弁理士法人サトー 所長のブログ

弁理士法人サトーから法改正や事務所の最新情報を提供します。

弁理士クラブ中部委員会主催(名古屋) 平成29年度 弁理士試験合格祝賀会 開催のお知らせ

2017-11-28 10:47:20 | その他の情報

平成29年度弁理士試験に最終合格された方、誠におめでとうございます。
心よりお祝い申し上げます。

弁理士には緩やかな会派という存在があり、各会派では合格者の方を対象とした祝賀会を開催しています。
東海地区だけでも5つの会派があり、そのうち弊所の弁理士の一部が所属する弁理士クラブから合格祝賀会の案内を受けました。
合格者も減り、なかなか出席者も集まらないということで、掲載に協力です。
開催日は12月1日と迫っております。

合格者の方は、ぜひご参加ください。

祝賀会の案内から抜粋して掲載します。

***
このたびは弁理士試験最終合格、誠におめでとうございます。
心よりお祝い申し上げます。
さて、弁理士クラブ中部委員会では恒例の弁理士試験合格祝賀会を下記の通り、12月1日(金)に開催致します。
この機会に先輩合格者である弁理士クラブ会員との親睦を深めていただくことで、皆様の今後のご活躍の一助になればと思っております。ぜひご出席賜りますようよろしくお願い申し上げます。
また、知り合いの合格者のかたにもお声かけいただき、お誘いあわせの上お申し込み頂ければ幸いに存じます。
なお、弁理士クラブへの入会のご意思がなくとも構いませんし、強引な勧誘も一切致しませんので、是非ともお気軽にご参加下さい。
ご参加をご希望される方は、下記の担当者までメールにてお申込下さいますようお願い致します。


1.日時:平成29年12月1日(金)19時~21時(受付:18:30~)
2.場所:北京料理 百楽 名古屋店   URL https://www.hyakuraku.com/
  〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅4−6−23 第三堀内ビル14F・15F
  電話:052-581-1511
  アクセス:JR名古屋駅、近鉄名古屋駅、名鉄名古屋駅、地下鉄名古屋駅 徒歩約3分、
  ユニモール5番出口出てすぐ
3.会費: 無料

連絡先:川口(kawaguchi@sat-patent.com)までメールにてお申込下さい。

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夏休みのお知らせ

2016-08-08 09:51:24 | その他の情報

日頃はサトー国際特許事務所をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
ここ数日暑さも厳しさを増し、夏らしい日々が続いています。

さて、サトー国際特許事務所は、
8月11日(木・祝)~8月16日(火)
を夏期休暇といたします。
ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

今年から国民の祝日として8月11日(山の日)が新たに追加され、夏期休暇の設定が何となく難しくなってしまいました。
これまでであれば、13日~15日を中心に前後のカレンダーにあわせて連休設定をしていましたが、11日に祝日が追加されて、連休設定の難易度が上がったように思います。来年以降、カレンダーをみながら悩むことが増えそうです。

さて、巷では、オリンピックが開幕し、夏の甲子園も開幕しました。
高校球児だった僕にしてみると、夏といえば「甲子園」ですが、辛い思い出の方が多く、母校が出場しない限り熱が入りません。

8月上旬からお盆まで、ここしばらくは厳しい暑さが続きそうです。みなさま、熱中症などには十分に注意して楽しい夏をお過ごしください。

特許業務法人 サトー国際特許事務所
南島 昇

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イソジンのカバ

2016-02-10 14:46:36 | その他の情報
イソジンの「カバ」ですよ。「バカ」じゃないですよ。

うがい薬の「イソジン」を販売する明治が、大人の事情でライセンス先が代わった相手先のパッケージが誤認混同を招くとしてパッケージデザインの使用差止を求めて仮処分を申し立てたというニュース、ネットや新聞でご覧になった方もあると思います。

そもそも、「イソジン」は、オランダの薬品会社(ムンディファーマ)からライセンスを受けた明治が日本国内で販売し、うがい薬と言えば「イソジン」というほどに定着しました。病院などでも、うがい薬が出されるときは、「イソジン」が多いですよね。最近は、カモミール由来のアズレンも用いられていますが。
さてこの「イソジン」といえば、「ただいまーのあと・・・」のCMでの歌とともに「カバ」のキャラクターが思い浮かびます。

今回、問題になっているのは、この「カバ」のキャラクターに類似(ここでは「類似」としておきましょう。)するキャラクターが新たなライセンス先のパッケージにデザインされていることです。

整理しておきますと、上記のように「イソジン」は、オランダの薬品会社からライセンスを受けた「明治」が販売し、少なくとも日本国内で「うがい薬」と言えば「イソジン」として有名になり、そのキャラクターは「カバ」である、ということはみなさんもご存知でしょう。
そして、このたび、大人の事情により、「イソジン」のライセンス先が「明治」から「塩野義」系に代わったことはご存知でしょうか。

