ぷちとまと

FC東京、もう飽きた。

芸は身を助ける

2006年01月10日 02時35分47秒 | 足球
高校サッカー選手権の決勝戦は、野洲高校が初優勝。
最高のゲームだった。
クリアボールが中途半端になって危ないシーンも何度かあったけど、鹿実の猛攻を1失点で食い止めたのは、やはり「技術」。気持ちだけで鹿実の攻撃を防ぐことが非常に困難なのは、大会ですでに証明済みであろう。
開始10分以内の得点が多い鹿実の激しいプレッシャーをロングボールでかわしながらしのいだことで、「いける」という実感が得られたのではないだろうか。

残念ながらテレビ観戦組なので、決勝戦の内容に関してはこのくらいにしておいて、先日書いた内容への捕捉を。

書きたいことはたくさんあるけれど、結局みんな、実は面白いサッカーを観たいんでしょ?ってことである。
現在世界で最も人気があるのはバルセロナだろうし、Jリーグ歴代最強チームに全盛期のジュビロ磐田を挙げる人は多いだろう。他の魅力もあるだろうが、抜群のコンビネーションが共通点だ。

で、強くない場合に面白さを取るかどうかって問題に行き着くんだけど、勝つために面白さを捨てたならば、上記の歴史的なチームや野洲高校のサッカーには出会えなかったってことを忘れてはならない。あのようなチームを作り上げるには、とにかく時間がかかるのだから。(毎年新しいチーム作りが必要な高校サッカーでは革命的である!)

次に、日本サッカーの方向性について。
フィジカルで強豪国を上回ることが現実的でない以上、技術(判断力も含む)を向上させるしかないでしょう。
なんだかんだいって、技術で世界に渡りあえる日本人選手なんて一握りなのだから、世界で苦戦するのは当然だ。
バルセロナのリオネル・メッシ少年(ライオネル・リッチーじゃないよ)が小さな体でものすごいプレーしているのを見ると、高校サッカーを含むユース年代でフィジカルを重視することへの疑念が、ますます強くなるのである。

最後に、素人ながら僕的に思うミニゲームの効用について。
人は、どういう時に慌てるのか。
経験したことのないシチュエーションに出くわした時ではないか。
練習とは試合で力を発揮するためにするものだが、試合で慌てることなくプレーするためには、練習で多くのシチュエーションを経験しておくのが望ましいということだ。
日本人選手に慌てたようなプレーが多いような気がするのは僕だけだろうか。
反復練習も必要かもしれないが、多過ぎるのではないだろうか。

野洲高校の練習は、思った通りミニゲームが主体だということだ。
あのポジショニングの良さは、そういった練習の中で研ぎ澄まされたものであることに気付かなければならない。
これは僕のただの素人考えではなく、詳しくは書かないけれど、クライフ率いるバルセロナがドリームチームと呼ばれていた頃の練習のほとんどが、「ロンド(輪)」と「6×4」というものだったらしいという実例が過去にあるのです。

ああ・・・
この決勝戦を生で観戦できなかったことは、今年いちばんの悔いとなるかも。
生で観た人に自慢されるだろうから、その時は「コブクロどうでした?」と聞くことにしよう(笑)。


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