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会社のデスクに、切り抜いた新聞記事がありました。
切り抜いたのは自分自身。
普段は新聞はざっと目を通してそれで終わり(記憶もそのうち消える)なのですが、今回切り抜いた理由は、よくわからなかったから。
豪州産ワイン28億本分が余剰
対中関係悪化で輸出減
いや、タイトルはクリアだし、趣旨もクリア。
良く分からないのは数字関係で、頭から見ると、こんな感じで並んでいます。
①28億本分が余剰(ヘッダ)
②オリンピックプール859杯分余剰
③ワインの在庫量は20億リットル、ボトル換算で28億本
④国内には2000以上のワイナリーがあり、400億豪ドルの経済効果
⑤23年6月までのワイン輸出額は前年比10%減の18億6000万豪ドル
⑥20年1月までの対中輸出額は12億豪ドルで、2位以下の英国や米国を2倍以上上回っていた
⑦23年6月までの対中輸出は800万豪ドルと激減
これを読み解くと、まず①②③は同じこと(余剰分)。
「オリンピックプール859杯分」という喩えがちょっと意味不明なのでヘッダも本数表示にしたのだと思うのですが、まあ良しとしましょう。
で、⑥⑦は対中関係悪化で輸出が減ったことを言っていて、対中国の数字は12億豪ドル→800万豪ドルですから、10分の1以下でまさに激減、マイナス幅は11億9200万豪ドルとなります。
ここで金額が出てきたのはさておき、本数ベースで28億本減っていて、輸出額が11億豪ドル減っているとすると、1本あたり0.4豪ドルということになります。
1豪ドル=100円とすると、1本40円ですが、これって安すぎじゃあありませんか?
その一方で、再び金額に戻ると、⑤では(全体の量が)前年比10%減の18億6000万豪ドルといっているので、前年は20億6000万豪ドルくらいで、減り幅は2億豪ドル。
対中輸出が11億豪ドル減っているのに、全体では2億豪ドルしか減っていないのも違和感がありますね。
これ、フィナンシャルタイムズの記事とのことですが、いったい何が起こっているのでしょうか?
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