<くしゃみ編>
●くしゃみの語源
・「嚔(くさめ)」という言葉である。中世の日本ではくしゃみをすると鼻から魂が抜けると信じられており、そのためにくしゃみをすると寿命が縮まると信じられていた。そこで早死にを避けるため「くさめ」という呪文を唱えるようになり、いつしかそれが「くしゃみ」という名前となり、その行為そのものを指すようになった。
●くしゃみ‥時速320km。気管内では、最大速度300m/秒に達します。音速マッハ1が340m/秒ですから、ジェット機が気管内を飛んでいるようなものです。
●良く聞かれる「ハクション」という声は日本独自のもの。外国では地域ごとに異なる。英語で「sneeze」(名詞)
●原因は明らかになっていないが、直射日光などを見るとくしゃみが出るという人もいる。
●くしゃみが出る際に腹筋や胸など上半身に力をこめ体を硬くすることにより、「ぶわっくしょん!」ではなく「 くしゅん 」といういわゆる「小さいくしゃみ」をすることができる。とくに女子学生などにより好んで多く行われる。
●「一そしり、二笑い、三惚れ、四風邪」
・誰かの噂話の対象になっている時にくしゃみがでるという言い伝えがある。多くの場合、くしゃみが出た回数に応じて、1回は良い噂、2回は悪い噂、3回はもっと悪い噂(惚れられているという説もある)、4回以上は風邪ひきであると説く。「一に褒められ、二にふられ、三に惚れられ、四に風邪」ということわざもある。
●日本経済が如何にアメリカに依存しているか?の喩えとして「アメリカがクシャミをすると日本が風邪を引く」というフレーズがあった。今も?
●珍野苦沙弥(ちんの くしゃみ)
・猫の飼い主で中学の英語教師。妻と3人の娘がいる。偏屈な性格で胃が弱くノイローゼ気味である。漱石自身がモデルとされる。『吾輩は猫である』の登場人物
●ハクション大魔王
・タツノコプロによるギャグテレビアニメ。1969年10月~1970年9月まで、フジテレビ系で全52回放送された。
・カンちゃんが自宅の屋根裏部屋で偶然見つけた魔法の壷には、ジンである魔王の一族が住んでいた。くしゃみをすると魔王が、あくびをすると魔王の娘のジニーであるアクビが飛び出してきて、毎回珍騒動をまきおこす。もう1回くしゃみやあくびをすると壷に戻る。
・壷から飛び出してきたときの掛け声。
呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン(魔王)
出まして来ましてアクビちゃ~ん(アクビ)
<あくび編>
●あくびの生物学的意義はまだ解明されていない。しかし、あくびは哺乳類以外にも爬虫類、鳥類などにも起こることが知られており、発生学的に古い行動だと考えられている。
●あくびは「うつる (伝染する)」ことが知られている。英語ではこの特徴は「共鳴的」あるいは「伝染性」と呼ばれているが、原因はよくわかっていない。
●古代ギリシャでは、あくびは人間の魂が天に向かって逃げようとしているときに起こるのだと信じられていた。 あくびをするとき、口に手をあてるのは、『魂を逃がさないようにする為だった』と言われている。
●日本語の「あくび」はあくびをする意の古語動詞「あくぶ」の連用形が名詞に転じたものであるが、その語源は諸説あって不明である。漢字では「欠、欠伸」
●落語「あくび指南」
『江戸っ子が、日長一日稽古事に時間を潰すのが流行った時があって、色々な稽古事があったそうですが、中には訳の分からない稽古事もあったようです。
近所に「あくび指南所」と看板をあげた家があって、珍しいからやってみたいが、一人で行くのは不安な熊さん。
八つぁんを付き添いに無理矢理誘ってやって来て、あくびの稽古をする事になりました。
お師匠さんは一番簡単な夏のあくびからと
「おい、船頭さん。船を上手にやっておくれ。これから掘りへ上がって中へ行って(吉原へ行って)一杯やって、オツな新造でも買って遊ぼうか。船も良いが一日乗ってると、退屈で、退屈で、ふぁーあ、ならねぇ」‥』
<しゃっくり編>
●しゃっくりが100回(または100万回)でると死ぬという俗説があるが、通常は人体にはあまり影響はない。
