先日、大阪に本社がある、某米菓製造販売業の社員さんと話をする機会があった。
「我が社の主力商品は、進物用のおかきなのですけれども、東京の方は煎餅を好まれるようですね」
え? おかきと煎餅って同じじゃないの? と疑問に感じたので、率直に聞いてみた。
「あの、おかきと煎餅はどこが違うんでしょうか?」
「はい。まず原料ですね。おかきにはもち米を使いますが、煎餅にはうるち米を使います。ですから、おかきは煎餅よりも硬く仕上がります。工程にも差があり、おかきは2週間ほどかかりますが、煎餅は1週間くらいです。したがって、おかきはやや高価になり、煎餅は低価格で販売できるというわけです」
目からウロコであった。やけに硬い煎餅を食べたことがあったが、それはきっとおかきだったのだろう。
彼は、持参したパンフレットを広げ、自社商品の一覧を見せてくれた。
その中で、一目惚れした商品があった。緑の皮にピンクの実、豆の種を散りばめたスイカのような、色鮮やかなおかきである。
「うわあ、これカワイイ!!」
「ああ、それは夏季限定のスイカおかきです。皮の緑は青のりを使い、実のピンクにはエビを使用しております」
これは、遊び心満点のアイデア商品だ。私はすっかり感心してしまい、早速池袋まで買いに行くことにした。
売り場に着き、スイカおかきのパッケージを探すと、すぐ見つかった。
これこれっ!!
だが、パッケージの近くのサンプルを見て、私は伸ばした手を引っ込めた。パンフレットのような半円ではなく、まん丸のスイカだったからだ。
「あのー、このスイカおかきなんですけれど、丸いものしかないんですか?」
「はい。この一種類だけとなっておりますが」
「パンフレットで見たら、半月型になっていたんですけれど……」
私の質問に、売り場のお姉さんも困惑気味になった。
「いえ、こちらの形しかございませんが……」
古いパンフレットだったのだろうか? なんかスッキリしないけれども、丸くてもスイカはスイカだ。ここはひとつ、妥協したほうがいいと思った。
「じゃあ、これ、2つください」
「ありがとうございます。1260円になります」
家に持ち帰ると、思った通り、娘や夫に大ウケだった。
お味の方は……。
上品な塩味が利いていて、パリッとした歯応えに、もち米そのものの美味しさが伝わってくる逸品だった。
「美味しい~♪」
家族みんなでワイワイと楽しめた。これに慣れたら、素材の味が薄い煎餅は食べられないかもしれない。
しかし、やはり形は半円のほうがいいと思う。
だって、スイカを輪切りで食べるなんて、あり得ないじゃない!!
楽しんでいただけましたか? クリックしてくださるとウレシイです♪
※姉妹ブログ 「いとをかし」 へは、こちらからどうぞ^^(7/5更新)
「我が社の主力商品は、進物用のおかきなのですけれども、東京の方は煎餅を好まれるようですね」
え? おかきと煎餅って同じじゃないの? と疑問に感じたので、率直に聞いてみた。
「あの、おかきと煎餅はどこが違うんでしょうか?」
「はい。まず原料ですね。おかきにはもち米を使いますが、煎餅にはうるち米を使います。ですから、おかきは煎餅よりも硬く仕上がります。工程にも差があり、おかきは2週間ほどかかりますが、煎餅は1週間くらいです。したがって、おかきはやや高価になり、煎餅は低価格で販売できるというわけです」
目からウロコであった。やけに硬い煎餅を食べたことがあったが、それはきっとおかきだったのだろう。
彼は、持参したパンフレットを広げ、自社商品の一覧を見せてくれた。
その中で、一目惚れした商品があった。緑の皮にピンクの実、豆の種を散りばめたスイカのような、色鮮やかなおかきである。
「うわあ、これカワイイ!!」
「ああ、それは夏季限定のスイカおかきです。皮の緑は青のりを使い、実のピンクにはエビを使用しております」
これは、遊び心満点のアイデア商品だ。私はすっかり感心してしまい、早速池袋まで買いに行くことにした。
売り場に着き、スイカおかきのパッケージを探すと、すぐ見つかった。
これこれっ!!
