中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

ファッション

2006-08-30 00:02:23 | 身辺雑記
  私の前に腰掛けた知り合いの女の子(と言っても20代後半だが)のジーンズの左膝の部分がぱっくりと口を開けている。若い人達が好んでこういう格好をしていることは知っていたが、わざと「破れているじゃないか。修繕しろよ」と言うと「わあ、だめですよ。せっかくかっこ良く破れているのに」と言って穴を押さえた。重ねて「糸が出ているよ。切ってやろうか」と言うと、「だめだめ。なかなかこんなにかっこ良く破れないんだから」と言った。何が格好良く破れているのかさっぱり分からなかったが、こういう穴あきジーンズは街でもよく見かけるから、「そうか、若い子にとってはこういうのは格好いいと言うことなんだな」と思った。朝日新聞の水曜日の夕刊に「三枝の笑ウインドウ」と言う、読者が体験して投稿したユーモラスな話を桂三枝が選んで掲載するコーナーがある。その一つ。
 
 この暑さに閉口している母が孫息子のジーパンを見て「暑くないのかいな」
と言うので、「ジーパンは暑いよ」と答えると、「そうやろな。それで夏向きにあっ
ちゃこっちゃに穴あけてんのかいな」
 
 穴あきジーパンの他にも「ベルトかと思って見たら腹だった」とか「ボタンかと思って見たら臍だった」と言うような姿はよく見かけるし、ある時車の中から見かけた、地面に腰を下ろしていた女の子は尻を半分くらい出していた。私は運転しないからいいが、運転していてこんな光景を見たら久米の仙人じゃないが事故を起こすかも知れない。このように、かなりウエストの低いジーパンを穿くのもお洒落で格好いいことなのだろう。しかし、どう見ても尻を半分も出すようなことが格好いいとは思えない。どんなに化石だ墓石だと言われようと、爺さんにはこんなファッションは理解できない。格好いいとか綺麗だとか可愛いという基準が若い人達と私のような老人とでは違っているのだ。それでも、まあ、そんなものかと見過ごせるだけ、まだ世の中の変化に辛うじてついて行っていることなのかも知れない。

  しかし、今の娘達も中高年になると、その時の若い娘達の奇抜なファッションを見て「何がいいのかねえ」などと顔を顰めて言うかも知れない。はるか昔からいつも「今どきの若い者は・・・」なのだから。