湿地を移動していたら、古い倒木があった。
苔に覆われたところに、青いカエルがいた。
まだ小さく、幼体のようだ。
卵嚢の周りには、小さな幼生がいた。
”サンインサンショウウオ”の、卵嚢と幼生だ。
今年は、何時もより、産卵が遅かったようだ。
湿地の斜面に、小さな窪みがあった。
水が湧いているようで、白い寒天のようなものが、ユラユラ揺れているのが見える。
近づいて見ると、サンショウウオの卵嚢があった。
そっと近づいて、捕まえた。
”ヤマアカガエル”だ!
この辺りには、よく似たアカガエルの仲間が、3種類いる。
続けて、湿地内を歩いていた。
また、カエルが飛び出してきた。
ニホンアカガエルと、よく似ているが、少し違う。
こちらに気づいたのか、ピョンピョン逃げ出した。
特徴から、”ニホンアカガエル”のようだ。
山の小さな湿地に、やって来た。
何時も、サンインサンショウウオの観察をする湿地。
水溜まりに、赤いカエルがいた。
”アベサンショウウオ”の幼生だ!
辺りを見渡すと、数匹の幼生がいた。
とても元気で、良く動き回る。
山の湿地にやって来た。
透明な湧水が、滾々と流れ出ていた。
そっと覗き込むと、何かが動いた。
小さな、サンショウウオの赤ちゃんがいた。
よく見ると、カエルがいた!
背面に、沢山の突起がある。
そっと捕まえて、腹面を確認すると、斑模様があった。
特徴から、”ツチガエル”のようだ!
小さな谷に、やって来た。
斜面の穴から、水が流れ出ている。
毎年、サンインサンショウウオの幼生がいるところだ。
見ていると、黒っぽいものが出てきた。
流れの底に、張り付くように入って行った。
そっと掬い上げて、観察する。
立派な、♂の個体だ。
ここで,♀の個体を待っていたのだろう!?
何とか、水の状態が回復するように、祈るばかりだ。
少し移動して、別の谷にやって来た。
ここも、”サンインサンショウウオ”の産卵場所の一つだ!
えっ!?水がない。
水がほとんどなく、所々に、わずかな水溜まりはあるだけだ。
水溜まりの上の杉の枯葉を取り除くと,サンショウウオが出てきた。
周辺を見ていると、何か黒いものが動いた。
そっと探ると、サンショウウオの赤ちゃんが、飛び出してきた。
掬い上げて見ると、17~8mmの幼生だ。
今年も、無事に孵化してきたようだ!
耕作放棄された、田んぼが、湿地化している。
中を、緩やかに、水が流れていた。
泥の窪んだところに、卵嚢を見つけった。
ここは、”サンインサンショウウオ”の産卵場所だ!