしい。自分のスケッチブックを見ても静物のスケッチは書きやすいように中心になる部分を全て左側に置いている。

このことから向かいに座った人の注意はその人の左視野即ち自分の右側に注意が集まっていることになるので、髪型、身だしなみ、おしゃれや化粧は自分の右側に気合を入れて行うのが重要だという事になる。お見合い、合コンでの必勝法の一つは此処にあると言う教訓でもある。

笑顔…「先ずは形から」で幸福になれる
笑う門には福来る…楽しい感情は記憶力や集中力を高め、問題解決を容易にする効果がある。
笑顔には社会を心地よいものにすると言う社会的効果の他に「笑顔は感染」すると言う特徴がある。
普段から仏頂面で近寄り難い人を笑わせる実験、どんなに冴えたギャグでも100%という事はなく、逆効果になる惧れもある。一番の方法は隣に座った人が只根拠もなくケラケラ笑い続けるのが最も確実であると言う。
そういえばYou Tubeで見たイギリスの喜劇役者Mr.Beanの映画で列車に乗り合わせた乗客が本を読みながら大笑いするシーンが延々と続きその内,特に理由もないのに此方もついつられて笑いだしてしまうという経験をしたことが有る。
電車の中で親子が楽しそうに笑顔で話しているのを見ていると何時の間にか周りの人の表情が緩んでいる光景はよく目にするところである。
更に笑顔を意識的に作るだけで本人に良い心理的効果があると言う実験結果が有る。強制的に笑顔に似た表情を作らせた人と沈痛な表情を作らせた人に分け漫画を読ませると同じ漫画でも前者の方が高得点を与えると言う結果が出ている。笑顔に似た表情を作るとドーパミン系の神経活動が活発になる。つまり楽しいから笑顔になると言うより笑顔を作ると楽しくなると言う逆因果が脳にはあるという事らしい。
更に対談中に相手がコーヒーを飲んだらこちらもカップに手を伸ばし、あいてが頬杖を突いたらこちらも同じようにする、さりげなく相手の行動を真似ると相手の好感度が増すということがあるらしい。サルも同じだと書いてあったので、背中を掻いている犬に笑い乍ら真似をしたら危うく噛まれるところであった。

微笑めば友達ができる。しかめっ面をすればしわができる。(ジョージ・エリオット)……お年寄りの笑い皺、その方の人生の勲章である。

笑いのもたらす健康効果や効能に付いては多くの研究がなされている。笑顔はドーパミン、アドレナリン、コルチゾールなど、ストレスを減少させるホルモンを分泌させ、エンドルフィンのような幸せホルモンを分泌し、血圧を下げる働きがあるという。さらに、笑顔の人は周りの人への印象が良くなる。ペンシルベニア州立大学での研究では、笑顔でいると周りの人に好感を与え、親切に見えるだけではなく能力がある人に映るという研究結果も出ている。ウェイン州立大学が行った、メジャーリーグの野球カードを使った調査では、輝かしい笑みを浮かべていた選手ほど寿命が長かったという結果が出たと報じられている。長生きをしたり健康な人生を歩むには笑顔が重要な道具であることがわかる。
 

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