読みました

本を読むのが好きです。
忘れないように感想等を書いています。
その他、ねこのひとり言…。

散歩、再開♪

2007-01-22 12:43:45 | 散歩
 年末に休んでいた散歩を再開しました。御節料理で膨らんでいた体を引き締めなくちゃ!
 そしてやっと読書も再開。 みかんでふやけた?感性もぎゅっと絞らなきゃネ

「天使のナイフ」薬丸 岳
 三十三歳の桧山貴志は四歳になる娘、愛実を保育園に預けながら喫茶店を営んでいる。
 妻の祥子は愛実を産んで数ヶ月後、自宅で3人の中学生に刺されて亡くなった。

 ある日、店の近所の公園で殺人事件が起き、祥子の時の担当刑事が訪ねてくる。
 被害者は沢村和也という、祥子を殺した三人の中学生の中の一人だった。

 妻を殺された当時、マスコミの取材に「自分の手で犯人を殺してやりたい」と言ったことがあり事件当時のアリバイが無くて疑いをかけられた桧山は、仕事の傍らその後の中学生達の行方を調べていく。

 手がかりを求めて祥子の遺品を調べ、その立ち寄り先を訪ねるうちに自分の知らない妻の意外な過去を知ることになる。そして犯人が上がらないまま、桧山の周囲で第二、第三の事件が次々に起きて・・・。

 2005年の江戸川乱歩賞の受賞作品です。
 選者達の意見にもありましたが、罪を犯した少年の更生と少年法の改正という難しいテーマを選びながら、ミステリー小説に仕上げたところがこの人の才能なのでしょう。
 予想外の犯人に構成力の緻密さを感じ、次回作が楽しみです。

 ただ丁寧に書いたあまり、途中少し中だるみのように感じたのは私の読みの足りなさでしょうか?
 それにしても参考文献の多さにびっくりしました。
テーマの大きい長編を書くときは余程調べなければ書けないという事なのですね。

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