でも、このライセンス先の変更は、「うがい薬」としての「イソジン」です。ですから、契約に「カバ」が含まれていないのであれば、「明治」がやめて欲しいと主張している「カバ」を継続して使用するのは問題ありですよね。

「明治」は、「イソジン」のキャラクターとして「カバ」を採用して市場を開拓し、ブランドを育ててきたわけです。ですから、ライセンス先が代わったからといって、新たなメーカが「イソジン」+「カバ」を無制限に使用してよいとはいえません。
つまり、「明治」は、「イソジン」を売るために「カバ」を用いてブランディングしてきたわけですから、新たなメーカが「カバ(類)」を用いるのは「明治」が構築したブランドにタダ乗りするような形になり、「明治」が使用差止を求めるのもやむを得ないでしょう。

新しいメーカは、元のライセンス先である「明治」のブランドに頼ることなく、自社のブランドイメージの「イソジン」で正々堂々と市場に参入すればよい(したい?)のでしょうが、オランダの薬品会社の意向などがあって避けられないのかもしれません。
特に、医薬品メーカは、複雑なライセンス関係、製造-販売関係があり、一般的な商品とはルールが異なることも多いですからね。

今回は、意匠法や商標法における知的財産権の侵害問題では無く、不正競争防止法の「周知表示混同惹起行為(2条1項1号)」、「著名表示冒用行為(同2号)」における不正競争行為が争点になります。
被告(塩野義&ムンディ)側は、パッケージのキャラクターが「類似していない」との主張のようですが、「イソジン=カバ」の関係は強いように思います。
ただ、被告のキャラクターは「カバ」なのかと言われると、「ヘタウマ」な「カバ」のような微妙なキャラです。

あまりに露骨な「フリーライド(タダ乗り)」は、企業イメージを却って損なうおそれもあるので、十分な注意が必要です。

この春、「カバくん」のパッケージと、微妙な「カバ」のパッケージがドラッグストアに並ぶのでしょうか。
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勝浦タンタンメンをはじめとするご当地グルメ!!

2015-11-18 16:54:56 | その他の情報
ちょっと前の話になりますが、ニュースでも話題になりましたので、今年のB-1グランプリもご存知かもしれません。
この「B-1グランプリ」は、ご当地グルメを通じて町(地域)おこしを行なうという趣旨で毎年イベントが開催されています。ですから、「B-1グランプリ」で表彰されるのはご当地グルメそのものではなく、これを通して活動されている団体です。つまり、食の祭典ではなく、地域おこし活動の祭典です。

そして、今年の「B-1グランプリ」でゴールドグランプリを受賞したのは、「熱血!!勝浦タンタンメン船団」のみなさんでした。
その名の通り、この団体は、「勝浦タンタンメン」を通じた活動をされています。この「勝浦タンタンメン」は、一般的な芝麻醤を使った担々麺と異なり、ラー油が特徴の独特の麺類です。
このように、ご当地グルメは、一般的なメニューと一風変わった特徴があります。そして、ご当地グルメを主催するみなさんは、この一風変わった食べ物を現地に来て楽しんでもらい、現地の発展に寄与してもらうことを目的として活動されています。

つまり、ご当地グルメは、その「ご当地」に人を引き付け、地域興しの一翼を担うことにその存在意義があります。

さて、前置きが長くなりましたが、近年この「ご当地グルメ」の人気にあやかり、「ご当地グルメ」を騙るお店が続々と発生しています。
上にも書いたように、「ご当地グルメ」は、ご当地に足を運んでもらい、ご当地で食してもらうことで、地域の発展に寄与することを目的としていますから、「ご当地」以外にお店があると、そこにお客さんが集まり、「地域興し」という本来の目的を達成することができません。
そして、「ご当地グルメ」を騙るお店の多くは、本来の「ご当地グルメ」の活動をされている団体と無関係です。ですから、本来の「ご当地グルメ」の味と共通点が無いことが多く、地域興しといった理念もありません。
そうすると、最悪のパターンは、この「ご当地グルメ」の団体と無関係のお店に行ったお客さんが無関係のお店の模倣品に満足せず、「ご当地グルメ」に否定的になってしまうことです。つまり、無関係のお店でニセモノのご当地グルメを食べたばかりに、本当の「ご当地グルメ」を食べる前に嫌いになってしまう、ということも起こってしまいます。
そうすると、「ご当地グルメ」を通して地域興しという、本来の目的が達成できないばかりか、これを妨げることにもなります。