●しゃっくりを止める方法
・世界に様々なものがある。一般には、以下のようなものが知られている(一部には、全く根拠のないものもあることに注意)
・呼吸を一分間くらい止める
・急に驚かす
・しゃっくりから注意をそらさせる(難しい質問をするなど)
・しゃっくりに意識を集中する
・くしゃみをする
・冷水を大量に飲む(呼吸を止めながら、など)
・あごに水をつける
・舌を引っぱる
・眼球を圧迫する
・腹に湿布を当てる
・人に移す
・特定の食品(ピーナッツバター、チョコレート、カプリコ、砂糖、蜂蜜、コケモモのジャム、ワサビ、酢、柿のへたを煎じたものなど)を摂取する
・人肌より多少温かい(40℃~50℃程度の)お湯を少量口に含み、ゆっくりと飲み込むことを 3~4回繰り返す
・ご飯をかまずに飲み込む
・どんぶりに張った水を、反対側から飲む
・左手をまっすぐ上にあげ、唾を飲み込む(アイバメソッド)
・直腸壁を揉む
・深呼吸を複数回行う(非常に効果が高い)
・コップに水を入れ、その上に割り箸を十字に置き、四方から一口ずつ飲んでいく
・お腹に力をこめて、「にーくーだーんーごー」と言う。出来るだけ長く伸ばしていうのがポイント。
・なすびをしばらくの間頭に思い浮かべる。
・豆腐は何からできてるの?と聞いてもらい、大豆大豆大豆と三回答える。
・ただし、多くの場合は何もしなくても自然に止まるものである。
●呼び方
・一般的には、「しゃっくり」が正しい呼び名となっているが、「ひゃっくり」や「さくり」などの呼び方もある。英語では、「ヒカップ」(綴りは hiccup またはhiccough)のように言い、日本の「ひゃっくり」同様、しゃっくりが発生した時に出る、「ヒック」という音から連想できるものである。
●世界記録
・ギネスブックによれば、しゃっくりの世界最長記録保持者はアメリカのチャールズ・オズボーン氏(1894–1991) である。オズボーン氏のしゃっくりは 1922年に始まり、以後68年間、毎分40回(その後、毎分20回に低下)のペースで続いた。このしゃっくりはオズボーン氏が亡くなる 1年前、1990年にようやくおさまった。
参考にしたHP
http://demetoni.hp.infoseek.co.jp/rakugo/akubi.htm
http://www.zenyaku.co.jp/k-1ban/file/science/03.html
ウィキペディア(Wikipedia)ほか
●くしゃみの語源
・「嚔(くさめ)」という言葉である。中世の日本ではくしゃみをすると鼻から魂が抜けると信じられており、そのためにくしゃみをすると寿命が縮まると信じられていた。そこで早死にを避けるため「くさめ」という呪文を唱えるようになり、いつしかそれが「くしゃみ」という名前となり、その行為そのものを指すようになった。
●くしゃみ‥時速320km。気管内では、最大速度300m/秒に達します。音速マッハ1が340m/秒ですから、ジェット機が気管内を飛んでいるようなものです。
●良く聞かれる「ハクション」という声は日本独自のもの。外国では地域ごとに異なる。英語で「sneeze」(名詞)
●原因は明らかになっていないが、直射日光などを見るとくしゃみが出るという人もいる。
●くしゃみが出る際に腹筋や胸など上半身に力をこめ体を硬くすることにより、「ぶわっくしょん!」ではなく「 くしゅん 」といういわゆる「小さいくしゃみ」をすることができる。とくに女子学生などにより好んで多く行われる。
●「一そしり、二笑い、三惚れ、四風邪」
・誰かの噂話の対象になっている時にくしゃみがでるという言い伝えがある。多くの場合、くしゃみが出た回数に応じて、1回は良い噂、2回は悪い噂、3回はもっと悪い噂(惚れられているという説もある)、4回以上は風邪ひきであると説く。「一に褒められ、二にふられ、三に惚れられ、四に風邪」ということわざもある。
●日本経済が如何にアメリカに依存しているか?の喩えとして「アメリカがクシャミをすると日本が風邪を引く」というフレーズがあった。今も?
