ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

ルーイへの研修旅行

2011年12月23日 16時43分38秒 | コンケン 第9特別教育センター
ルーイへの研修旅行。

これまでの研修旅行から学習している私は、
「何を持って行ったらいいの?」「ふとんはもっていくの?」
と、しつこく何人にも確認する。
以前の研修旅行では、各自がふとんをもってバスに乗り込んだり、
バッグの中からはアイロンが出てきたり、私の予想範囲外のことがたくさんあって
私だけ持ってきていなくて困った、なんてことがけっこうあったからだ。
      (→ 過去ブログ 「オプロム旅行3日間」  「副センター長を見送る職員旅行」


今回の旅行もやっぱり、ふとんを持っていくということがわかり、
「ルーイはすごく寒いからセーターを持ってくるのよ。」と
何人もから言われる。

出発の朝、コートと、ホッカイロと、着替えを入れたバッグと、
そして、いつも使っている毛布を準備。
荷物を見ると、私もすっかり、タイ人の旅行の仕方に慣れたような気になる。
     


センターに着くと、2週間前にオーダーしていた服ができあがっていて、
みんなが着ていて、私の分もある。
みんなとおそろいを着て、みんなで出発する旅行だなんて一段と楽しく感じる。
     


バスの中にはこうやって荷物とふとんがどっさりと。
初めての研修旅行の時には、ふとんを持参しているみんなに
びっくりしたものだった。

きれいな景色を見ながら、バスは進む。
     


ビンゴゲームをしたり
     

この日のために買ったiPad をしている人がいたり
iPadの値段は2万バーツ。(6万円程度)。
日本とタイの往復航空券の値段じゃないか!!
先生達のお給料はだいたい月に1万バーツ。
でも、新しいものはほしいし、お金を貯めてこんなに高いのを
けっこうひょいと買ってしまう。
     


カオニャオとナムプリックの朝ご飯を食べていたり、
     

そうする間に、きれいな大きな湖に到着。
わーわー言って降りて、写真を撮り、またわーわーいってバスに乗り込む。
    



ノンブアランプー県の教育センターに寄る。
待ち構えてくれていた、ノンブアランプーの職員たちから、
15分ほどのセンターの紹介ビデオを見せてもらい、たったそれだけで
「研修」は終了のよう。
研修と言うよりも、ちょっと遊びに来ました、という感じで
お菓子を食べ、飲み物を飲み、
    


食事も豪勢に準備されていて、どんどん料理が運ばれてくる。
この赤い水は、赤い花を煮出してつくるそうで、ナムクランジアップという。
甘くて、花のいい香りがする。
    


私が珍しがっていると、センターの奥にこの花が植えられているからと
ある先生が見せに連れて行ってくれた。
「クーサーイ、この花よ。これを乾かして、それを日本のお茶のようにお湯で煮るのよ。」
      

「かじってみて、ほら、酸っぱいのよ。」と私に一生懸命教えてくれる。
      


さらに奥には、サトウキビがたくさんあって、日本にはこんなにないというと
「じゃあ食べて食べてみて。」と、このセンターの職員がすぐさま
サトウキビを刈り取り始める。
     

そして、先生が 「クーサーイここをかじるのよ。」と
ナイフで軽く輪切りに線を入れた サトウキビを差し出す。
      




ノンブアランプー県の有名なお寺に到着。
古い木だけで作られた珍しいお寺。
高床式のお寺の土台は、こんなに太い古い木。
     

景色もきれい、お寺もきれい。
すっかり観光旅行とかしているように思うけど、
みんな楽しそうで、センター長も楽しそうで、いい旅行。
     



途中しょっちゅうしょっちゅう、バスは寄り道し、
セブンイレブンでとまり、お土産屋さんでとまり、ガソリンスタンドでとまり、
そのたびに、みんなわーわー言いながら外に流れていき、
お菓子やら飲み物やらたくさん買い込んで、わーわー言いながらもどってくる。
さっき降りてからまだ10分もたってないやん!
また、寄り道するの?!っていうときもある。
ひっきりなしに、食べっぱなし。
買ってきたお菓子は、みんなでバスの中で回し食べるので、自分のもの、
というような食べ方はしない。
こんなでっかいせんべいも、誰から回ってきたか分からないけれど私の元へ。
     


