Learning Tomato (旧「eラーニングかもしれないBlog」)

大学教育を中心に不定期に書いています。

vol.264:eラーニングで地球温暖化を阻止する

2008年03月08日 | オープニング
今年も花粉の季節が到来しましたね。
別に何をした訳ではないのですが、筆者は例年になく症状が軽いシーズンインを迎えています。このままの状態が続いてくれればよいのですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

さて、話変わって今回のオープニングでは、子供たちの環境教育用に開発されたシリアスゲームを紹介します。

PowerUP
http://www.powerupthegame.org/

PowerUPは、IBMが環境学習のためのマルチプレイヤーオンラインゲームゲームです。上記Webサイトから無料でダウンロードできます。

本ゲームの舞台はヘリオスという架空の星です。かつてヘリオス星では環境への深刻なダメージを考慮し、化石燃料から風力やソーラーパワーを用いたエネルギーへの変換が行われました。加えて、人々もエネルギーの利用を節約に努めるようになりました。

しかしその後、世の中の風潮が「清潔で慎ましい生活なんて時代遅れだぜ」という方向に変わり、エネルギー消費が増加し、再び化石燃料が用いられるようになりました。それを引き金に、二酸化炭素等の増加で温暖化が進行、生態系は崩れ、異常気象による台風が太陽熱発電プラントまでもを破壊してしまいました。さらにはそうした二酸化炭素の濃密なガスの中から"SmogGobs"という怪物まで出現してきます。

あなたの役割はそんなヘリオス星の危機を救うこと、というのがこのシリアスゲームのカバーストーリとなっています。

筆者も少しだけ試してみたのですが、主人公の左右への動きが元気な頃のマイケルジャクソンが、横移動のムーンウォークをやっているように思えて、オープニングから笑ってしまいました。所々インターフェースの詰めに甘いところがあるようですが、そこはご愛敬。無料でPlayできるシリアスゲームとしてはよく出来ています。

このソフトの凄いところは、上記のWebサイトに先生用の「活用ガイド」や父母用のFAQまで掲載しているところです。しっかりしたガイドだなあと感心しておりましたら、このプログラムはカリフォルニアにあるThe Tech Museum of Innovationという組織がDesign Challenge Learningという学習者参画型のカリキュラム設計技法に基づいて開発しているとのことです。Design Challenge Learningについては下記を参照願います。

http://www.thetech.org/education/teachers/curriculum.php

筆者はまだ使い方がよくわからないので、英語の得意な読者の方がいらっしゃいましたら、ぜひ本メルマガに体験記などを報告いただけるとありがたいです。

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