ぷちとまと

FC東京、もう飽きた。

イラクに拍手

2007年07月30日 00時39分07秒 | 足球
アジアカップ決勝でのイラクの気迫、すごかったですね。準々決勝を比較的楽に勝ち上がったチームが決勝に進出したと多少負け惜しみを言いたくなりますが、理屈抜きで勝利への執念が伝わってくるゲームだったと思います。

それに較べて日本はどうかと振り返ると、嘆かわしいものがあります。自国開催のワールドカップで勝っただけで選手もファンもそれを実力と勘違いし、もう勝利への飢えを忘れているのではないでしょうか。そんな国がワールドカップに出て勝つことを目指す必然性が、どこにあるのだろうかと思います。

1年前のトリニダード・トバゴ戦を観戦した感想を思い出して見直してみたのですが、寄せられたトラックバックはすべて安易な期待感にあふれたものばかりでした。スタジアムの雰囲気も僕の周囲は大方そんな感じだったと記憶しています。

そういった安易な期待を勝利への飢えと取り違えている人が多いのではないかと感じます。それって単に自分が気持ちよくなりたいだけであって、飢えでも何でもありません。結局この国では渇望感というものがリアルに存在しないのであって、心の底からサッカーが強くなってほしいと願っている人間の比率は、口でそう言ってるだけの人間と比べて、そう多くはないのでしょう。

決勝を観ながら、何とかして日本人にゴールを目指す意識を持たせられる方法はないものかと考えていたのですが、一つ思いつきました。

ペナルティエリアに侵入したら1点というミニゲームを練習メニューに追加する。

どうでしょう、イラクのように攻撃の迫力が増すことは間違いありません。

しかし、これには致命的な欠点があります。日本選手の場合、ペナルティエリアへの侵入が目的化してしまうことです(爆)

もう少し真面目な話をすると、確実に勝ちたいならオシムは適任ではありません。彼がやっているのは勝つ確率を高めようとすることであり、確実に勝つこと、いつになったら勝てるかというのを保証するものではないからです。ジェフ千葉でもそうだったと思います。いいチームにはなりましたが、強豪になりましたか? 1年前に根拠のない期待感を抱くから、今頃こんなはずじゃなかったと失望するのですよ。期待していなかった僕でさえ、少しがっかりしています(笑)

今の日本のレベルでは、4年というワールドカップごとのスパンでオシムに結果を期待するのは難しいと思います。せいぜい種を蒔いたところで任期満了といったところでしょう。何を求めるかで最適な監督というのは違ってきますから、違うものを要求したいのであれば、別の人にお願いするというのもいいと思います。ただし、無茶な期待は禁物です。ワールドカップでベスト8と言われて引き受ける監督はいないでしょうね。せいぜい1勝が現実的な目標ですよ。勝手に夢見て後で人の責任にするのは、そろそろやめにしましょうよ。

最新の画像もっと見る