だんだん散らかってくる床下。
     


ルーイ県が近づいてくると、みんながそわそわし始め、
毛糸の帽子や手袋をはめ始める。
ルーイが寒いと言ってもこの日中ならそこまで防寒するほどではない、
と思うけれど、暑い国のタイの人たちは、「寒い」といってここまで
やりたいのだろうなと、かわいらしく思う。
    


宿泊先のプールア学校に到着。
テントがずらりと並んでいたので、冗談で「まさかテントに泊まるとか?」
といった私に、当然のように「そうよ。」と言い切られてしまい、
びっくりして悲鳴を上げそうになる。
テント??!! 
この一番寒いと言われるルーイにこの一番寒い時期にやってきて、
野外でテントで泊まる???
   


不安をよそに、宴会が始まる。
ピータコンや、(→昨日ブログ 「感動のピータコン」
タイのダンスを見る。
いつもながら、一般の人たちのタイの芸能の能力には脱帽するばかり。
    

   

      




   




さちえも、歌え歌え、ドラえもんを歌え、とセンター長から言われ
以前なら いやいやだったけれど、今日はお礼の気持ちも込めて
ハイハイ、喜んで、と歌う。
タイ人はカラオケもダンスも大好きで、誰から見られているから恥ずかしいとか
そんなことは考えず、歌いたいように歌い、踊りたいように踊る。
そして、自分が楽しむのと同じように、相手にも楽しんでもらいたいと思っている人たち。
それが分かようになったから、みんなの前で歌うのもいやじゃなくなった。
ただ、私が楽しそうに歌えば、みんなも楽しいのだから。
センター長の奥さんも前に呼び出して、一緒に踊ってもらう。
     
  「ハイ、タケコプター!」のところでなぜか笑いがおきる。



寒い、確かに寒い。
7℃か8℃くらいだろうか。
みんな毛糸の帽子やら、ぬいぐるみの帽子やら、
日本人だったらかぶらないような派手なでっかいのを堂々とかぶっている。
かわいいのをかぶっているのだから、かわいいにきまってる、
見てかわいいものを、身につけたらかわいいじゃない?
そんな気持ちでかわいいものを愛でるタイ人たちって素敵だと思う。
     


センター長だって、こんなにかわいい帽子をかぶって。
     


食べきれない食事が並び、
みんなでソムタムをつくり
     

カラオケにあわせて、先生も食堂のおばちゃんもみんなが
激しく踊る。
みんながみんな、激しく踊る。
     


寝る頃、カウンターパートで、センターでも偉い人、
ピーティンが「一緒に寝るのよ、友達みたいに。」と、
ピーティンのテントで寝ることになった。
自分のテントがあるんだけど、2人が一緒にくっついて寝るっていうことが
こういう旅行の大事な時間なのだろうな。
小さなテントだから2人寝るときゅうきゅう。
足が痛いというピーティンの足を揉んであげてから寝る。
夜中、なぜかピーティンから足の裏をくすぐられて、
ピーティンのお茶目なところがとても好きになった。


早朝、6時に起きて、寒さに震えながら、タイ人たちは恒例の水浴び。
そして、誘い合って朝日を見にプールア国立公園にいく。
    

  
すごい!!!!
なんてきれいな景色!!
     

