Saraの人生右往左往

『人生は長い旅路である』
Saraの“あっちふらふら、こっちふらふら”な由無しごと

家系図って…なんで必要なの?!

2007-01-03 22:42:54 | 夫婦別姓という道
年始は、ダンナの実家とあたしの実家にご挨拶に行くのが恒例行事。
ダンナの両親とは、正月くらいしか顔を合わせないのだ。
なぜかって?
義父が苦手なのである。
話が逐一合わない。
向こうも合わせようとしない。
それならば、顔を合わせる機会を減らした方が賢明である、という考えなのだ。

本日ダンナの実家へご挨拶に行ったとき、突然義父が、
『戸籍謄本を取ってきて』
言い出した。

はい

実は、あたし達2人が夫婦別姓のために、昨年事実婚という選択をしたことは、
ダンナの両親には言っていない。
団塊の世代よりちょっと年上の世代には、理解しがたいことだと思ったから。
しかも、義父は自分が世界標準だと思い込んでいるような人なのである。

だから、戸籍謄本と言い出したときの驚愕って言ったら…

なぜ戸籍謄本と急に言い出したのか、
恐る恐る理由を聞くと、なぜか突然家系図を作り出したらしい。
数年前のルーツ探しのブームが、記憶の底から蘇った…

なぜか、日本中で【自分探し】が大ブームである。
家系図作りはその一環として、数年前からブームだった。
でも、なぜ4~5代くらいしか遡れないのに、家系図なんて作るのだろう。
しかも、日本の家長制度の場合、
その家に嫁いだ女性のルーツはその家系図からは読み取れない。

まるで、女性は子供さえ産んでいれば良いとでも言うかのように。

話は飛躍するかも知れないけれど、
あたしは少子化は、この日本の男子優先の風潮にも、原因の一端があると思う。
女性も一人の人間であることを、社会が認めていない。
女性にも、今までの生きてきた足跡があるのに、
日本の戸籍制度の中では埋もれてしまう。

女性の大学進学率も高くなり、
女性にも知性があり教養があることは立証されたはず。
そんな中で、子供だけ産んでりゃいいって一体どういうこと?

会社に勤めても、今のところ姓が変わる不便さを味わうのはほとんど女性。

どうせ、廃藩置県で与えられただけの姓に、なぜそこまでこだわるのか?
種族を残すことに必死になるならともかく、
大した価値もない家系図を残すことに必死になるなんて、馬鹿げている。

家や姓ではなく、個人として独立したいと思う意識を育てられる国作りを、
政治家の方々には目指して欲しいのである。