種籾のについている(と心配される)もみ枯細菌病、イネシンガレセンチュウなど
の防除をおこないます。
慣行農法では化学農薬による種子消毒と生育期の農薬散布を組み合わせた方法が
一般的ですが、代わりに塩水選と温湯殺菌で、種子の防除をおこないます。
昨年までは塩水選だけでしたが、塩水選とこの温湯殺菌を併用することで防除効果が向上するそうです。
『会津娘』の味わいの肝『瓶燗器』をそのまま流用します。
休日にもかかわらずきてくださった県農業普及部新田さんも
この流用にやや感心。
均等に温度がいきわたるよう、一袋ずつ計量して小分けにします。
処理時間・温度が正しくないと発芽率が低下してしまうこともあるので
慎重に計測しながら作業にあたります。
かるく余熱(60度の温水槽の水温を下げないよう)をしたあと
60℃で10分間のホールドにより殺菌します。
目的が似ているので、このあたりはやはりお酒の瓶燗とおんなじ要領です。
取り出したら流水で急冷したあと
(こちらでは洗米用の浸漬桶を流用)
さらに氷水で冷やします。
(この氷は醪冷却用の残り)
明日からは水換えしながら約10日後の種蒔きまで浸漬したままにしておきます。