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市川團十郎とその世界-パリ オペラ座へ準備万端

2007-02-26 23:35:02 | 中村屋・歌舞伎
京王プラザで行われた京王文化探訪「市川團十郎とその世界」聞いてまいりました。お元気そうな團十郎さんの3月のパリ・オペラ座公演にかける意気込みが伝わってきました。1100名の参加者のうちざっと男性は2-3%か、中高年の女性が圧倒的に多かったです。平均年齢は60歳を超えているでしょうか。お着物の人は意外に少なく、ざっくり2-3%くらい。前から4列目、中央から5番目のよい席でお話が聞けました。歌舞伎ソムリエのおくだ健太郎さんの「荒事と江戸歌舞伎」の講演のあと、團十郎さんとおくださんの「パリ オペラ座に挑む!市川團十郎」と題しての対談がありました。最初入って来たときに、ちょっと顔色が土色っぽくてよくないかしら、と思ったのですけれど、話していくうちになんだか上気して、頬のあたりがつやつやとよい血色になってきたようでした。
 対談というより、1対9くらいの割合で、團十郎さんが話をしていました。曰く、オペラ座公演では、バレエと歌舞伎が一日おきの公演となるので、舞台の設定などが大変である。上から吊り下げるバー(名前を言ってましたが忘れました)をいくつか歌舞伎専用に買い上げた。演目は勧進帳、口上、紅葉狩りの3つ。勧進帳はフランスでは分かりにくいと言われたが、これは日本では一番人気のある演目であるということで、とおした。字幕スーパーを表示するようにした。時間の関係で、途中カットする箇所がいくつかあるが、ずっと長いこと演じているし、リズムで身体が覚えているので、ちゃんとカットの箇所を飛ばせるか心配である。時間を短くするといっても、静の部分はたっぷりを見せる予定である。舞台の制約で花道を作れない、勧進帳の六法を踏んで下がる箇所をどう演じるか、4種類用意して、最終的には現地に行って決める。舞台が、青い目の現地の人たちには明るすぎるので、少し明るさを落として陰影のある舞台にする。これは、明治の頃に演じていた舞台に近いものになるだろう。実際に現地に行ってみないと分からないことが多くあり、使うか使わないか分からないものをいろいろ用意している。などなど。あと、口上もフランス語でも言うとのことで、毎日お経のように練習をしているそうです。いくつかフランス語での名前など言ってくれました。

本当にお元気そうで、パリ オペラ座公演に向けて気力充分という雰囲気が伝わってきました。NHK BSでも放送されるというので楽しみにしています。
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