タイ国内のいたるところで見かけるMKレストラン。
タイでは定番のレストランで、タイスキ(タイ風しゃぶしゃぶ)のチェーン店。
日本にも新宿や九州各地に店舗がある。


MKレストランの売りは、もちろんおいしいタイスキだが、タイスキ以外にも
評判のものがある。
それが、お店のスタッフによる楽しいダンス。
通称 MKダンス。
毎日決まった時間になると店内のBGMが突然変わり、さっきまで給仕していた
店員さんたちが、音楽に乗って踊り出す。
ウェイトレスやウェイター、厨房から出てきた料理人までも、同じ振り付けで踊る。
女の子もおじちゃんも、どうみてもガトゥーイ(おかま)のお兄ちゃんもみんなフリフリ踊り出す。
それを見ると思わず笑顔になり、楽しくて、また見たいと思ってしまうのだが、
タイ人たちにはこのダンスはすでに慣例のようで、わたしたち日本人ほど
キャアキャア騒ぐこともなく、タイスキを食べながらちらりちらりと見ている程度。
音楽が終わると、何事もなかったように仕事に戻っていく。
その様子もとってもおもしろい。
MKダンス。
夕方6時以降に始まるらしく、私がバンコクのMKレストランに行ったときには、
1時間ごとにダンスが始まるので、次のダンスも見たくて長居してしまった。
これはうける、お客さんも喜ぶ、日本のMKレストランでもやればいいのに、と思ったが
恥ずかしがり屋で、イマイチはじけきれない、宴会芸の足りない日本人にはできそうにもない。
タイではMKレストランのアルバイトは人気なのだろうか。
お祭り好きの、目立つの大好きのタイ人だから、どうせ働くならこういう仕事が好きなんじゃないかな、と思う。
最後はワイ(タイ式あいさつの合掌)をしておしまいなのも、さすがのタイで素敵。
タイにきたら、タイ人たちのちょっとけだるそうな、でも好きなのよね、という感じの
日本じゃお目にかかれない 老若男女おかまも混じったMKダンス。
タイスキを片手に召し上がれ。