ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

コンケン探検  恐竜博物館と タートルビレッジ(亀の村)

2012年01月15日 22時56分07秒 | 日記

ずっと気になっていたコンケンの観光名所。
恐竜博物館、そして、タートルビレッジ(亀の村)。

空港のコンケン案内図にあるものの、場所もはっきりせず、
市内からもかなり離れた場所にあることはあきらかで、
配属先の人たちもよくわからないというし、
バスやソンテウを使って行きたいと思っても、
自分では行きようがなく、コンケンの先輩隊員でも行ったことがない
幻のような観光地。


コンケンと言えば恐竜。
コンケンはジュラ紀の恐竜の化石が発掘された場所なのだ。
ほら、コンケンの車のナンバープレートだって 恐竜がいる。
     

それに、「亀の村」っていったいどんなところなの?
コンケンには「ヘビの村」もあり、そこがとても楽しかったので
亀の村にも興味津々。  (→ 過去ブログ 「キングコブラビレッジ in コンケン」


その2つに、とうとう行くチャンスがあった。








◆◆ 恐竜博物館 ◆◆

コンケン市内から西に50キロほど離れた山の中にある。
こんなに市内から離れてるの?と途中疑いたくなるけれど、
だんだんと町並みに恐竜が出現しはじめ、
学校の前に大きな恐竜がいたり、道路標識の上にちょこんと恐竜がのっていたり、
目的地の恐竜ポイントが近づいているのを感じて興奮度が上がる。
     


ここが! 恐竜博物館! と思ったけれど、まだここからさらに9キロ。
ここには大迫力の恐竜たちがたくさんいて、首や口が動いているため
大きさも、動きも迫力満点。
なんとなく、ディズニーシーを感じさせるような、テーマパーク的な雰囲気。
    

恐竜の足跡が道案内に使われているのが、かわいらしい。
タイ人のセンスって素敵。
     
   

尋ね尋ねしながら、やっとコンケン恐竜博物館に到着。
木々の中にも大きな恐竜がいて、おおお~と、興奮しちゃう。
入場料は無料。
   


恐竜の大腿骨。 でかい!
  


しかし、
でっかい恐竜の骨の展示があるくらいで、他になんということもなく、
配属先の人たちには
「ガラシンの恐竜博物館の方が大きいから、行く必要ないわよ。」  (→ 過去ブログ 「遠足 ガラシン 恐竜博物館」
という人が多く、だれも行くことを勧めないなあと思っていたけれど、
予想以上の何もなさ。
そりゃ、入場料も無料に決まってるでしょ!と思うくらい。
    


一度は行きたかったコンケン恐竜博物館。
個人的感想は、一度で十分。
ガラシンの恐竜博物館はやっぱりすごかったな、と確信。
見送ってくれる ケーン(イサーンの伝統楽器)を持って 
タイの服を着た恐竜たちがかわいくて まあこれでいいか、思う。
     










◆◆ プー・ウイアン国立公園 ◆◆

恐竜博物館から3キロ山の中に入ったところにある、恐竜の化石がある国立公園。
せっかくだから、ここにも行っておく。
入場料は200バーツ。 だけど、なぜか 受付で
「安くしてあげるよ、50バーツでいいから。」と、自らおまけしてくれた。
なぜかは分からない、そういうところがタイ。


発掘現場は森の中に数カ所あり、山道を歩いていく。
    


地面は岩で覆われている。
溶岩の固まったものだろうか。
      


恐竜の化石が発見された状態で展示されていて、
発掘現場は建物で覆われている。
電気もついておらずガラスの中は暗くて見えにくく、
かつ、みんながおでこや顔をくっつけてじっと見たためにガラスには
顔の脂や指紋だらけ。 ガラス拭き掃除もされていない。 
これでは、はっきり見えない、写真も撮れない。残念。
      

