2018年6~8月
耳が欠けたこともあり、梅雨に入ったらやる気もなくし、ずいぶんと放置していたら、なんと、カビが生えて情けない顔に
そろそろ、耳を付けないと・・・と思いながらも、耳が付けば彫りにくくなる後ろをせっせと彫りました。
木工ボンドをたっぷり塗って、ラチェットバークランプで挟みまた放置。
普通、あふれ出た余分のボンドは布で拭き取りますが、彫刻の場合は乾いて削り取るので、あふれるほど塗っています。
十分乾いたので、作業開始です。
修復した耳に注意しながら、『煩のくど(ボノクド)』を彫ります。
深いところは狭くて、彫りにくい
左手は袋の縁から出ていますが、手が欠けないようにと、縁紙を今まで残していました。
本来の縁まで削っていきます。
上から見たところ。
左手も、シッポも紙袋の縁から出てきました。
袋の中で、体と接する部分の彫りです。
今年の夏は猛暑で、うだる駐車場での作業は自殺行為でした。
主に休日の早朝の作業となりました。
紙袋と体の隙間は、鋭角になっていますが、奥の方なのでなかなか進みません。
ノミの穂先・首の長いのを選んで、奥を彫り進みます。
首の横も彫りにくい。
削り屑はすぐにたまって、彫りにくくします。
そのたびに重たい塊をひっくり返し、綺麗にしてまた彫ります。
ところが、この時とんでもない事をしでかしていました。
ふと右耳を見ると、ちょっとだけ欠けているではありませんか
いつだろ全く気づかなかった
この削り屑の中に、欠けた破片があるのは間違いありません。
作業を中断して探すけど、なかなか見つからない。
切りつめて、小さな耳に彫り直すか
別の木片で、欠けた形を彫り、それを接着するか
そんな葛藤をしながら、この削り屑を10分割にして、怪しい破片を拾っては当ててみて、ダメを繰り返しました。
警察の遺留品現場捜査の様に、10分割したものを一つずつクリアして、30分後やっと見つけました
接着するまで、また数日中断。
ホントは、あまりの暑さで、すっかりやる気をなくしていました。
今回はここまで。
9~10月の仕上げ彫り編も、お楽しみに。
『袋猫彫刻(粗彫り編)』
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