Learning Tomato (旧「eラーニングかもしれないBlog」)

大学教育を中心に不定期に書いています。

vol238:日本版大学Web2.0

2007年08月16日 | 大学のeラーニング
最近、CNET JapanというWebサイトで、「Web 2.0スタイルのツールが変革する大学の教育現場」という記事を読みました。
http://japan.cnet.com/special/media/story/0,2000056936,20354034,00.htm

この記事では、シートンホール大学、テキサスA&M大学、ダートマス大学メディカルスクール、等でのWeb2.0ツール活用の状況について報告しています。

しかし我が日本も負けていません。

慶應義塾セカンドライフキャンパス」で、日本で初めて大学の講義を公開
http://www.keio.ac.jp/pressrelease/070731.pdf
早稲田eスクールの快進撃で、最近やや劣勢の慶應大学がSecondlifeで攻勢をかけてきました。しかもあの電通との強力タッグを組んでの登場です。上記プレスリリースでは8月に開設と書いてあったのでSecondlife内を探してみたのですが、私は見つけることが出来ませんでした。大学の正規科目の講義のセカンドライフ内での公開は、日本の大学では初の試みということなので、楽しみですね。

大学サイトでYouTube活用 明治学院大
asahi.com>教育>大学> 記事より(2007年06月15日)
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200706140256.html
アートディレクターの佐藤可士和(さとうかしわ)氏を起用した大学ブランディング戦略で注目を集めている明治学院大学が、大学WebサイトでYouTubeを活用しています。MG Videoと名づけられた下記サイトには、体育系の部活の試合模様から学部案内まで、様々なコンテンツがアップされています。
http://www.meijigakuin.ac.jp/video/
上記サイトには、筆者の大好きな漫画家「久住昌之氏講演会ダイジェスト(社会学科 新入生歓迎会)」なんていうのもありました。これ結構面白いですよ。

「広報人間ギケイダー」岐阜経済大学
以前「ギフレンジャー」という戦隊モノのキャラクターが登場する入試広報サイトを作り、大学界に衝撃を与えた岐阜経済大学が、「広報人間ギケイダー」というブログサイトを開設しました。とにかくオープニングFlashコンテンツのインパクトには度肝を抜かれます。まずはご覧あれ。
http://blog.gifu-keizai.ac.jp/
筆者のような40過ぎのオヤジなら「人造人間キカイダー」のパロディということがすぐ分かるのですが、最近の高校生には分からないだろうなあ。(下記がオリジナルの主題歌です)
http://www.youtube.com/watch?v=tHhgon1J-6s

このように、日本の大学もがんばっているのですが、Web2.0的なツールを使いつつも、コンテンツ自体は大学側からの一方的なメッセージ発信という1.0的な世界に留まっているという共通点があります。
しかし、筆者はそんな事はあまり気にしません。ユーザー参加型のサイトだから面白いとは限らないですし、たとえ一方的な情報発信(web1.0的)であっても、見る人にとって有益な情報が得られたり、それによって楽しめればOKですよね。
梅田望夫氏は著書「ウェブ進化論」の中で、次の10年への三大潮流の1つとして、「チープ革命」というコンセプトを掲げています。SecondlifeもYouTubeも、Blogも、個別にプラットーフォームを開発・所有していた時代には考えられないような高価な代物でした。これらの無料化により、従来の情報の送り手も、より創造性豊かなコンテンツを多くの人に配信する事ができるようになった、これだけでも凄い事だと思いませんか?

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