goo blog サービス終了のお知らせ 

弁理士法人サトー 所長のブログ

弁理士法人サトーから法改正や事務所の最新情報を提供します。

Bingbot・・・ぬか喜び

2015-07-02 11:21:26 | ちょっとひとやすみ
このブログへのアクセス解析をみてびっくり。
7月1日のアクセス閲覧数が過去最高の300超え。うちのブログもビッグになったんだとすごーく嬉しい気分に。
しかし日ごとに徐々にアクセス数が伸びていくならまだしも、7月1日に突然、爆発的にアクセス数が増えた理由は何?
「フェイスブックで友達が増えたから?」などと考えたりしましたが、別のところに理由がありました。

「Gooブログ」では閲覧するブラウザの種類も分かるのですが、今回爆発的にアクセスしているブラウザが「Bingbot」。そう、検索エンジンのクロールを行なうMicrosoftのクローラでした。

ちょっと残念な気分になりました。
そんな簡単にアクセス数が増えることはありませんよね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

司法制度改革の犠牲者

2015-05-29 16:42:51 | ちょっとひとやすみ
今回は、ちょっとした問題提起です。

今朝の日経新聞の社会面に、「新人弁護士かすむ未来」という記事がありました。その記事には、司法試験をパスしたにもかかわらず、生活もままならない弁護士の話が載っていました。

さて、問題となっている司法制度改革は、司法試験3000人/年の大量合格を目指しただけでなく、私たち弁理士の世界にも大きな影響を与えました。比較的大きな影響があったのは、「知財高裁」の設置や、弁理士が特定侵害訴訟で代理人ができるようになった、ことでしょうか。
とはいえ、知財高裁が設置されてもいろんな背景で知財訴訟は激減し、特定侵害訴訟で代理人となる場面もほとんどありません。今思えば「絵に描いた餅」です。

まあ弁理士が受けた影響はさておき、本題の3000人/年合格による犠牲者の話です。
司法試験に合格すると、判事や検事となる資格を得るのですが、判事や検事の定員は改革の前後でほとんど変わりませんので、この大量に合格した司法試験合格者の多くは弁護士になるわけです。
この大量の弁護士を生み出す論理構成は、「日本でも、欧米(特にUS)と同様に潜在的な訴訟需要があるにもかかわらず、弁護士が不足しているから需要に応えられていない。」とか、「弁護士費用が高いので訴訟に踏み切れないから、弁護士が増えると競争で価格が下がるので訴訟が増える。」といったものだったように思います。
反面、弁護士の急増によって質が低下するのではという懸念に対しては、「質の低い弁護士は競争によって経済原理で淘汰される」ということで、懸念に及ばないというものだったような。
要するに、日本の弁護士も、欧米(特にUS)と同じように競争原理を導入することで、高止まりしている弁護士費用の低減と、切磋琢磨による質の向上が図られる、というバラ色の構想でした。

結果は冒頭の通りです。それでも、当時、US的な市場経済的競争主義を標榜していた方々は、これは競争によって生じた淘汰であって、適正な競争が行なわれた結果だと反論するでしょう。

ところが、この競争によって犠牲となったのは、淘汰された弁護士だけなのでしょうか?
大量の合格によって、不幸なことに弁護士として資質に欠ける方も合格者に含まれていたことでしょう。この資質に欠ける弁護士は、淘汰されるまで仕事を続けます。その間の顧客は、やっぱり犠牲者ではないでしょうか。

最近の議論を見ていると、司法試験の合格者を3000人/年から1500人/年に削減するとか、食えない弁護士の救済のような視点での改革ばかりが目立つ気がします。これに対して、これまで大量に市場に出回った「食えない弁護士」によって割を食ったユーザの視点は欠けているように思えてなりません。

今のところ「弁護士」、「会計士」、「弁理士」といった士業ばかりに焦点が当たっていますが、これを「医師」と置き換えると、国家資格の意義は競争とは違う形での淘汰を設計すべきように思うのですが。
今、医師不足を賄うために医療制度改革で医学部定員の増加がすすめられているようですが、人の命を扱う医師は士業以上に「倫理感」や「滅私奉公」が求められると思います。これを市場原理に晒すのが本当に正しい「競争」なのでしょうかね。

司法制度改革の当時、声高に「市場原理」、「競争社会」、「自己責任」を叫んでいた当事者は現在の状況を、やっぱり「負けた方が悪い」、「見る目がない」と思っているのでしょうかね。

あ、誤解のないように言っておきますが、僕自身は、競争を否定しませんし、護送船団・ぬるま湯体質の業界はいずれ社会からはじかれると思っています。ですから競争に晒される側の保護を強化しろという気はないのですが、この競争の結果で割を食ったユーザを救済する制度はあってもいいのではないかと思うのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゴールデンウィーク限定の人気記事?