この「ご当地グルメ」について、商標登録することも進められていますが、続々と湧いてくる無関係の業者を排除することは難しくなっています。
例えば「勝浦タンタンメン」に関しては、地域団体商標が取得されているにもかかわらず、大手のラーメンチェーンなどがメニューに加えていたりしています。
このように、「ご当地グルメ」を団体とは無関係に提供する行為は、上記のような「ご当地グルメ」で地域興しという理念に反するばかりでなく、法律的にも問題が生じる可能性があります。

みなさんも、「ご当地グルメ」で有名なメニューを見たとき、正規な団体が提供する商品なのか気をつけてください。

明らかにおかしいと思われたときは、通報サイト(下記のB-1グランプリのサイトからリンク)もありますので、ぜひ活用してください。


【参考】
B-1グランプリ:http://b-1grandprix.com/ B-1グランプリの公式サイト
愛Bリーグ:http://www.ai-b.jp/index.html B-1グランプリの主催団体



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フォルクスワーゲン問題と技術標準

2015-10-02 13:35:08 | その他の情報
またまた自動車の話題。

今回は、映画の宣伝風にいえば「世界を震撼させた自動車メーカのウラワザ!」とでもなりそうなフォルクスワーゲン(VW)の話題です。

問題の中身についてはご存知の通りと思いますが、ディーゼルエンジンの排気をクリーンにするための制御を試験の時だけ実行する隠れソフトが組み込まれていたとか。

ディーゼルエンジンの排気をクリーンにするためには、制御(EGR)や後処理(SCR、PF)などが必要なのですが、これらの制御や後処理をするとどうしても燃費や出力の低下を招いてしまいます。自動車を買ってくれるお客さんにとって重要なのは、環境性能よりもオサイフやフィーリングです。
そうなると、メーカも、クルマを売るためには、お客の満足のために環境性能を向上するよりも燃費や出力を高めたい、ということで、環境性能を偽装する方向へ進んでしまいがちなのでしょう。
EGR:燃焼室から排出された排気の一部を吸気とともに再吸入する仕組み。排気に含まれる酸素は新しい空気よりも少ないので、燃焼室での燃焼温度が低下し、窒素酸化物(NOx)の低減に寄与します。
SCR:排気に尿素を添加して、排気に含まれるNOxを還元する仕組み。
PF:ディーゼルの排気に含まれる炭素の微粒子(PM)を集めるフィルタ。


今回は、実用時と試験時とで制御が変化するようなプログラムを用いて、実用時の出力・燃費向上と、試験時の環境性能向上とを目指していたようですね。
つまり、試験の時は合格点を達成するのですが、実際はそれほどでもという結果になるようです。模試ではすらしい点数を取るのに、本番の試験では全然ダメという感じ、いや違うかな。

何がいいたいのか分からないことになってきました。

さて、お伝えしたかったのは、今回のような出来事は、日本人の感覚ではなかなか理解できない事態だということです。何となくですが、日本人は、ルールがあると「そういうものか。」と何気なく守ってしまいますよね。しかし、ヨーロッパの感覚では、ルールがあっても、そのルールをいかに上手にすり抜けるか、自分たちに都合のいいルールに作り替えるか、を日々考えているように思えてなりません。特に、トップのエリート層にはそんな考えが染みついているような。「世界は俺たちがリードしている!」って。
例えば「F1」。ガチガチのレギュレーションに固められているのに、必ずルールの隙をついたチームが出てきます。
それから昔のノルディックスキーの「ジャンプ」。日本がオリンピックで大活躍すると、あからさまなルール改正で自分たちを有利にもっていく。
「F1」でも「スキー」でも割を食うのは、決まって台頭してきたヨーロッパ以外の国。「柔道」ではなく「ジュード-」でもそうですね。

これがアメリカだとやや違う感じがします。
アメリカ発のスポーツのルールや技術的な規格は、ヨーロッパなどに比べるとずいぶん公平です。

そして、これが本題なのですが、技術や特許の世界でも同じだということです。
標準化というのは、まさに技術のルール作りです。先日ちょっと触れた「インダストリー4.0」などもルール作りです。日本には「成立したルールに従う」という意識があるのですが、ヨーロッパでは「ルールは自分たちが作る」、特に「ルールは自己都合(自分に有利)で作る」といった意識があります。
ヨーロッパサイズで土俵を作り、その身の丈に合わないサイズの土俵で日本は相撲を取らされる、という感じです。
特許についても同じです。ヨーロッパは、EPの特許システムを世界標準にしようとしているとかいないとか。

そのあたりにようやく気づいた日本人もいるのですが、まだまだ主導権はヨーロッパに握られたまま。だからこそ、今回のような上から目線のルール違反もヨーロッパから。
そろそろ、技術の分野でも、日本をはじめとする新世界から新しい秩序を生み出してもいいかもしれませんね。



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