中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

おさなご

2006-08-18 09:11:55 | 身辺雑記


この写真の児は、中国寧夏回族自治区の原州区のある村で、祖母らしい女性に抱かれていた。皆の愛情を集めているようで、その女性はいかにも可愛いくてたまらないという様子だったし、母親と思われる若い女性は愛しそうにくちづけしていた。このあたりは貧しい農村だったが、この児はとても健康そうで顔色が良く、頬っぺたがふっくらしていて可愛かった。人懐っこい児で、手を差し伸べると抱かれに来た。久しぶりに抱いた幼児の感触が嬉しくて柔らかい頬っぺたにくちづけしてやったが、ふわふわして心地良かった。
 子ども、とりわけ幼い児は、国は違っても可愛いものだ。そのあどけない表情を見ると無性に心が暖かくなる。勤めていた頃は朝早く家を出、夜は遅く帰っていたから、子どもを見る機会はほとんどなかった。勤めを辞め年金生活に入ると自分の好きな時に街に出られるようになったから、子どもを目にすることは多くなった。ヨチヨチ歩いたり、ベビーカーに乗せられた児を見ると、思わず「可愛いなあ」と呟き、微笑んでしまうことが多い。年頃になれば皆が皆美男美女になるわけではないだろうが、あどけない表情やしぐさなど幼い時は無条件で可愛い。
 このように他人でも愛しく可愛く思うのに、近頃は幼い我が子を虐待して、時には死なせてしまうような親がいる。そのようなニュースを見たり聞いたりすると、その子どもが哀れでたまらず怒りがこみ上げてくる。
 幼い子ども達を見るたびに、この子達が幸せに育ってほしいと思う。