ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

タイ王国  王様と国歌

2012年02月22日 23時02分23秒 | タイ文化

プレゼントをもらった。 
王様のバッジ。
      


バイクに乗るおじさんの背中にある文字。
「ラオラックナイルーアン」(私たちは王様を愛している)
と書いてある。
           



タイ人は王様と国をこよなく愛している。
道路にはところどころに王様の肖像画。
    


私の住むソイローポーショーの路地の入り口にだって、
王様と王妃様がいて、いつもその下をくぐって入って行く。
      


タイの空からの玄関口、スワンナプーミ国際空港でも、タイに来た人を迎えるのは
堂々たる王様の姿。
これはかっこいい。
      



年末に銀行で
「カレンダーはいりますか?」
と聞かれ、ほしいほしいと言ってもらうと、王様のカレンダー。
王様のカレンダーはどこにでも飾られている。
学校や公共の場のみならず、屋台や一般家庭にも王様と王妃様の肖像画を飾るのは当然。
     



タイの「王様の誕生日」=タイの「父の日」であり、
新聞は全てどのページを見ても王様で埋め尽くされ
     




店の中や、車の窓、ソンテウのちょっとした場所には
「ラオラックナイルーアン」(私たちは王様を愛している)の文字。
     



そんな、国と王様を愛するタイ人、
私の配属先、第9特別教育センターでも毎朝国旗を掲揚し、
国歌を歌う。
     




時間にルーズなタイだけれど、国歌だけは、きまって朝8時と、夕方6時の
一日2回、365日欠かさず、遅れることなく流れる。

そしてタイ人は国歌が流れるときには、直立不動の体勢をとる。
公共の場、バスターミナルや駅、人が多い市場ではタイ人たちの動きが
一斉にぴたりと止まるのが見られる。
映画館でも、映画上映前には国王賛歌が流れ、全員が起立して直立不動の体勢をとる。

直立不動の体勢をとらなかったり、王様を侮辱するようなことがあれば
不敬罪で罪に問われることもある。
     



バンコクのフアランポーン駅。
タイの鉄道の要であり、タイ人のみならずアジアを旅する外国人も
多く集まる場所。     (→ 過去ブログ 「フアランポーン駅」
     


駅構内は人でごったがえし、ベンチに座りきれずに床に寝転がっている人
座り込んでいる人、せかせかと歩き回っている人。
    

     


それでも、午前8時と午後6時。
駅構内にタイ国歌が流れ出すと、すべての人が起立して
国歌に耳を傾け直立不動の体勢になる。
立ち上がらないのは外国人だけ。ついていけていないのは外国人だけ。
びっくりしてキョロキョロと周りを見回したり、
おそるおそる、遅れて立ち上がったり。
どうやら僧侶は別格のようで立ち上がらずに、どしんと座ったまま。
 


タラート(市場)やバスターミナル、駅、空港など、
人々が多く集まる場所で、タイの人たちがぴたりと動きを止め、
国歌に敬意を払っている姿は、興味深い。
    


自国に、 国歌に、 国旗に、 誇りを持てない日本人のことをつい考える。




タイの国歌は、軍人作詞、僧侶が作曲。
1932年の立憲革命により、絶対王政から立憲君主政に移行したときに作られた。
それまであった国王賛歌よりも歴史は浅い。


 เพลงชาติไทย タイ国歌
タイ国はタイ国民の血肉を集め合わせたもの。
タイの国土は全て国民のもの。
全てを維持できているのは
タイ国民全てが団結を求め、国を愛しているから。
私たちは平和を愛する。
だが、もし闘う事になれば、戦いを恐れはしない。
誰にも私たちの主権と、独立を侵させはしない。
国家のためにならば、私たちは最後の一滴まで私たちの血を国に捧げる。
タイ王国に栄光あれ
     




     






チェンマイのワット・チェディ・ルアン
遺跡とそこにはためくタイ国旗。
遺跡もどーんとかまえ、
国旗だって、誇らしげにたなびいている。
      



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