弁理士法人サトー 所長のブログ

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花粉症で感じるプロ意識?

2018-03-08 16:48:33 | ちょっとひとやすみ

新年に挨拶をして以来、ブログの更新は怠ったまま既に3月に突入していました。

3月といえば花粉の季節。
僕も毎年苦しい目にあっています。
名古屋も3月に入って春めいた頃から急に花粉の飛散が始まりました。幸い、耳鼻科で処方してもらっている抗アレルギー薬が合っているのか、呼吸器に関する症状は酷くありません。しかし、この薬も目には効かないのか、目のかゆみに苦しんでいます。

そんなわけで、先日、近所の眼科へ行きました。
耳鼻科でも目薬を出してもらっているのですが、飛散が多いときはこの目薬では効き目がありません。抗アレルギーの目薬は症状の緩和には効果がありますが、飛散が多くかゆみが酷いときには効き目が不足気味です。
そこで、眼科へ行き、ちょっと強めの「ステロイド」の目薬を希望したのですが、却下されてしまいました。もちろん、強い薬である「ステロイド」は副作用もあることから、処方に慎重になるのは承知の上です。でも、あまりのかゆみに耐えられず、大げさですが藁にもすがる思いで希望したのです。

ここで、先生の話を聞きながら色々と考えてしまいました。

我々も医者もその道のプロです。
特に最近では士業もサービス業ということで、まずはお客の希望に応えることが重要ということで、事務所のウェブサイトの謳い文句にも「お客様第一に。」とか、「お客様のご要望を大切に。」とか、当たり前のように記載されています。

ここで、「お客様第一」ということであれば、めっちゃかゆい目で苦しんでいるのだから希望する「ステロイド目薬」を出してくれることが、「お客様の希望に沿った」、「お客様第一」ということになります。しかし、眼科の先生は、「あなたの目の炎症はステロイド目薬を使うまでもない。」と、希望を叶えてくれませんでした。
いやいや、先生はわかないかもしれないけど、めっちゃかゆいんですけど・・・。

つまり、お客である患者の希望よりも、目薬が目に与えるネガティブな影響であるとか、安易に強い薬を使うことへの危険性とか、もっと大切なものを優先したわけです。

これこそ、プロの本来の姿なのかもしれません。お客様の希望に沿うことだけがプロフェッショナルの仕事ではなく、正しい道に導くのがプロフェッショナルの仕事。
そう思うと、我々、弁理士の仕事も、顧客の希望にあわせるだけでは足りないですね。正しい道筋を示して、そこに導くのが僕らの仕事なんです。
この一件から、世の中、間違ったことが求められることもありますが、断固として正しい道を示していくことが必要だと感じました。

でも、目がめっちゃかゆいんですけど!
どこかセカンドオピニオンで希望を叶えてくれる眼科に行ってしまうかも。


コメント
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