日頃はサトー国際特許事務所をお引き立ていただき誠にありがとうございます。
早いものでもうすぐゴールデンウィーク(GW)がやってきます。
弊所では、勝手ながら5月2日(月)と5月6日(金)を事務所休業日として、
4月29日(金)~5月8日(日)は事務所を休業
いたします。
弊所へのお急ぎのご連絡がある際は、4月28日(木)までにお願いいたします。
何卒、ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。
お久しぶりです。
気を抜くとあっという間に20日がたっていました。
まずは、九州熊本で続いている地震に触れなくてはいけません。
私も九州出身ですので最初は何事かと目・耳を疑いました。今でも、「本当なの?」と受け入れられない気持ちが半分です。幸い、熊本からは離れた地元の佐賀では、大きな影響はなかったようです。
とにかく早く地震活動が収まり、復旧へ向けた取り組みが進むことを祈るばかりです。
さて、話は変わって。
世間では三菱自動車による燃費データの不正がニュースになっています。弁理士として、この不正そのものに何か言及することはなかなか難しいので、ここは燃費というモノについてこぼれ話を。
名古屋の特許事務所の場合、自動車関係を扱っているところは多いと思います。そして、自動車関係の特許出願の中でも、「燃費」に関わる技術は数多くあることでしょう。
フォルクスワーゲン事件の際にも触れましたが、自動車の燃費性能は、自動車を欲するユーザにおいて、車種を決定する大きな要素です。動力性能やデザインよりも、燃費性能が優先する場合もあります。
つまり、燃費性能が売上に直結しているということです。
そうなると、技術者だけでなく自動車会社の全体に、「何とか燃費性能を上げなくては。」という意識が生まれ、燃費不正という悪魔のササヤキが聞こえてくるのも無理はないのかもしれません。
こんな背景もあり、車両を開発する技術者は、できる限り燃費性能をあげることが求められています。
それでも、エンジン単体では画期的な発想の余地は小さく、すでにハードウェアでの燃費性能は飽和状態です。そこで、車両全体の性能やソフトウェアを駆使して燃費性能を上げる工夫をしています。
そんな中、仕事柄、燃費について研究している技術者と話しをすることもあるわけですが、興味深い話が。
技術者:1リットルあたり0.1kmでも燃費がよくなるようにギリギリのところで身を削るような工夫をしている。でもね、燃費なんて運転者の運転の仕方一つで1リットルあたり1kmや2kmくらいはすぐ変わるんですよ。
つまり、現在では、燃費性能は運転者のマインドという究極のソフトウェアに委ねられているわけです。
どんなに燃費性能が優秀な自動車でも、急加速・急減速を繰り返すような運転をすると、燃費なんてあっという間に低下します。
技術者の努力に応えられるインテリジェントな運転をしたいものですね。