花 「これ一枚」

時折一枚をあっぷしています。

セイヨウニンジンボク

2018-05-31 | Weblog

葉は手を広げたような形で
一本一本は細くて長いのが薬用ニンジンに似る
英名はチェイスト・ツリー(貞操の木)と言われ
これは、古代ローマの伝承
シェイクスピアの「夏の世の夢」では
ほれ薬の効き目を消すというストーリーになっている

いわゆる「朝鮮人参に似た木に咲く花」の意
服部植物園では小さな木だったけど、大木にも成長するようだ

ハナトラノオなどの花にも似てると思ったが
ダンギクの仲間とか、知らないことがいっぱい

出掛ける予定を止めにして良かった!
もう梅雨になったしまったのかなぁ・・
大阪は昼から雨になってしまった

 


ホトケノザ

2018-05-30 | Weblog

牧野富太郎は味がまずいと、春の七草から除外した
貝原益軒は「大和本草」で
「食フベシ、正月人日(七日)七種の一ナリ」と述べるなど
花名に混乱がある

ピンクの花を仏に見立てて、茎をぐるっと囲み何枚も出る葉を
仏の座のようだと言っている

ピンク色の花の蜜は蝶や蜂たちに好まれる
別名「サンガイグサ」とも言う

野では注意して探さないと見落としやすい
春の七草のホトケノザは「コオニタビラコ」と言う記述も

 


ハコネウツギ

2018-05-29 | Weblog

投稿を休んでいる内に・・季節は進んで
時期遅れの感じが出てしまったハコネウツギ

タニウツギ、ヤブウツギ、ヤマウツギなどと
混乱されて呼ばれている

咲き始めは白で、それがピンクを経て赤に変わる
そのために一本の木に各色が入り混じる
カメレオン花

箱根の名が付いているが
山よりも海岸近くを好んで生息
潮風に強く、防風林にも適している

 


ヒメサユリ

2018-05-28 | Weblog

今年はまだ どの山へも行っていない
もうすぐササユリやヤマユリが咲き始める頃
山が恋しくなってきた
いろんな山へ行ったけど
ヒメサユリだけはまだ出合ったことが無い
関西以西でも出合うことがあるのだろうか?

六甲高山植物園で撮ったヒメサユリを投稿した記憶がある
その時は紅色が濃くて、園芸品種のようなイメージがあった

今回は京都植物園のヒメサユリ
淡い薄紅色で山野草らしい雰囲気
でも、園芸品種なのかも・・

以前のヒメサユリはこちら

 


ドクダミ

2018-05-27 | Weblog

ドクダミが茂る頃となった
今年も路地のような狭い庭に咲いている
日陰を好んで咲くらしく、条件があっているようだ

先日は服部緑地で八重咲きの花を見つけた
葉は一重のドクダミと同じで独特の匂いも一緒だった
八重咲きに違いないと勝手に独断し
初めてであった八重咲きの花に感激した

なんでも煎じることが好きだった祖母は
カラスノエンドウなどとともに葉を乾燥させて煎じて飲んでいた
傷口には葉をすり潰して塗ってもらった記憶もある

一枚目が我が家の一重咲きの花
二枚目が八重咲きの花

3年前のドクダミはこちら

 


フクシア

2018-05-26 | Weblog

下向きに咲くと言うよりは、ぶら下がって咲く
風が吹くと ゆら~り、ゆらりと揺れ
カメラを構えてもなかなかシャッターが押せない

白色、赤色、紅色と色数は豊富
中南米に分布する花で、低木ながら人の丈をも超える
その種は百余りもあり、園芸品種は五千以上も

飛びながら蜜を吸うというハミングバードが
好んで蜜を吸いにやって来るらしい

花の様子から女性のイヤリングとも言われる
日本的な別名は「釣浮草(つりうきそう)

 


ミズキ

2018-05-17 | Weblog

最近はハナミズキが有名になって
昔からのミズキを知る人も少なくなったのでは
ヤマボウシなどミズキ科の元となった木 と書かれている

樹高3mぐらいの高さに咲いていた
4弁花の小さな花が密生して咲く
望遠レンズで、手持ちで撮る
花より葉の方にピントが合ってるような気がする
いつもこんな具合でうまく撮れるときは少ない

ミズキは水木で、早春に枝を切ると
樹液がしたたり落ちるほどに出てくることが名の由来らしい

木の材質は白く上質で、こけしや箸に使われる

 


クレマチス

2018-05-15 | Weblog

長居植物園へ出かけた日
園内を一巡して、もう帰ろうと出口に向かったら
出口のすぐ横で「クレマチス展」が開催されていた
12~3種類のクレマチスが飾られていた
どれも一度は目にしたことがあったような記憶のある花達
それらを一度に比べながら見ることができ幸せな気持ちにもなった

品種名は横文字系が多く
ピンキー、ビクトリー、モンタナ、アーマンディー、ピクシー、等々
日本名系は 白王冠、カザグルマ、白万重、等

こんなにも沢山あったんだ!と自分の知らなさに驚いた

カザグルマは日本原産のクレマチスで8枚の花弁
その他は中国原産のクレマチス、花弁は6枚らしいが
それは近年定まりがなくなっているぐらい交配がなされているらしい
クレマチスの花弁は萼片であって、花弁ではないらしい
素人には分からないことが多い

投稿のクレマチスは、中央に咲き始めの小さな花
左下に咲き始めて1~2日経った花、右に開花した花、
左上に咲き終わりかけている花、花の経過が一枚の写真に入っている
品種名は白くもないのに「白王冠」となっていた

昨年のクレマチスはこちら

 一昨年の八重のクレマチスはこちら

 


ボタン

2018-05-12 | Weblog

牡丹は花びらが幾重にも連なり豪華な花
中国では花の王様と言うことで「花王」や「花長」と言われ
国を代表する花になっている

牡丹に良く似た花に芍薬がある
なぜ牡丹と芍薬を区別して呼ぶのだろうかとの疑問がある
多分だけど、牡丹は木で芍薬は草だからでは?