だが、パッケージの近くのサンプルを見て、私は伸ばした手を引っ込めた。パンフレットのような半円ではなく、まん丸のスイカだったからだ。
「あのー、このスイカおかきなんですけれど、丸いものしかないんですか?」
「はい。この一種類だけとなっておりますが」
「パンフレットで見たら、半月型になっていたんですけれど……」
私の質問に、売り場のお姉さんも困惑気味になった。
「いえ、こちらの形しかございませんが……」
古いパンフレットだったのだろうか? なんかスッキリしないけれども、丸くてもスイカはスイカだ。ここはひとつ、妥協したほうがいいと思った。
「じゃあ、これ、2つください」
「ありがとうございます。1260円になります」
家に持ち帰ると、思った通り、娘や夫に大ウケだった。
お味の方は……。
上品な塩味が利いていて、パリッとした歯応えに、もち米そのものの美味しさが伝わってくる逸品だった。
「美味しい~♪」
家族みんなでワイワイと楽しめた。これに慣れたら、素材の味が薄い煎餅は食べられないかもしれない。
しかし、やはり形は半円のほうがいいと思う。
だって、スイカを輪切りで食べるなんて、あり得ないじゃない!!
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おかきとお煎餅って原料の違いだったんですね~。
私の頭の中ではお煎餅は丸いものでおかきとはあられのように形が小さいものかと思っていましたよ~。
なるほど~、勉強になりました~♪
西瓜おかき美味しそうですね。
因みに昔、友人の家に私を含めてワルガキ四人呼ばれ友人の父親から西瓜を一人一個出され
食え!
と言われて西瓜を半分に切ってスプーンで食べた事を思い出しました。約四分の三食べてギブアップ。お腹が臨月みたいになりました。ほとんどが水分だからキツイ。 だから必ず半円とは限りませんよ。(笑)
私なんぞ、おかきは「形が欠けているもの」なのかと思っていましたよ(笑)
失礼しました…。
値段が高いというのも知りませんでした。
だって、高いと買わないものね。
あられについても勉強したいものです。
臨月並みにポンポコリンとは、まさにスイカ腹!!
トラウマになりませんでしたか?
私の夫も、子供の頃にスイカを食べすぎたことがあるそうです。
今は、メロンも含めて、スイカを連想させる食べ物が食べられません。
私もスイカは得意じゃないです。
種を出すのが面倒…。
この違いは知りませんでした。いえ、知っていたのかもしれませんが忘れていました。
最近、必要ないと思われる知識は脳みそに蓄えられなくなりまして・・・(爆)
すいかおかき。パンフレットの物と感じが違いますね。
スイカの輪切りは食べにくいでしょ~に。
食べるとき半分に割って食べました?
それとも輪切り状態にかぶりつき?(笑)
しっかりした歯ごたえと、お餅のような味わいに、すっかりファンになりました♪
9枚入りで630円ですから、1枚当たり税込みで70円ですね。
牛乳瓶のキャップくらいの大きさしかないことを考えると、やはり進物用です。高ッ!
私は、2~3年前から、必要と思われる知識も脳みそに拒否されるようになりました…。
アクセスブロックですかね(笑)
おかきは商品名だと思っていました。
煎餅は大抵好きですけど、中でもふにゃふにゃの濡れ煎餅や、周りに唐辛子が塗してある辛いのが好きです。
普通に、堅焼き煎餅はどっちだろうと思いました(笑)
岩手には、小麦を原料にした南部煎餅があります
調べてみたところ、粘り気の少ないものをうるち米、多いものをもち米というようです。
品種による分類となっていました。
さすがは農耕民族です。奥が深い……。
馬鈴薯イコールじゃがいもと知ったのはいつだったかな?
がじゃいもでもいいんじゃないかという気がします(笑)
濡れ煎餅、美味しいですよね!
私は黒胡椒がまぶしてある煎餅をひいきにしていまーす。
煎餅を名乗っているんですから。
南部煎餅って、小麦粉が原料なんですか!
岩手なのに、何で南部なんだろう…。
今回は、タイトルに引かれてなのか、アクセスが多かったです!
過去3番目くらいかな~。