追憶の彼方。

思いつくまま、思い出すままに、日々是好日。

美しい国・日本

2018年06月09日 | 政治・経済

美しい国・日本

安倍首相が好きな「美しい国」とはどのような国だろうか。 どうせどこかの借りものだろうと調べてみたら案の定、安倍が尊敬する祖父,戦争犯罪人の岸信介が親しくしていた韓国の世界基督教統一神霊協会(統一教会)の初代日本支部長久保木修己が言い出した言葉らしい。
安倍は借りものを自分のものにしようと、内閣官房に「美しい国づくり推進室」を作り、有識者を集めた「美しい国づくり企画会議」を設けたが、僅か2回会議を行っただけで、プロジェクトは雲散霧消した。
使った経費は4900万円、後任の内閣総理大臣福田康夫でさえ、全く無駄な支出だと指摘している。確たる理念なく無定見、上滑りな政策が辿る典型的な事例、税金の無駄遣いの最たるものである。

「嘘が嘘を呼ぶ…1つの嘘を通すために別の嘘を20も発明しなければならない」という有名な言葉があるが、愛媛県の中村知事が加計問題に関連し「嘘というものは、それは発言した人にとどまることなく、第三者、他人を巻き込んでいく」と高野孟氏が雑誌で紹介している。安倍を擁護する為に関係者が次々と嘘を重ねる。うわべだけ美しく取り繕った何とも生き方の醜い連中の多い事だろうか。
日本は政界、官界、財界、教育・スポーツどの世界においても無責任体質が覆いつくし、美しい国とは全く真逆の醜い国に陥ってしまった。
今回の日大アメフト部の問題でも内田正人前監督とモリカケ問題の安倍首相の一連の言動はそっくりだ。「言っていない」「記憶にない」を連発してひたすらトボケまくり、選手や部下に責任を押し付けてワケの分からない言い訳を繰り返す――。
党首討論でも安倍は「私や妻は贈収賄に関与しておらず問題の本質とは関係ない。国有地を値引きした財務省の手続きや小学校設置を認可した是非こそ問題の本質だと諭点そらしと責任転嫁をやっている。
籠池という様な胡散臭い人物がいくら財務省に掛け合った処でまともに応対さえして貰えないのが常識である。ところが如何に軽薄無知とはいえ総理夫人と名がつくだけで省内挙げて意向を忖度し対応してくれているのだという明々白々な事実さえ無視しようとする、あるいは理解できない安倍である。
やれゴルフだ、山荘でのバーベキュウだ、高級レストランでの会食だと度々顔を合わせている腹心の友が最重要プロジェクトとして推進中の、しかも官邸主導で進めている案件をその責任者である首相が最近まで知らなかったなど子供だましの嘘を誰が信用するのか。その嘘を弁護する為に嘘を重ね文書改竄という犯罪迄犯して国民を欺く官僚も浅はかとしか言いようがない。
目の前にぶら下がるポストや退官後の処遇といった薄汚いニンジンの為にそこまで自分を落とせるものかと哀れである。

昔オーム真理教の幹部にああ言えば上祐という屁理屈・ひねくれ男が居たが安倍はこれを超えている。見え透いた嘘・出鱈目・責任転嫁・はぐらかしのオンパレード、証拠を突き付けられてもその場その場で出まかせのはぐらかしと嘘で聞く耳を持たない。この様な 安倍の答弁を聞いて、法政大学の上西充子教授が、「ご飯論法」と名付けたちまちネットで話題となった。  「朝ご飯を食べましたか」と質問された場合、パンを食べていても、あたかも「ご飯(白米)」について問われたかのように論点をずらし、「食べていない」と強弁する論法だ。嘘ではないが誤魔化し・すり替えて論点をぼかし議論をかみ合わせないようにする。
小泉元首相の丁寧な説明を拒否するワンフレーズ・ポリテイックスを更に進化させた安倍は到頭官僚の得意とする卑怯な答弁術迄身に着けるに至った。 
以前ブログにも書いたが小泉は何の取柄もない無能な安倍・麻生を抜擢し政治の表舞台に起たせる大罪を犯した。
アメリカのトランプがアメリカの国難であるのと同様、安倍や麻生の存在は日本にとっても大きな国難以外の何物でもないことが一層明白となった。
 
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