ぷちとまと

FC東京、もう飽きた。

2006年1月のお気に入り

2006年01月31日 01時34分38秒 | お気に入り
今月から、月ごとにお気に入りを記録しておくことにしました。
後から自身の関心を振り返れるといいなという発想です。
あくまで僕個人の関心が基準なので、世間の流行とは全く関係ないものも含まれます。

●書籍部門

・東野圭吾「白夜行」

章節構成の美しさは特筆。
メモしながら読んでおけば、その構造美が脳裏に焼き付いて、さらに楽しめたような気がする。
ドラマは原作の外伝といったところか。

・カミュ「ペスト」

「異邦人」の乾いた筆致もよいが、こちらの方が文体が力強く、テーマもわかりやすい分、共感あるいは感情移入がしやすくなっている。
リウー、タルー、ランベール、グラン、パヌルー、コタール、どの立場から読んでも面白いので、何度でも読む価値あり。
グランが叫ぶ場面は、思い出すだけで目頭が熱くなることがある。

関連エントリ:フットボール in 文学

●ドラマ部門

・「時効警察」

不思議でゆる~い空気が最高。
一話完結なので、細部にこだわらずに、その空気を味わえばよい。
ナンセンス系が好きな人にはたまらない。
麻生久美子の意外性もいい。
豊原功補は「電車男」の路線を継続。

●サッカー部門

・野洲高校

実はこれしか観ていない(苦笑)
観ていて楽しい、クリエイティブで自由なサッカー。
ただし、自分勝手ではない、強調性ベースの責任を伴う自由であったことは認識しておかなければならない。

関連エントリ:セクシーフットボールの伝道師芸は身を助ける

●携帯部門

・J-SH53

使わなくなって、自分の手と頭が、この機種を前提として働いていたことを実感。
特別功労賞。2年間おつかれさまでした。
これほど愛着のわく機種には、もう出会えないでしょう。

関連エントリ:Vodafone 903SH

お詫び

2006年01月29日 17時55分54秒 | 雑記
お詫び

先に、折込チラシにて告知しておりました
2月12日(日)
ボビー・オロゴン&東京ペールワン
スペシャルトーク&ライブ
に関しまして、
タレント本人の不祥事の為、
急遽イベント中止を決定致しました。
誠に申し訳ございませんが、
ご了承下さいますようお願い致します。

だそうです。
中止せずに強行した方が、文字通り「スペシャルトーク」を聞けるような気がするのだが。

Vodafone 903SH

2006年01月28日 23時45分18秒 | 雑記
これまで使っていたJ-SH53から903SHに機種変更した。
上位機種だと思ってたけど、気に入ってた機能がなくなっていて悲しい。

まだ全貌を把握していないが、ちょっと触ってみて感じた点。
・テキストメモがないのは痛い。
・送信メールがフォルダ分けできない。
・メールをvMessage形式で保存できない?
・元から分かってたけど、お天気アイコンが使えないのは寂しい。

いかにJ-SH53が名機種だったかが再確認できる。
不便な点もあったが、かなり道具として使いこなしていたんだなぁ。
備えている機能の範囲で、使い方に個性が出るような機種だった。

新たに気付いた点や主張したいことがあれば、書きたいと思います。

εροσ

2006年01月27日 00時46分48秒 | 雑記
年間のセックス回数がいちばん多い国はギリシャらしい。
日本の45回の3倍、138回もしてるんですよ。

ギリシャですよ、ギリシャ。
「こんにちは」って"Καλημερα"って言うらしいんですよ。
こんな文字で挨拶されても、何言ってるかわかりませんよね。
(文字の問題ちゃうやろ)

で、つまり、あれですか。
年に138回σεχしてるんですか?
(英語のままアルファベット変えてるだけやん。しかも対応合ってるのか?)

