牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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下り酒、地廻り酒という表現は実在していたし、共存していた@神田明神天水桶

2023-11-21 11:11:20 | 附属酒類経済研究所
                          
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一昨日触れた、上野公園での酒フェスですが、上野へのジョギング道すがら、神田明神の前を通ったのでとりあえずご挨拶。






上野方面は社殿裏手右側の方向なので、右に回っていったところ、こんな「看板」が目に付きました。





「鉄製天水桶」の説明ですが、「鉄製天水桶」なるものは社殿の左右にあるコレ、です。





で、説明板の方を読むと、「摂州灘大石と筋違外の酒屋が発起人となり、神田あるいは新川辺りの酒屋5名を世話人として奉納されました」とあります。

「酒屋」ですよ。
確かに天水桶に戻ってみると、片側には「下り/地廻り酒屋中」とあり、もう片方には世話人等の名前が入っています。








「北新川 松兼店和助」はじめ7名が記されていますが、残念ながらウチやほかの下り酒問屋仲間(例えば今も新川で商売を続けておられる加島屋廣岡さん)などの名前はありません。
まあ、この天水桶の奉納は弘化4年ということで、ウチが下り酒問屋の株を得たのはもっと後なので名前はなくて当然ですね。

しかし、「下り酒(灘からの酒)」「地廻り酒(関東近郊の(イマイチな?酒)」という区別があったという実例は初めて見た気もしますし、でも両者が連名で奉納しているということは、別にいがみ合っていたわけでもなさそう。

実際、ウチも本拠の揚場町で地廻り酒を扱いつつ、株を得て新川(南茅場町)の下り酒問屋となったわけですから、そうなんでしょう。

いや、犬も歩けば棒にあたる、ではないですか、思わぬ発見をしちゃいました。

勉強になるなぁ、週末ジョギング。





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