〔映画〕 予告犯

 

　コミックが原作の実写版です。

 

　非正規雇用やネットカフェ等、当時の世情をモチーフにした作品で時代性を感じますし、主人公が犯行に及ぶ目的も意外でなかなか面白いプロットだと思いました。

 

　ただ、最後、主人公がそこまで踏み込んだ行動をとるかという点については、ちょっと強引なストーリー展開のように感じます。ここまで行くのであれば、途中挿入されていたさらっとした背景説明ではなく、主人公の心理形成にもっと踏み込んだ伏線が欲しかったところです。

 

　あと、キャスティング的には、 戸田恵梨香さんはまさにそのまま、問題なく適役でした。

　小松菜奈さんも出演していましたが、このころはブレイク直前で、今ひとつその魅力を開放しきれていない役どころ。いかにも “もったいない”  のですが、逆にいえば “贅沢” な配役だったのかもしれません。

 

映画 「予告犯」 (通常版) [DVD]   生田斗真 TCエンタテインメント