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自然コレクション

秋田の田舎暮らし!
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行者ニンニク

2025年03月25日 03時21分00秒 | 山菜
自然コレクション山菜図鑑

1行者ニンニク
裏山の行者ニンニクがいい感じに成長しています。



基本情報
名前: 行者ニンニク(ぎょうじゃにんにく)

分類: ユリ科ネギ属

別名: アイヌネギ

特徴:
行者ニンニクは、強いニンニクの香りが特徴的な多年草で、深山の湿地に自生します。春には新鮮な若葉が食用として採取され、風味豊かな料理の食材となります。葉は広葉で、根元の茎部分には赤みを帯びていることがあります。成長には時間がかかり、数年かかってようやく葉が2枚以上に成長するため、収穫には慎重な管理が求められます。

名前の由来:
「行者ニンニク」の名前は、山岳修行を行う「行者」が滋養強壮のためにこの植物を食べたことに由来します。また、アイヌの人々にも古くから食用として親しまれており、「アイヌネギ」として知られています。

生育環境
行者ニンニクは、亜高山帯の針葉樹林に自生し、湿った場所を好みます。春は日光が当たる場所で生長し、夏には周囲の木々の陰で涼しい環境が必要となります。このような環境を整えた土地で、年々葉が成長し、最適な収穫時期を迎えます。




食用
採取時期: 4月下旬~5月下旬
行者ニンニクは、春の訪れとともに新しい芽を出し、若葉が食べごろとなります。特に4月下旬から5月下旬にかけてが収穫の最適期です。

採取方法:
葉が2枚以上開いている株から慎重に採取します。ナイフや刃物を使って、根元を少し残して茎を切り取ります。この方法で行えば、翌年も同じ場所で成長を続けます。採取時には生育地を守るため、必要以上に採取せず、環境に配慮しましょう。

食用部位: 葉、茎、鱗茎

味:
ニンニクに似た独特の風味があり、さまざまな料理に利用できます。生で食べることもできますし、加熱してもその香りと風味は失われません。

調理例:

行者ニンニクは、独特の香りと風味が特徴的な食材で、さまざまな料理にアレンジできます。以下に、行者ニンニクを使った簡単で美味しいレシピをいくつかご紹介します。

1. 行者ニンニクのおひたし
材料:




行者ニンニクの若葉(適量)
醤油(大さじ1)
みりん(大さじ1)
だし(適量)
ごま(お好みで)
作り方:

行者ニンニクの葉を軽く洗い、食べやすい長さに切ります。
沸騰したお湯で1〜2分間さっと茹で、冷水で冷まします。
だし、醤油、みりんを合わせて、調味料を作ります。
茹でた行者ニンニクを器に盛り、調味料をかけます。
お好みでごまを振りかけて完成です。
2. 行者ニンニクと豚肉の炒め物
材料:

行者ニンニク(適量)
豚肉(薄切り、100g)
しょうゆ(大さじ1)
酒(大さじ1)
みりん(大さじ1)
すりおろし生姜(小さじ1)
塩・こしょう(少々)
ごま油(適量)
作り方:

行者ニンニクを食べやすい長さに切り、豚肉は細切れにします。
フライパンにごま油を熱し、生姜を炒めて香りを出します。
豚肉を加えて炒め、肉の色が変わったら、行者ニンニクを加えます。
しょうゆ、酒、みりんを加えて味を調整し、全体が馴染んだら、塩・こしょうで味を整えて完成です。
3. 行者ニンニクとチーズの餃子
材料:

行者ニンニク(適量)
餃子の皮(10枚)
豚ひき肉(150g)
ニラ(少々)
生姜(小さじ1)
醤油(大さじ1)
ごま油(大さじ1)
すりおろしチーズ(適量)
作り方:

行者ニンニクとニラをみじん切りにし、生姜をすりおろします。
ボウルに豚ひき肉、行者ニンニク、ニラ、生姜、醤油、ごま油を入れてよく混ぜます。
餃子の皮に具をのせ、包んで形を整えます。
フライパンに少量のごま油を熱し、餃子を焼きます。焼き色がついたら、少し水を加えて蒸し焼きにします。
最後にすりおろしチーズを餃子の上にのせ、チーズが溶けるまで加熱して完成です。
4. 行者ニンニクの醤油漬け




材料:

行者ニンニク(適量)
醤油(100ml)
みりん(50ml)
砂糖(大さじ1)
作り方:

行者ニンニクの葉を洗って食べやすい長さに切ります。
小鍋に醤油、みりん、砂糖を入れて煮立たせ、しっかりと混ぜ合わせます。
火を止めて冷まし、行者ニンニクを漬け込みます。
冷蔵庫で1〜2日間漬け込んで味がしみたら完成です。ご飯のお供やお酒のおつまみにぴったりです。
5. 行者ニンニクと豆腐のサラダ
材料:

行者ニンニク(適量)
絹ごし豆腐(1丁)
きゅうり(1本)
醤油(大さじ1)
ごま油(小さじ1)
酢(小さじ1)
塩・こしょう(少々)
作り方:

豆腐は水気を切り、食べやすい大きさに切ります。
きゅうりは薄切りにし、行者ニンニクは細かく刻みます。
ボウルに豆腐、きゅうり、行者ニンニクを入れます。
醤油、ごま油、酢、塩・こしょうを混ぜて、ドレッシングを作ります。
ドレッシングをかけて、全体をよく混ぜたら完成です。
アレンジのコツ:

行者ニンニクは香りが強いため、少量でも十分に風味が楽しめます。量を調整しながら、料理に活かしてみてください。
チーズや肉と組み合わせることで、行者ニンニクの風味が引き立ち、コクのある一品になります。

注意点






毒草との見分け:
行者ニンニクに似た草として、毒草であるバイケイソウ(貝計草)があります。バイケイソウと葉の形状は似ているため、採取時に混同しやすいです。違いを見分けるためのポイントは以下の通りです:

行者ニンニクは強いニンニクの匂いがしますが、バイケイソウにはその匂いがありません。
行者ニンニクの葉には独特の香りがありますが、バイケイソウにはそれがないことを確認してください。
採取マナー:

採取禁止区域では絶対に採らないこと。
必要以上に採取せず、自然環境を保護しましょう。
根こそぎ採らないように心がけ、来年も同じ場所で再び収穫できるようにしましょう。
その他
栽培:
近年、行者ニンニクは栽培もされており、家庭菜園でも育てることが可能です。栽培を通じて、採取圧力を減らし、自然環境の保護に貢献することができます。

栄養価:
ビタミンやミネラルが豊富で、特にビタミンA、C、カルシウム、鉄分などが含まれており、滋養強壮に役立ちます。そのため、食文化においても重要な役割を果たしています。

アイヌ文化との関連:
行者ニンニクは、アイヌの人々にとって重要な食材であり、アイヌネギとして古くから利用されてきました。栄養価が高く、肉や魚と一緒に調理されることが多かったです。

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