しかも、あれでしょ。
あっちのAVでは"αηηην!"とか言ってるんでしょ?
絶対に変ですよ。

もともと今年はギリシャ神話を知りたいなと思ってましたが、羨ましいので、さらにその気になりました。

フットボール in 文学

2006年01月26日 02時38分33秒 | 足球
ある文学作品に、興味深い記述を発見しました。
『トレインスポッティング』や『ぼくのプレミア・ライフ』の比ではない、正真正銘の大作です。

舞台は1940年代のアルジェリア。死の病に襲われて外部と遮断された街からの脱出を企てるランベールが、門番との仲介人ゴンザレスを紹介された場面。

---- 引用開始 ----
しかし、馬面がフットボールの選手であることが、ランベールにわかってからは、万事はなはだ楽になった。彼自身も、このスポーツを大いにやったものだった。そこで、フランス選手権や、イギリスのプロ・チームの評価や、W陣形の戦法などの話が出た。食事の終るころには、馬面はすっかり熱中してきて、ランベールを友達扱いにしながら、チームのなかでセンター・ハーフの位置ほど素晴らしい位置はないということを納得させようとした。「いいかい」と、彼はいった。「センター・ハーフっていうのは、つまりプレーをみんなに割り振る人間なんだ。ところで、プレーを割り振るっていえば、それがつまりフットボールなんだからな」。ランベールも自分ではいつもフォワードのセンターをやっていたのであるが、それと同意見だった。
---- 引用終了 ----

僕が「ふーん」と思ったのは次の3点。

(1) 1940年代にシステムが論じられている。

戦術至上主義のはるか以前でも、システム論はそれほど珍しいことではなかったのかもしれません。
プレー経験のあるものどうしとはいえ、初対面の二人の会話に現れるのですから。
W陣形とはWMシステムのことだと思いますが、これは長きに渡り全盛だったシステム。
そういう意味では、ジーコジャパンは3バックか4バックかというようなものではなく、「こうやって攻めるんだよ」的な、まさに戦法についての話に終始していたのかもしれません。

(2) センターハーフの重要性が語られている。

雑誌でセンターハーフ特集が組まれたり、今まさにセンターハーフの時代。
4-3-3の流行に見られるように、前線の枚数を増やそうとすると、中盤の負担が増すのは必然。
攻撃も守備もできなければ話にならない訳です。
ゴンザレスの話ではゲームメーカー的な役割しか述べられていないので、現在のセンターハーフ像とどれほど一致するかは不明ですが。

(3) スペイン人がアルジェリアのチームでプレーしている。

ここ数年で海外でプレーする選手が若干増えましたが、現在のスペインは基本的に選手の輸入国ですからね。


出典はおわかりでしょうか。
カミュの『ペスト』です。
本筋でない些細な設定とはいえ、名作にこういう記録が残されているのは嬉しいものです。
アルジェリアに関してなんて、ジダンがアルジェリア系だということくらいしか知りませんでしたからね。

ひとりアフィリエイト

2006年01月24日 01時36分05秒 | 雑記
普段行くような書店だと岩波文庫などの品揃えが絶望的だ。
ネットで買う場合、これまではAmazonやクロネコヤマトのブックサービスを利用していたけど、以降はオンライン書店ビーケーワンを利用することにした。

以前ためたポイントをビーケーワンポイントに交換して利用したことがあるけど、お金を払って利用するのは今回がはじめて。
せっかくなので、IDを取得して3%のポイントバックを得ることにした。
他と同じく1500円以上で送料無料なので、とりあえず1500ポイントが目標な訳ですが、5万円以上買わないと貯まらないってことですな。
今回は3冊で2300円、65ポイントですよ~。トホホ。

書籍代が普通に万単位でかかっちゃうような人は、ぜひID取るといいですよ。
TSUTAYAカードだと1%ですしね。
アフィリエイト用のサイトがなくてもできるのが便利です。
たとえばIDがaiueoだったら、http://www.bk1.co.jp/aiueo/ でアクセスすればいいんですからね。
gooはアフィリエイト禁止だったと思うのでリンクは張りませんが、僕のIDはp-simonettaですので、ポイント恵んだるわという方はぜひ(笑)

人生のテクスト性(笑)

2006年01月22日 03時41分11秒 | 雑記
男性へのアンケートです。
Q1. あなたは今、たいへん魅力的な女性と二人きりです。あなたはその女性とセックスしようと思いますか。
1. しようと思う
2. しようとは思わない
3. わからない
Q2. 前の質問で「1. しようと思う」と答えた方におたずねします。その女性にセックスを拒まれたら、あなたはどうしますか。

