私に魅せられた
一匹の蟻が
離れようとしない
香りなの
色なの
そんなに居心地がいいの
いつまで居てもいいけど
友達をたくさん連れてきては
嫌だよ
私のピンクの色
これからだんだんと
濃くなってゆくんだよ
その時にもう一度
来てくれるでしょう
私もユリ科よ
私に魅せられた
一匹の蟻が
離れようとしない
香りなの
色なの
そんなに居心地がいいの
いつまで居てもいいけど
友達をたくさん連れてきては
嫌だよ
私のピンクの色
これからだんだんと
濃くなってゆくんだよ
その時にもう一度
来てくれるでしょう
私もユリ科よ
私たちきょうだいだから
みんな下向きに咲く
同じ空気を吸って同じ風を受け
同じ陽を浴びている
でも悩みもある
こんなに色合いが違う
きれいに咲きたいと言う想いがあっても
同じように叶っていない
あしたはもっときれいになりたいな
下向きに咲いていても
こころは上向き
いつも未来に向いている
光もそれほどそそいで来ない
落ち葉の隙間から
ポッカリと顔を出していた
気をつけて見ていないと
見過ごしそうな小さな白い花
どうも 稚児ユリと言うらしい
初めて聞く花名
一番小さなユリであろうか
流れ星が姿を変えて
咲いているように思えた