今日はロイクラトン。 (→ 関連記事 「ロイクラトン」)
タイの大事なお祭りの日。
任地のコンケンで、配属先の同僚たちがロイクラトンに連れて行ってあげるからね、
と言ってくれていて、楽しみにしていたのに、まさかの日本にいる。 (→過去ブログ 「国外退避」)
国外退避となり、じっと日本でバンコクの水がおさまるのを待つ毎日。
季節は冬に向かい、タイにはない寒さを日本で感じている。
ロイクラトンに行きたかったなあ・・・
と、とても寂しく思っていると、福岡のタイ料理店から
「ロイクラトンパーティをするよ、ぜひおいで!」とお誘いがきた。
日本に帰ってきて、しばらくするとタイ料理が心底恋しくなり、
福岡にあるタイ料理屋さんを調べていってみたのが、ラーンガンエン。
タイ人のシェフと、日本人の奥様のオーナー夫妻が気さくで明るくてとても素敵。
ちょくちょくと遊びに行っている。
このロイクラトンの日に、家で過ごすなんてあり得ない。
喜んで馳せ参上する。
お店の中にはタイ料理やイサーン料理が並び、タイ人とタイ好きの日本人たちが集まっていい雰囲気。
オーナーのガンさんが、厨房に招き入れてくれ、そこでクラトンをつくるのを手伝う。
クラトンとは、川に流す灯篭で、バナナの幹や葉っぱ、そして色とりどりの花をつかって
時間をかけて造りあげるもの。
大作になると、こういうものになる。
しかし、バナナの木も葉もここでは簡単には手に入らないので、
100円ショップの発泡スチロールや造花を使う。
さてどんなクラトンになるかな?
日本で去年のようにクラトンが作れるなんて、うれしい!
楽しい~!!!
飾りつけもクラトンっぽく。
ここは、こうね。ここはこうしようね。
超真剣!!
できたー!!
できたよー!!!
でーーきーーーたーー!!!
タイでは造ったクラトンは祈りを込めて川に流す。
店の中で、クラトンにタンブンが始まった。
タンブンは、簡単に言うと寄付やお布施。
タイでは、持っている者が持っていない者にあげる、施す、ということが至極当たり前だ。
持ってる者も威張るわけではなく、持っていない者が卑屈になるわけでもなく、当然のこととしてやりとりされる。
タンブンはタイの日常だ。
店の中のみんなが、クラトンにタンブンする。
お金を入れる。
これは、タイの洪水被害への義援金になる。
日本の福岡から、 タイへ。