滋賀県のN.Oさんの回答
A1. しようと思う
A2. その女を殺す。

大阪府のH.Tさんの回答
A1. しようと思う
A2. 力ずくでセックスしようと試みる。

愛知県のI.Tさんの回答
A1. しようと思う
A2. 相手がセックスする気になるまで待つ。



あるワンシーンで始まった物語は、その後の展開に無限の可能性を秘めている。
いくつもの展開を思いつく作者もあれば、ワンパターンな作者もあるだろう。
物語の価値は、読者/観客/視聴者にインタレストを生じさせたかどうかによって評価されればよいのであり、創り出す展開の数によって決まるのではない。
しかし僕が作者であるなら、できるだけ多くの可能性を模索して、その中から最も面白いものを選びたい。
ワンパターンでつまらない物語など、誰も見向きもしないのだから。

上の文は、「物語」を「人生」に置き換えてもある程度成り立つように書いたつもりである。
つまり、インタレストを持ちうるかという視点で見る限りにおいて、僕は善良であるがつまらないストーリーの語り手よりも、凶悪犯罪者を評価する。



たとえば、ドラマを観て泣く。
人間は、間接的に経験することができる生きものだ。
ひとつ具体的な例を挙げると、人を殺したことがなくても、殺人犯の心理をのぞくことができるのだ。
もちろん実際に人を殺さなければ知りえないこともあろうが、殺人犯を取り上げた物語の作者に「人を殺したことあるのか」などと聞くのは愚の骨頂である。
語り手だけでなく、聞き手にも資質が要求されるのだ。



いい女とセックスする。
男ならたいてい思い描くストーリーだ。
しかし、紋切り型の語り手/聞き手がどれほど多いことか。

したいと思うこと、しようと思うこと、実際にすること。
これらは無関係ではないにせよ、混同すべきではない。
短絡的に結びつけられた展開に、面白みなどあるはずがないではないか。



人と人とのコミュニケーション、それは経験と経験の相互作用でもある。
だから経験豊富な人と付き合うのは楽しく、行動力も想像力もない人と過ごす時間はつまらない。
僕の知っている後者に属する者の罪は間接的な経験への意思を持たない/持てないことであり、傲慢なのか、さもなくば頭が悪いのである。
その者の欺瞞を僕は見逃さない。

僕は欲張りな人間なので、いつも面白い物語を聞きたいし、そして語りたいと思っている。

ディック作蔵

2006年01月18日 01時03分08秒 | 雑記
作蔵」という言葉が"dick"に相当するということを知った。
しかし、"dick"でぐぐると"Natural Penis Growth"というスポンサーへのリンクが現れるのに対し、「作蔵」で検索してもそんなものは現れない。
日本人に浸透していないということだろう。

ということで、微力ですが、素晴らしき日本文化を、このブログを読んでくれている人に伝えたいと思います。

三度目で気付く(「白夜行」ネタバレ?あり)

2006年01月15日 23時22分16秒 | テレビ
この休みの間にも「白夜行」の第1話を観てしまった。

どぶ川で亮司と雪穂がはじめて心を通わせる場面。
太陽を失った二人にとって、お互いの太陽となるきっかけとなる重要なシーンであるが、偽物なのは太陽だけではなかった。
亮司が紙で作った花、雪穂が見つけた川に映る月(の花)にお互いは感激するが、これはドラマの行く末を暗示するものなのだろう。
これまでも、これからも、本物の花の美しさ(花は比喩に過ぎない)に感動することなどないのだと。

原作にはない演出である。
どのカットにも無駄がなく、何か意味があるのではないかと思わせるので見逃せない。

泣いた・・・

2006年01月13日 02時39分47秒 | テレビ
「白夜行」の第1話を2回観た。
原作とはずいぶん趣が異なるけど、第1話を観た限りでは、救いのなさはきっちりと描かれているし、違う視点から原作をとらえ直してみるのにいいかもしれない。

感動などしていないのに、珍しく涙腺がゆるくなり、手紙のシーンでクライマックスをむかえた。
ただ、あまりの救いのなさに。

でも、武田鉄矢の大阪弁はなんとかならないだろうか。