2015-05-08 13:13:24 | ちょっとひとやすみ
このブログは、見ての通り「gooブログ」です。
「gooブログ」では、なかなか細かいアクセス分析を行なうことができます。どのブラウザを利用したのか、どこからブログへ到達したのか、などなど。
そんな中でどんな「検索キーワード」からこのブログへたどり着いたかも知ることができます。

このゴールデンウィーク中、事務所は休業中ですので当然ブログを更新していなかったのですが、ブログ中の特定の記事にアクセスが集中(といっても数十件ですが。)していました。ゴールデンウィーク中の全体のアクセス数が少ないだけに、特定記事への集中が目立ちました。

その記事は、「近大マグロ」です。

ここからは勝手な想像です。
父「ゴールデンウィークだし、話題の飲食店にでも行ってみるか!」
母「そういや、近大マグロってずっと話題になってるよね。」
娘「それ、食べてみたいしぃ。」
息子「よっしゃ、ググってみる?」

としてヒットしたのが事務所ブログの記事だったのかな~。
そして読んだ親子は「なんじゃこりゃ。役に立たんなあ。」として他の記事を見ることなく、別のサイトへ行ってしまったと。

突然、「近大マグロ」のアクセス数が増加していたので、こんな想像をしてみました。

最近は、何かをしようと思うと、まずネットで検索しますよね。
ビジネスチャンスはこんなところにも潜んでいそうです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人はみかけによらない-事務所もみかけによらない

2015-05-01 15:43:45 | ちょっとひとやすみ
世の中はゴールデンウィークに突入。
お客さんも長期連休となっているところが多数。
ここのところ祝祭日が増加しているからか、ゴールデンウィーク中の平日を大手にあわせてお休みにすると、年間休日が130日近くなってしまいます(←さりげなく求人のための事務所アピールです。)。
ですから、残念ながら連休にせずにカレンダー通りの営業です。
ゴールデンウィークは、お盆や年末年始に比べて気候がよいので国内の旅行には最適ですが、みなさん考えることが同じでどこへ行っても多くの人出なのがちょっと辛いですよね。

さて、話題が逸れましたが本題に。

当たり前のようなことですが、人は見かけによりません。
誠実そうにみえてしたたかだったり、マジメそうにみえて夜のつきあいでは手が付けられなかったり。

事務所も同じかも知れません。みかけによらないのです。
先日、事務所の弁理士がとある人に会った際に「サトーさんのところは敷居が高い印象。」と言われたそうです。これには正直、ちょっとショックを受けました。
名古屋に数ある事務所の中でうちの事務所はフレンドリーだろう、と勝手に思っていたからです。

でも外から事務所を見ている人は、事務所の中までは見えていません。その方も、事務所のウェブサイトを見た印象だったようです。
先日、事務所のウェブサイトを作り替えてはみたものの、言われてみれば確かに堅苦しい形式張ったサイトですよね。自分で事務所のサイトを見ても親しみを感じないかも。
一方で特許事務所たるもの、フレンドリーさやナンパな印象を前面に押し出したようなサイトであっても信用問題です。

そんなこともあって、事務所の玄関の一つであるウェブサイトはマジメで堅苦しくても、ちょっと裏口(ブログ、Facebook)にまわってみると、みかけではない事務所の本音が見えますよ、という意図を考えていたのですが。
しかし、ブログも読んでみると、結構堅苦しい話題ばかり。事務所の弁理士が読んでも「難しい。」と言われてしまいます。

もう少しソフトな話題を増やして、事務所のイメージを変えていかないとダメですね。




https://www.facebook.com/satoipf
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鳥貴族事件の別視点

2015-04-28 13:53:05 | ちょっとひとやすみ
先日のブログで記載した「鳥貴族 vs.鳥二郎」の件、このブログでの反響も大きく、多数閲覧して頂きました。

この件について、事務所内でも自由に話をしたのですが、その中でちょっとおもしろい意見がありました。
今回の事件は、まだ決着がついたわけではありませんが、「誰が得したのか?」という視点での意見です。

おもしろい意見の一つは、「鳥二郎の広告宣伝戦略は大成功」というものです。
つまり、今回の事件で「鳥二郎」は、「鳥貴族」から訴えられたおかげで、広告宣伝をしなくても、テレビのニュース、ワイドショー、新聞まで大々的に取り上げられました。関西の一部の地域でしか知られていなかったと思われる「鳥二郎」は、ニュース、ワイドショー、新聞のおかげで日本中の多くの人に知れ渡ったのではないでしょうか。そして、おもしろがった人たちは、「鳥二郎に行ってみる?」と積極的に足を運ぶようになったのでは。そして、味やサービスにも不満がなければ、リピータにもなってしまったり。
そうすると、「鳥二郎」にとっては、ほとんど宣伝費を使うことなく、マスコミが勝手に騒いでくれたおかげで簡単に全国区の知名度を手に入れることができた、ということになるわけです。
もし、「鳥二郎」がここまで考えていたとすると、相当のプロモータがいるのでしょう。ステルスマーケティング(ステマ)もここまでくると、脱帽?!

一方、今回の事件、「鳥貴族」の立場からすると、いわゆる「トレードドレス(一例:西松屋事件)」の過去の判断を参考にしても、なかなか有効な手立ては思いつかなかったのではないでしょうか。それでも、「鳥貴族」のファンからは、「似ている」とか「間違えてしまう」とかの苦情を受けていたことでしょうから、「鳥貴族」としては顧客の意見を無視することができず、やむやまれず争いへ至ったのではないかと推測したりします。
とはいえ、こちらもマスコミが騒いでくれたおかげで宣伝になったのでは。
ちなみに事件が報道された週の週末に「鳥貴族」に行ってみましたが、午後6時には待ち客が出るほどの盛況でした。やっぱり宣伝効果?

知財専門家の立場として知財軽視を看過できないのは当然ですが、視点を変えたとき、知財の成功がビジネスの成功とはいえないところに難しいものがあります。

これは、「標準化」と「ビジネス」でも同じようなことがいえます。
知財戦略は、ビジネスでの成功があってはじめて成功といえるのでしょうね。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする