花 「これ一枚」

時折一枚をあっぷしています。

ヒガンバナ

2018-09-28 | Weblog

毎年秋の彼岸頃に咲くものと思っていたが
今年は8月の終わりには咲き始めていて
9月4日の台風21号襲来の翌日には近くの公園で
倒れた大木の傍ではもう咲いていた
咲き始めるのが早くなっていて温暖化を感じている

♪赤い花なら曼珠沙華 オランダ屋敷に雨が降る・・・有名な歌もあるが
この頃は「彼岸花」が一般的になっているような気がする

この花にも毒があって、モグラやネズミを防ぐために
稲田の回りの畔に植えられたと聞いている
ところがこの花の球根を何日も水にさらすと毒が抜けて
飢饉の際の非常食にもなったとも聞いている

燃えるような真っ赤な色できれいな花でありながら
どこか淋しく、この花の背負っている悲しさを感じる
私だけが感じることであろうか・・・
きれいさを保っているのも来週一杯位まででは・・

台風24号が日本に向かっている
災害列島にこれ以上の災害はいらないのに
人の力ではどうすることもできないこと
地理的に逃げられない運命なのか

 


タマスダレ

2018-09-26 | Weblog

濃い緑の細い茎の先に白い花をつける
花びらは6枚でそれぞれが重ならない明快な形

葉は肉厚で茎にも見間違える細さ
この茎と葉の様子をすだれ(簾)と見立てたらしく
簾の所々にタマ(白い花)を配した様子から付けられた名前らしい

夏から秋に咲く白い花に限られる
日中に咲いて夜は閉じるとあるが、こんなに開いていても閉じるのだろうか
一度見てみたいが、こんなに水平に開いているのも珍しいのでは

本によっては「ゼフィランサス」とされていたりする
どちらが本名なのか別名なのか本当のところは分かりにくい

奈良、葛城の道で

 


ススキ

2018-09-24 | Weblog

毎日聞いているラジオは
数日前から今日の満月について語っていたが
我が家では満月の日の行事は一つもない
お団子と満月とススキのイラストは雑誌などでよく見てきた

大阪で見える満月はマンションと電線と電柱に邪魔されて
絵になる写真にはならない
天気の条件も必要、今夜は良くないようで見える確率少ない

ススキも分厚い花の本に堂々と載っていたので
今日は奈良葛城で出合ったススキを一枚

補足、ほんとの満月になるのは25日に日付が変わってから・・・

 


イヌサフラン

2018-09-23 | Weblog

民家のすぐ傍の稲田のあぜ道の土手で見つけた
さて、なんと言う花だろうと
思いをめぐらしたがなかなか思い出せない
服部植物園で見たコルチカムでは?
写真は撮ったけど名前のわからない花は多い

帰宅後に花の本を開いて
記憶の隅にあった「コルチカム」を調べてみた
名前のコルチカムでは載っていなくて
「イヌサフラン」で見つけることが出来た
でも、多分という域を出ていない

もしイヌサフランであれば毒草で
花が終わって翌年の春から夏にかけて緑の葉をつける
それが「ぎょうじゃにんにくの葉」によく似ているので
毎年のように誤って食べる人が命を落としている
今年もあったそんなニュースを思い出している

 奈良、葛城の道で


ミヤギノハギ

2018-09-21 | Weblog

萩の葉は丸っぽい葉を記憶していた
葉は細長く先がとがっていた

これは萩ではないのかな?と思って調べてみた
宮城野は仙台市の東部にあった野で
「古今和歌集」から「奥の細道」にも
取り上げられている、らしい

ところが、ミヤギノハギは宮城野にはなかったようで
日本海側に生えるケハギの園芸品種で
江戸時代に改良された萩ということがわかった
種子はほとんどつけないらしい

花房が長く垂れ、萩らしい形で
ピンクの色もとてもきれい

琵琶湖々畔近くの 石山寺で

 

 


サワギキョウ

2018-09-13 | Weblog

 キキョウはよく知っているが
これでもキキョウ?、と言ってしまうぐらい
この沢桔梗はずいぶんとイメージが違う

花びらは深く五裂に分かれ
上方の二裂と下方の三裂に分離している
珍しい形で、花びらと書いたけど、花冠が正しいのかも

湿地を好んで生え、水を張った沼地などによく育つらしい
山野草を好む人はご存じらしいが、知る人は少ない
江戸時代には庶民にもよく好まれた山野草らしい
花期は 8月~10月で 秋の花といえる

花丈は1~1.5mぐらい
群れて咲いていれば目立つが、そうでなければ見過ごしそう

まれに白花もあり、種が変わるかもしれないが、
ベニバナサワギキョウもある

 


ムニンノボタン

2018-09-08 | Weblog

野牡丹はシコンノボタンに初めて出合った時
色と、雌しべや雄しべの形 に神秘性を感じたものだった
植物園以外では目にすることはあまりない

この「ムニンノボタン」は
小笠原諸島の父島のみに自生する
高さは1mぐらいの常緑低木、7~9月に白色の花を咲かせる
花弁が4枚(時に5枚の個体もある)

一時すべて絶えたものと思われていたが現在は200株程度生育しているらしい
しかし、国内希少野生動植物種に指定されている

「ムニン」とは・・と思って調べてもわからない
お聞きした植物園の方も分からないらしいので・・多分 無人では
京都府立植物園で

 


レンゲショウマ

2018-09-05 | Weblog

以前投稿の アワモリショウマ(泡盛升麻)とは
随分イメージが違う!
細く長い枝の先に一輪だけがぶら下がって咲いている

中学生の頃、もらい風呂の行き帰りに手にした記憶がある
片持ちタイプの提灯にも似ている形
でも、この形も、花の様子も、趣のある形で魅力的
花は小さく、花径は3~4cm
山野草ファンをひきつるける花の姿

升麻とは、漢方薬に用いる生薬(しょうやく)の一つ
花は下向きに咲く蓮に似ているからと蓮華が冠せられている

投稿を休んでいる内に一月が過ぎた
それでもまだ暑さの峠は越していない
もう少しであろうが、暑い!暑い!と言いながら過ごす事になりそう