シリーズ第22作目、平成ゴジラシリーズ最終作として製作された 1995年の作品です。
ひとつの大きな区切りだったので、 制作側のプレッシャーも格別だったと思います。 それだけに厳しめの評価が多いもの期待の裏返しとして止む無しで しょう。
最後を意識した「第1作目」 へのオマージュがプロットにも出演者の選択にも見られますが、 それも適度なものでした。映像的には、 デストロイアの造型はかなり疑問符がつきますが、 臨海副都心を鳥瞰したシーンやゴジラが赤い光を放射状に放つシー ン等はチャレンジングで迫力がありとてもよく出来ていました。
これで「平成ゴジラシリーズ(VSシリーズ・第2期)」 は終わりですが、この時期の一連の作品は、 玉石混交とはいえ時間や設定の連続性が意識されていて、 全体的にかなり高い水準のものだったと思います。