●珍野苦沙弥(ちんの くしゃみ)
・猫の飼い主で中学の英語教師。妻と3人の娘がいる。偏屈な性格で胃が弱くノイローゼ気味である。漱石自身がモデルとされる。『吾輩は猫である』の登場人物
●ハクション大魔王
・タツノコプロによるギャグテレビアニメ。1969年10月~1970年9月まで、フジテレビ系で全52回放送された。
・カンちゃんが自宅の屋根裏部屋で偶然見つけた魔法の壷には、ジンである魔王の一族が住んでいた。くしゃみをすると魔王が、あくびをすると魔王の娘のジニーであるアクビが飛び出してきて、毎回珍騒動をまきおこす。もう1回くしゃみやあくびをすると壷に戻る。
・壷から飛び出してきたときの掛け声。
呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン(魔王)
出まして来ましてアクビちゃ~ん(アクビ)
<あくび編>
●あくびの生物学的意義はまだ解明されていない。しかし、あくびは哺乳類以外にも爬虫類、鳥類などにも起こることが知られており、発生学的に古い行動だと考えられている。
●あくびは「うつる (伝染する)」ことが知られている。英語ではこの特徴は「共鳴的」あるいは「伝染性」と呼ばれているが、原因はよくわかっていない。
●古代ギリシャでは、あくびは人間の魂が天に向かって逃げようとしているときに起こるのだと信じられていた。 あくびをするとき、口に手をあてるのは、『魂を逃がさないようにする為だった』と言われている。
●日本語の「あくび」はあくびをする意の古語動詞「あくぶ」の連用形が名詞に転じたものであるが、その語源は諸説あって不明である。漢字では「欠、欠伸」
●落語「あくび指南」
『江戸っ子が、日長一日稽古事に時間を潰すのが流行った時があって、色々な稽古事があったそうですが、中には訳の分からない稽古事もあったようです。
近所に「あくび指南所」と看板をあげた家があって、珍しいからやってみたいが、一人で行くのは不安な熊さん。
八つぁんを付き添いに無理矢理誘ってやって来て、あくびの稽古をする事になりました。
お師匠さんは一番簡単な夏のあくびからと
「おい、船頭さん。船を上手にやっておくれ。これから掘りへ上がって中へ行って(吉原へ行って)一杯やって、オツな新造でも買って遊ぼうか。船も良いが一日乗ってると、退屈で、退屈で、ふぁーあ、ならねぇ」‥』
<しゃっくり編>
●しゃっくりが100回(または100万回)でると死ぬという俗説があるが、通常は人体にはあまり影響はない。
●しゃっくりを止める方法
・世界に様々なものがある。一般には、以下のようなものが知られている(一部には、全く根拠のないものもあることに注意)
・呼吸を一分間くらい止める
・急に驚かす
・しゃっくりから注意をそらさせる(難しい質問をするなど)
・しゃっくりに意識を集中する
・くしゃみをする
・冷水を大量に飲む(呼吸を止めながら、など)
・あごに水をつける
・舌を引っぱる
・眼球を圧迫する
・腹に湿布を当てる
・人に移す
・特定の食品(ピーナッツバター、チョコレート、カプリコ、砂糖、蜂蜜、コケモモのジャム、ワサビ、酢、柿のへたを煎じたものなど)を摂取する
・人肌より多少温かい(40℃~50℃程度の)お湯を少量口に含み、ゆっくりと飲み込むことを 3~4回繰り返す
・ご飯をかまずに飲み込む
・どんぶりに張った水を、反対側から飲む
・左手をまっすぐ上にあげ、唾を飲み込む(アイバメソッド)
・直腸壁を揉む
・深呼吸を複数回行う(非常に効果が高い)
・コップに水を入れ、その上に割り箸を十字に置き、四方から一口ずつ飲んでいく
・お腹に力をこめて、「にーくーだーんーごー」と言う。出来るだけ長く伸ばしていうのがポイント。
・なすびをしばらくの間頭に思い浮かべる。
・豆腐は何からできてるの?と聞いてもらい、大豆大豆大豆と三回答える。
・ただし、多くの場合は何もしなくても自然に止まるものである。
●呼び方
・一般的には、「しゃっくり」が正しい呼び名となっているが、「ひゃっくり」や「さくり」などの呼び方もある。英語では、「ヒカップ」(綴りは hiccup またはhiccough)のように言い、日本の「ひゃっくり」同様、しゃっくりが発生した時に出る、「ヒック」という音から連想できるものである。
●世界記録
・ギネスブックによれば、しゃっくりの世界最長記録保持者はアメリカのチャールズ・オズボーン氏(1894–1991) である。オズボーン氏のしゃっくりは 1922年に始まり、以後68年間、毎分40回(その後、毎分20回に低下)のペースで続いた。このしゃっくりはオズボーン氏が亡くなる 1年前、1990年にようやくおさまった。
参考にしたHP
http://demetoni.hp.infoseek.co.jp/rakugo/akubi.htm
http://www.zenyaku.co.jp/k-1ban/file/science/03.html
ウィキペディア(Wikipedia)ほか