Saraの人生右往左往

『人生は長い旅路である』
Saraの“あっちふらふら、こっちふらふら”な由無しごと

高野へんろ路 Vol.1

2009-10-04 12:59:18 | 
今年初めての試みだというシルバーウィーク。
ただし、次回の9月の大型連休は5年後だとか6年後だとか…

そのシルバーウィークは、昨年お盆に訪れた高野山に再び。
昨年は狐に化かされ(?)、女人道を踏破できなかったのだけれど、
今年はさらに距離を延ばして、九度山から高野山へ登るという、
23kmの高野へんろ路に挑戦した。

【9月20日(日)】
世の中はシルバーウィーク2日目。
東名高速道路55km渋滞という狂乱のさなか、新幹線で新大阪へ。
連休なのに新幹線が割と混んでいなかったのは、
やっぱり高速道路1000円という政策のせいなのだろうか。
これにはいろいろ物申したいところだけれど…(苦笑)

新大阪から難波に出て、南海鉄道高野線に乗り極楽橋まで。
天空にも乗ってみたかったけれど、1日2往復しか出ていないのだそうだ。
朝作ったスパムむすびやらスナック菓子など食べながら、
1時間20分弱で極楽橋に到着。
ここからケーブルカーで高野山へ入った。
勾配45度はありそうなケーブルカーだ。

まず、今日から2日間のお宿となる「蓮華定院」へ。
ここは真田昌幸、幸村親子が高野山に流されたときに仮の宿としたお寺。
真田所縁の品々が所蔵されているという。
宿のあちこちに真田の旗印である六文銭や、家紋である結び雁が見える。

歴女の影響か、はたまたお彼岸だからか、お盆より混んでいる高野山。
通された部屋は元々茶室だったらしく、天井がめちゃくちゃ低い。
身長182cmのダンナがさっそく頭をぶつけた。
以前チャネラーのmasamichiさんに聞いた話によると、
引っ越しや旅行などの節目となるときに怪我をするのは、
そこに至るまでの間に、その変容に見合う対価を払っていないからだとか…
その後ダンナは足もしたたかにぶつけ、涙目でその禊を受け入れていた(笑)

標高900m近い高野山では、午後3時では既に夕方の日差し。
午後5時に閉門となる奥の院には最初にご挨拶しなくては!
奥の院には、弘法大師空海が入定なさっている。
その結界はいまだ有効であることを感じられる場所だ。

ぶらぶら歩きながら奥の院に向かうと、前回以上の人ヒトひと…
若い女性のグループが、「謙信公よ!!!」と言いながら、
上杉謙信のお墓に群がっていた。
これが噂の歴女か~!!

午後4時半、奥の院の最奥の御廟の前に到着。
ツアーの団体客が群がっていた…
前回感じたお大師様の強いエネルギーは、今日は感じられない。
人が多くてざわざわしすぎているからだろう。
般若心経のひとつでも唱えたかったけれど、人に流されてそれもできず(涙)

一通り奥の院を回り、宿へ帰ることにした。
午後5時半から、夕方の勤行である瞑想があるからだ。
前回の大円院では夕方の勤行はなかったから、出てみることにした。
本堂に入ってみると、相変わらずフランス人が多い。
フランス人は仏教に興味がある人が多いようだ。

住職の説明を聞き、それから瞑想に入る。
40分くらい瞑想した後、瞑想の効能について住職から説明があった。
心だけでなく体にも良いということだ。
狭い中で瞑想し、足が痺れてそれどころじゃなかったけれど(苦笑)
それからいったん部屋に戻ると、隣のお部屋の親子連れが騒いでいた。
これも修行と思おうかとしたが、テレビの音がうるさいのには閉口。
子供の声ならまだ我慢できるけれど…
というより、1歳の子供を連れて高野山って…
ま、物見遊山というところだろうか。
宿坊のおかみさんにお願いすると、今夜は他の部屋が空いているということで、
ワンランク上の部屋へ移動させてくださった。

ダンナが真田幸村好きなのでここに決めたけれど、
正直言って、大円院のほうが良かったかも。
なんて思いつつ、明日に備えて早く寝ることにした。
あしたは23kmの山登りだ。

翌朝聞いた話だけれど、霊感の強いうちのダンナ、
夜中に奇妙な音を聞いたらしい。
シンバルの音と水の音だそうだ。
シンバルの音は、鳴り始めると周りの音がすべて消え、
水の音は部屋の周りをまわっていたとか…
恐怖は感じなかったけれどね~と言っていたけれど。
高野山の長い歴史の中では、色々血なまぐさいこともあったのだろう。
ま、あたしは爆睡していたけれどね~(笑)



続く…