差塩と趣味の世界

故郷 福島差塩の想い出と徒然なる盆栽奮闘記

ハナカイドウの想い出

2024年04月09日 | うんちく・小ネタ

 根回りをカミキリムシに侵され樹勢が衰えて枯れてしまうのかと心配していた。だが、見事回復し、今年はアップしたようにたくさんに花を咲かせるようになったので一安心である。

 この花を愛でる度に想い出すのは、中国で戦死した兵士の慰霊碑の傍らに植えられていたハナカイドウである。シナ事変(日本と中国の戦いを戦争と言わず当時は事変と言っていた。ロシアがウクライナとの戦争を特別軍事作戦と言っているように、、、国民を欺く歴史は繰り返すのである)で戦死した上等兵の慰霊碑は、実家の山の斜面を削り10坪もある広い敷地として石垣で囲い、武勲の数々を刻んだ石碑など田舎では見られない立派なものであった。その一隅に植えられ、春の知らせを教えられたものである。

 当然のことながら慰霊碑の前を通る時は一礼するよう学校で教えられていた。太平洋戦争の頃になると国力も衰え多くの戦死された方々の慰霊碑なるものは建設されることは無かった。

 美しい花であるが、爺のあゆみの中ではこうした想いが過ぎるのである、、、、、。