牡丹は枝分かれした枝の先に横向きに咲く
芍薬はスクッと伸びた茎の先に上向きに咲く
美人の解釈で「立てば芍薬、座れば牡丹」と言われているのでは

中学生の頃、家族で遊んだ花札を思い出す
赤い牡丹と蝶が図柄として描かれていた

品種名の掲示は無かったが白牡丹(はくぼたん)の一品種では
高浜虚子は「白牡丹といふといへども紅(かう)ほのか」と 詠っている


アイスランドポピー

2018-05-10 | Weblog

ヒナゲシのことをポピーとも言うし
虞美人草はヒナゲシと思っている、虞美人草もポピーとなると
イメージが少し変わってくる

一般的にポピーと言えばアイスランドポピーと言えるぐらいに
この頃は知れ渡っているような気がする
近くの公園にも植物園の花壇にもよく植えられている
鮮やかなオレンジ色をよく目にする

花びらがすべて落ちているのに
雄しべだけは元気で生き生きして見える
誰かが故意に取ったのだろうか?
もしそうだったとすれば根元近くで切って欲しかった

右側の赤のグループにも
花のついてない茎が、目障りに思う
これも取ってしまいたかったが植物園ではそれも出来ない
観覧者はそこに在る花を観ることと撮るだけを許されている

夏目漱石の小説「虞美人草」は
繊細で詩的で女王のような気位の高い女性が主人公
漱石の虞美人草のイメージは紫(薄紫)

私のヒナゲシのイメージは赤かオレンジ
時代も違うし、環境も違う・・・
もし漱石が今「虞美人草」を書けば
その内容はどう変わったことだろう? とても気になる
文語体から口語体に変わっていることだろうけど・・

 


ハナビシソウ

2018-05-09 | Weblog

アメリカのカリフォルニアの乾燥地に
春になると広い一面がこの花で埋めつくされるらしい
どのような光景なんだろう・・と想像している

オクラを逆さにしたような緑色の蕾が開花すると
4弁の花が開花する
花は夕方に閉じ、陽が射すと再び開く

日本では花菱紋に似た感じなのでこの名があるが
別名をカリフォルニアポピー、いや
ハナビシソウが別名ではと思ってしまう

丸みのある花びらもオレンジの色合いも
とても気に入っている

 


ハナカンザシ

2018-05-08 | Weblog

ハマカンザシを見て思い出した花
ハナカンザシはそれよりも小さくかわいらしい花

ハナカンザシは乾いても、形を維持していてしおれない
そのまま髪に挿してもカンザシとして使える

ハマカンザシは乾くと、形が崩れてしまうので
ドライフラワーにならない
生花のままでのかんざしとして使いたい

どちらの花も生花としてかわいらしい

 


ハマカンザシ

2018-05-07 | Weblog

細い茎の先に球状に小さな花が咲いている様子は
かんざしを思わせることからの命名らしい
咲いている花の茎を折って、子供の髪に挿してみたくなる
かんざしらしい形

別名に「アルメリア」とも言われて
花屋さんの店頭でも見かけることもあるらしい

投稿の花は茎が曲がっているが、多くの花は直立して咲く
ピンクの他に白や赤や紫もあって、すべてを見たくなる

 


チョウジソウ

2018-05-05 | Weblog

世の中は連休ムード
出国のピークとか、帰省のピークとかのニュースを聞き、さらに
嫌なニュースもいっぱい聞くが総じて平和な日本
今日は子供の日、孫はもう子供を脱して青年
それでも、兜と鯉のぼりのミニセットを飾った玄関口

チョウジソウは北海道~九州の河岸の原野に自生する
しかし、近年その数は激減し絶滅危惧種の名もある
切り花用に栽培されたりしていることが原因か

茎は直立し、上の方で枝分かれする
5月頃、その茎の頂上部に青紫の小さな花を多数咲かせる
細い葉と細い花びら、ヒトツバタゴに比べて端整な姿

花の形がチョウジの花に似ていることから
また、花を横から見ると丁字形に見えることが花名の由来らしい

白い花が6度も続いたが今日は白っぽい青紫
次は暖色系を探してみよう

 


ヒトツバタゴ

2018-05-04 | Weblog

愛知、長野、岐阜などに自生し
時には大木にも成長する、と記されている

東京青山の六道の辻に植えられていたこの木は
花の様子から正体不明の木と言うことで
「ナンジャモンジャノの木」と呼ばれたらしい

タゴは方言で複葉なのに対して
ヒトツバタゴは一葉(単葉)になっていて
その昔尾張の学者が名づけた、とされている

長居植物園入口の鉢の飾り花の中で見つける