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ぷちとまと

FC東京、もう飽きた。

そこに名を刻むということ

2005年09月04日 15時30分36秒 | 足球
埼玉スタジアムでこんなことをやっていたようだ。
埼スタ サポータープレート限定販売

これで真っ先に思い浮かべたのが、次のようなお話。
フィル・ボール『バルサとレアル スペイン・サッカー物語』からの引用。

---------- 引用開始 ----------
ここでのアイデアは、当時すでに約九万人に達していたクラブ会員(ソシオ)は、名前と会員番号が刻まれた小さな煉瓦を購入することで愛するクラブとの絆をさらに固くできるというものだった。その煉瓦を、建設中の新スタンドの裏の壁にはめこむという寸法である。

このアイデアが認められると、料金が控えめだったせいか、数千人のサポーターが(名前だけでも)クラブと一体化したいと志願した。もちろん、クラブの経営陣は見落としていたのだが、このシステムは悪用もされやすい。不埓な行為をしでかしたのがどの会員なのかはいまだ未確認ながら、ひとりの裕福なレアル・サポーターが煉瓦の購入を目論んでひそかにバルサの年間会員となり、ある人物の名を彫らせた。サンティアゴ・ベルナベウ―――レアル・マドリードの元会長、フランコの友、五〇、六〇年代にかけてのバルセロナのライバルクラブのゴッドファーザー。彼こそ、マドリード市街の中央に位置する現在のスタジアムに名前を与えた男である。

ベルナベウの名を記した煉瓦が実際にはめこまれたかどうかは怪しいが、マドリードのプレスはこの話に飛びつき、容赦なくカタルーニャ人をからかった。第三者にすれば理解しにくいかもしれないけれど、このようにカタルーニャ至上主義の文化的神殿を冒涜するのは、敵の教会の洗礼盤に放尿するようなものだ。
---------- 引用終了 ----------

埼スタは浦和・大宮の両クラブにとって聖地ではないだろうから、こういう面白いエピソードにはならないのだろうけど、少しはやんちゃなヤツはいたのかな。
このような試みは、むしろ味スタでやった方が面白い。
ヴェルディ側に「アマラオ」という名でプレートを作らせようとする輩が数人は出現するであろうことは想像に難くない。
そこに自分が含まれる可能性も否定できないけれど(苦笑)

今の味スタには文化的存在意義など微塵もないから、ネームプレートなんかも悪くないと思うんだけどね。
ヤマハスタジアムには、一人あたりの面積はそれほど大きくはなかったと思うけどそういうスペースがあって、眺めてると選手の身内と思われる名前があったりするんだけど、そういったものの積み重ねが文化だと思うんだよね。

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