ぱにぽん

徒然なる言いたい放題

本日のCD (Nana Mouskouri)

2008年12月28日 23時38分18秒 | 本日のCD
なんだか最近アメイジング・グレースといい、オンリー・ラヴといい、この人の歌声をよく聴く気がする。

ナナ・ムスクーリ "STANDARD SELECTION OF NANA MOUSKOURI"


いろんな方が歌うアメイジング・グレスがあり、アメイジング・グレースと言えば、ジュディ・コリンズですが、

Judy Collins "the best of judy collins"



わたくし的に思い出深いアメイジング・グレースと言えば、ナナ。



久しぶりに聴いていたら昔の事がぼろぼろと思い出されてきました。


このアルバムは中野に住んでいる頃、中野北口ブロードウェイの2Fあたりにあった「レコードレンタル友&愛」で何の気なしに借りた割には、SONYのカセットテープAHFにダビングしてWalkmanで繰り返しよく聴いていたので、カセットテープのラベルにどんな文字で書いたかなんて事までとてもよく覚えています。

この頃住んでいたアパートの部屋にはテレビも暖房も無かったけれどもレコードプレイヤーはあった(笑)

安比での合宿を終えて東京に戻って来た時、到着が四谷だったのでなんの気なしにイグナチオ教会のミサに出たことがありました。

到着したのが夕方17時過ぎだったので、18時からのミサだったのではないか。
その日は22時新宿発の夜行バスでバイト先の戸隠へ向かう予定でした。

板も荷物もバイト先に送ってしまっていたので、普段なら大荷物を抱えて汗をかきかき運ぶのに忙しくてそれどころじゃないんだけれども、とても身軽になっていたし、クリスマスが過ぎた後だったので、なにか心も軽く浮かれていたのか。

暖房のないアパートに帰る気がしなかったのでそのまま戸隠へ行ってしまおうと決めたときに、たまたまちょうどいい時間潰しだと思ったのかもしれない。

その時に気になっていた子が、熱心な信者だったのかもしれない。

とにかくミサに出るまでのちょっとふわふわした気分は感覚としてよく覚えています。

どうしてミサに出ようと思ったのかがはっきり思い出せないのだけれども、ミサが始まってからは、ふわふわした気分がスッと落ち着き、その後なぜかスキーの事ばかりを考えていました。そのシーズンは夏の間に気を抜かずにできる事は全てやって迎えた気でいたので、自律神経トレーニングなんかも欠かさずやっていた事もあって、シーズンを通してスイッチが入りやすい状態ではあった事は確かです。


ミサが始まって、スキーの事ばかり考えていた時に、スペイン人の神父様が確かルカの福音書を引用してなにか喋っていた気がします。

耳にこびりついている言葉が二つ。



「狭い門から入りなさい.......」


「どうしても必要な事はわずかです...........」



信者でもないし、宗教学も時間割に入れなかった私なので、記憶が曖昧ですが「自分中心の生き方をせず。。。。大事な事はまずイエスの言葉を聞くことだ。」といった内容だと思います。

そのように頭では理解したものの、私の気持ちはその言葉から、神父様の説く真意とは無関係に奮い立ち、私の脳はその言葉を思いっきり自分の考えを焚きつけるためのみに使っていました(笑)


どんなかと言うと....

みんなは広い門を通っている。なんとなく広い門を通っていってもみなと同じ結果にしかならない。自分を信じて自分の通るべき狭い門、苦しくても通りづらい道を行くのだ!そうだ!迷っている暇なんかない!

今は、いろんな技術についての知識や、それを身につけるために練習して得た感覚が身体から溢れてしまう程の量に感じるけれども、今シーズン練習を重ねて行った後に、本当に自分に必要なものとして残るのは研ぎ澄ましたシンプルな理論と感覚なハズだ。シーズン中はあちこちから様々言われるのが常、ても迷うな!


といった心持ちで、まぁ、何とも不届き者がミサに参列していたものです。


シーズン始めの合宿を終えて、あれこれ思い悩みがちだったのですが、このミサに出て妙にすっきりして、気力充実、やる気十分、な気分でした。

若いってすばらしい(笑)


そして盛り上がった気分のまま、四谷の三金でとんかつ定食を食べてから新宿に向かい、三丁目で降りて紀伊国屋でスキージャーナル1月号を買って、そこから南口を回って西口の集合場所へ行ったんだった。。。。

みんななにかしら荷物を持っているのに、自分だけ手ぶら。妙な顔をされたけど、気分が盛り上がっていたので全く気にならなかったなぁ。


長野市内から善光寺の裏側の道にはいってしばらく行くと、「今時、スキー場に行くのにこんな狭くて曲がりくねった道あるのかよ!」というぐらいぐねぐねと細い道がのたくった七曲という場所があります。そこで、あまりのヘアピンカーブにどうしても目が覚めてしまいます。

バードラインに入ると結構直線で快適に進みますが、七曲がりで一度起きてしまうと夜明け頃なのでもう眠れません。Walkmanでかなり音を絞って音楽を聴き始めます。カセットテープを入れ替える音もちょっとはばかられたので、そのままPlay▶ボタンを押すと、ナナの声が聞こえてきます。

このあたりで外はかなり明るくなってきます。大座法師池を過ぎて、朝日に焼ける戸隠連峰が見えた時にWalkmanからアメイジング・グレースが聞こえてきました。悲しくもうれしくもなかったのに、なんだか前日のミサでの気分の盛り上がりと相まってか、心が震えて涙が出ました。

朝焼けに山が染まるタイミングと音楽が聞こえてくるタイミングが、とにかく唯々劇的でドラマチックだったのです。

若いってほんとすばらしい?(爆)







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