他にもいくつか発掘現場があったから、全て見て回れば
「こ!!これは!!」 と興奮できるものに出会えたのかもしれないけれど。
      












◆◆ タートルビレッジ  亀の村 ◆◆
 
コンケン市内から南西に45キロ離れた田舎の町に、
約300匹の亀と暮らす村がある。
ずーーーーっと長いこと気になっていた亀の村。
入場料は無料。
     



野生の亀が家の軒先や道端を歩いてる。
亀は暑い時間帯はほとんど動かないらしく、見学によいのは涼しい夕方。
ついた時間は夕方5時。
しかも、今は涼しい乾季なので、亀がわさわさそこら中を歩いている。
    

村の小さな子どもたちが案内をしてくれて、
「あそこに亀がいるよ。」
「これは死んだ亀の甲羅だよ。」
「これが、亀の家。」
と、最後までずっとついてきて、ちょっとはにかみながら話してくれる。
最後にお金を要求することもなかった、素朴な村の子どもたち。
     


子どもたちの話によると、亀は300年以上前からこの土地にいて
誰が連れてきたわけでもなく繁殖したのだそうだ。
もともと、亀たちにとって住みやすい土地だったのだろうか。
今は亀を保護して、果物を与え、観光地「亀の村」として成り立っている。
    


パンフレットにあった 「亀にやってはいけないこと9条」
1.カメを踏まない。
2.カメを歩かせようとして火のついたタバコで追わない。
3.カメをつかまない。投げない。池にほうりこまない。ここにいるカメは泳げないので、おぼれ死んでしまう。
4.子ガメを持って帰らない。
5.カメを裏返さない。ひとりでは元に戻れないので、そのまま死んでしまう。
6.カメをひっくり返して持ち上げない。いたずらしない。 お腹に卵がいるメスには深刻な影響を与える。
7.夕暮れ時に車を運転する時は、カメをひかないように気をつける。
8.産卵の時期には地面を掘らない。卵のありかを村の子どもに尋ねてもいけない。
9.カメについて知りたいことがあれば、遠慮なくいつでも村長や、村のカメ関係者に尋ねてください。
     


「火のついたタバコで追わない」って、なんて具体的な。
だけど、歩かせようとしてそんなことする人がいるんだろうな。
「卵の埋まっている場所を子どもに聞かない」って、
確かに子どもに聞いたら「知ってる知ってる!」って喜んで教えてくれそう。
9条目は「やってはいけないこと」ではないな。
「いつでも聞いてね」なんて書かれているとなんだか嬉しくなっちゃう。
      


あちこちに亀がまつられていて、亀を大事にし、
亀と共存している村。
     

  
この色彩感覚がたまらない。
    

  
ホームステイもやっているこの亀の村。
泊まると、短い時間でも亀とも一緒に暮らせるし、村の人と同じ生活ができてきっと楽しいだろう。
次回はぜひ。
     










のんびりとした田舎道をずいぶん車で走った。
タイ人の運転は荒い。
中央線を越えて向こうからびゅんびゅん走ってくる。
これは、完全に過積載でしょ!というトラックがいくのはざら。
     


だけど、大量のサトウキビの上に乗って風を切って涼しげな労働者や、
大量の芋の上に乗って、鍬を背もたれにこれまた気持ちよさそうな労働者を見ると、
のどかで何とも気分がいい。
      


途中途中で、車に
「停まって停まって-。 寄っていって-。」
と、棒につけたビニール袋をパタパタとふる売り子たちがいて、それもまたおもしろい。
この少年が売るのはトウモロコシ。
甘い、まるで餅のような食感の美味しいトウモロコシが、3個で20バーツ(60円)。
コンケン市内よりも断然安い。
日本では高速道路や観光地近くのインターで売っている名産物は高いものだけど、
タイでは、インターや道で売っているその地の名産物はとても安い。
     


のどかな、コンケンドライブの旅。
  


行きたかった恐竜博物館と、亀の村に行けて満足満足。
いきなり飛び出て走ってきた牛、危機一髪のところだった。
車ではねなくてよかったー。
牛が全力で走っていくのは初めて見た。
       

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。