花 「これ一枚」

時折一枚をあっぷしています。

カノコユリ

2018-07-30 | Weblog

淡いピンクに赤の斑点
鹿の子の柄が花に入る美しい花名
花びらが反り返っている形と雄しべ、雌しべの対比が
バランスの良い形で美しい
このような柄を見るとジンマシンが出る、と言われる人もあるが・・・

この形、朱赤に黒の斑点の入ったオニユリと同じで
色あいの違いでこんなにもイメージが変わる
花びらの周囲にわずかに配されている白色もいい

このデザイナーは”神様”ほんとうにすばらしい技

この美しさに魅せられたシーボルトは
球根をヨーロッパに持ち帰り美しさで人々を驚かせた

別名に「タキユリ」の名もあるが、正確にはカノコユリの変種
四国で「タキ」は崖の事、崖などで下垂状に咲く


余談ながら、ユリの仲間の球根は食用にもなり
葉の根元に出来る むかご も食べられるらしい
飢饉を救う食料 との記載もある
現に、お正月のおせちの「ゆり根」は有名

 


サクユリ

2018-07-28 | Weblog

伊豆八丈島等に自生し、八丈ユリの別名もある
花径はヤマユリと同じくらいに大きく20~30cm
花丈は見あげるほどの花もあり、2mを超える
ユリの仲間の中ではヤマユリと共に最大級の大きさ

白いサクユリはササユリと見間違えるほど
花名の表示をあわてて読むとササユリと見間違えるのも事実
あわてものの私などが陥りやすい

サクユリのような大きな花もちょっとした風が吹くと
ゆらゆらと”揺れる”この揺れるが訛って”ゆり”になったとも
根や茎が八重により重なる様子を「百合」とも表した

万葉時代の詩歌にも百合は登場している
「筑波嶺のさ百合の花の夜床にも愛しけ妹そ昼も愛しけ」
               「防人の 大舎人部千文」

初夏から初秋にかけて様々なユリが登場する
  過日に列挙したことがあるので今回は省略

 


ウケユリ

2018-07-26 | Weblog

今朝4時の気温は27℃、熱帯夜が続いている
昼間は35℃越えの暑さ、放送では命に危険のある暑さと評している
こう暑くては行動力も、気力も、投稿意欲も鈍ってしまう
毎日一万歩の予定も、7~8千歩と少なくして健康だけは保ちたい
今朝は昨夜の天神祭の花火客の残したゴミの散乱する道を毛馬橋まで歩く
今頃は大大掃除が行われている頃、明日はきれいになっている・・・?かな

昨年は芽吹き頃のウケユリを投稿しているが
今回は大きく育ったウケユリを一枚
人の顔ぐらいの高さで白い花が輝いて咲いていた

 


ヤマユリ(紅筋)

2018-07-18 | Weblog

ユリの仲間は数多い、その中でひときわ大きいのがヤマユリ
美しさを表す言葉の「豪華」というのがぴったり!
この紅筋は人の丈よりも高い位置で咲き、とても目立つ
赤っぽい色がどぎつさとともに見る人の足を止める

ヤマユリは日本原産で明治6(1873)年
オーストリアの万国博に展示され、ヨーロッパの人々は
その迫力に驚いた、と ものの本に記載されている
その翌々年から輸出が始まり、その量は2千万株に達したという
それらはほとんどが山採り品で、関東の人里から激減したらしい
この頃から自然の破壊が始まったようだ

ヨーロッパではヤマユリを元にして改良?が進み
最近逆輸入されている「カサブランカ」が作られている

紅筋の他に黄筋?とも言える黄色に赤の斑点のあるもの や
白地に赤の斑点のあるものなどがある