    

    

   



  
   
感動して帰っておいしい朝食をいただいていると、
     

センター長がやってきて「さちえ、どうだった?」
「感動しました。景色がきれいでした!」
「寒かったか?」
「寒かったです!」
寒かったと言えば言うほど、なぜかセンター長は嬉しそうに大笑いする。
プールア学校からもらったのだという「プールア」と描かれた
半袖のTシャツ1枚で。
     


ピーティンから呼ばれて
「背中をかいて!」といわれる。
ええ?? そんなことで呼んだの??と戸惑いながらガシガシかいてあげると
「うん、気持ちいい。」
その様子がおかしくて写真を撮ってもらうと
「さちえ、こんなところを写して!!もう!」と言いつつ、ピーティンも楽しそう。
一緒にテントで寝たので、以前よりも仲良くなった気がする。
     
 

荷物を片付けている先生の手元には、ぬいぐるみ。
旅行にぬいぐるみやざぶとん、ふとん、アイロン、
日本人だったらびっくりするようなものをいろいろ持って行く。
     


タイ人ってみんな好きなおしゃれをする。
こんなのかわいいなあと思う。
     

バスが出発し、また例のように寄り道を繰り返し進む。
お土産屋さんでは「さちえ!ピータコン ピータコン!」
と、誰もがピータコングッズを見つけたら、私を呼んでくれる。
私が喜ぶだろうと思って。うれしいなあ。
ピータコンのお面のキーホルダーと、ピータコンがバイクに乗っている
この2つを買う。 やったー。
   


始終食べっぱなしのバス移動。
ほらほら、さちえ、食べて食べてと、もち米のお菓子やら果物やら。
    

もぐもぐもぐもぐ
     


バスの中はサバーイサバーイ(快適快適)。
もぐもぐ食べたいときに食べ、遊び、ふとんにくるまり。
日本じゃないなあ、ここは、と楽しくなる。
     


ルーイ県の教育センターに到着。
ここでも、「研修」といいつつも、その実は
お菓子を食べておしゃべりする時間。
バナナの葉っぱにくるまれた、タイの伝統のお菓子がお出迎え。
     

いただきます
      


センター長の話を、誰も聞いていない。
こういう感じでも、タイではOKなのだ。
     




チェンカーンに到着。
ルーイから北へ50キロの所にある、メコン川沿いの小さな町。
木造のショップハウスが並び、情緒があっておしゃれで、そして静かな街。
タイ人に人気の観光地。
なるほど、なんておしゃれでしっとりとしていて素敵な町。
    

     

    

    



洋服を見ていると、あれ!!??
服の中に小さな子どもがちょこんと隠れていた。
お母さんの指が向こう側から伸びてほっぺをちょんちょん。
    


次に寄ったのは、珍しい形のこの岩山の梺。
ずらりと手作りの帽子がならぶ。
ここは寒い場所なんだな。
   

   
「さちえ!ピータコン!」
とここでも言われて、見に行くと、あ!ほんとだ!!
ピータコンの毛糸の帽子が!
かわいい~!!
     




イー先生がうとうと眠る。
ぺたんとくっついて肩に頭を置いて。
タイの人たちはこうやってぺったりくっついたり、
腕を触ったり手を握ったり、抱きつきあったり、
スキンシップのとり方がとてもかわいらしい。
     


バスの中でも引き続き、さんざん飲み食いして、
床に座ってトランプで遊びだして、
      


荷物は行きよりも数倍にごった返して、
     


私たちを乗せたバスは夜9時にセンターに到着。
明日は休みだ、と思っていたら、なんと、バスの中で
「明日は普通通り仕事。」とセンター長からの伝達が。
えええーー。
変更に次ぐ変更。

疲れてはいたけれど、楽しい時間を過ごした。
これまでの研修旅行で一番楽しかったし、心地よかった。
けれど、同時にそういう時間をここでやっと過ごせるようになったのに、
残り任期はあとわずかということが残念だという気持ちもまたわき上がる。
だけど、必要なプロセスを経て時間を経て、いまのこの
心地よさも、惜しむ気持ちもあるのだと思う。

ルーイへの濃厚な2日間、きっと忘れられない
ピータコンとみんなとの時間。

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