横綱の変化は不快である－名古屋場所十四日目

　全勝同士の落日決戦！ということになったのですが、今日十四日目の結びの一番、白鵬VS稀勢の里の一番は実に不満です。横綱が立ち合いに変化するなんてあり得ないでしょう。稀勢の里が2度も突っかけて、白鵬がムッとして一瞬不穏な空気も流れたけれど、それでも変化はＮＧです。大体白鵬がムッとした顔を見せるのでさえ、かなりいやな感じです。うーむ、入場料返せと言いたい。いえ、私はテレビで見ていたので入場料は払っていないのですが。
　
　白鵬は序盤のあんなにダメダメ相撲から、このところやっとそれらしい相撲になってきたと思っていた矢先です。何年前からの稽古不足がたたっているか知らないけれど、身体に張りが全くありません。横からの映像だと、おなかが回しの上にだらしなく垂れ下がっています。初日、2日目の相撲を観た時は場合によったら今場所中に引退するのではないかと思っていたほどです。それが結果として１４連勝なので、他の力士が情けないと言うべきなのでしょう。個人的な思いを言うなら、立ち合いに変化をするような横綱に優勝して欲しくありません。日馬富士も特に応援している訳ではないので、せめて明日は千秋楽結びの一番、全勝同士の対決に恥じない取り組みを観たいです。