中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

徒然雑草

2012-12-31 17:05:42 | 身辺雑記

12月31日 

 ○大晦日。1年は早く過ぎたと誰もが言う。それだけせわしなかったということだろうか。今朝の新聞は例年のように今年の大きなニュースを特集している。それを見ると最低と言われた政党乱立の衆院選があり、3年3か月ぶりに自民党が政権を奪回した。民主党政権のあまりのひどさに、助けられた形だ。中国や韓国との関係も悪化した。それに乗って勇ましく軍備増強や中国との交戦も辞さないという声も一部に出てきて、国民の間に右寄り傾向が高まったのは憂うべきことだ。

 京大の山中教授のノーベル賞受賞や、ロンドン五輪での日本選手の活躍など明るいニュースはあったが、尼崎の連続変死事件。群馬の関越道で46人が死傷した事故など暗いニュースも少なくなかった。

 今年鬼籍に入ったのは芸能界では、春日野八千代さん(96)、山田五十鈴さん(95)、森光子さん(92)、淡島千景さん(87)、大滝秀治さん(87)など高齢だったが、歌舞伎の中村勘三郎さんは57歳という若さだった。懐かしい名前ではバイオリニストの諏訪根自子さん(92)があった。その他の分野では故三木武夫夫人で憲法改正に反対する「九条の会」の呼びかけ人だった三木睦子さん(95)、作家の丸谷才一さん(87)や藤本義一さん(79)、映画監督の新藤兼人さん(100)などがある。今年も多くの人達を見送った1年だった。 

 

 ○安倍首相は原発新設を表明した。「新たに作っていく原発は事故を起こした福島第1原発とは全然違う」と言い、「当面の電力需要にどう対応していくかが国民も不安なのだろう。だから、簡単に、『脱原発』『卒原発』とやや言葉遊びに近い形で言ってのける人たちは(衆院選で)信用されなかったのだろう」と述べたようだ。原発依存から脱却するというのは多くの国民の願いだ。それを「言葉遊び」という感覚は度し難い。衆院選で2割の得票率だった自民党の原発政策が大きく信任されたとでもいうのだろうか。年末に不愉快なニュースだ。 

 

 ○こうして今年も暮れて行く。独り住まい13年の私は、年末年始と言っても取り立ててすることもない。年越し蕎麦と雑煮の準備もだいたいできた。部屋の片づけは諦めて、普段通りで年を越す。今年の後半は、朝は毎日整骨院に通って、それなりに規則正しい生活ができたので今夜も早く寝よう。「紅白」はテレビもなく、あっても興味がないし、この辺りでは除夜の鐘を撞く寺もない。「新しい下着そろえて寝た昔」という川柳を見た。懐かしい大晦日の光景だ。

 

 ○良いお年をお迎えください。

 

 

 

 


原発の再稼働について

2012-12-30 12:36:30 | 身辺雑記

 茂木経産相は新内閣発足早々の27日に原発再稼働や新増設を表明しました。まだ国会も始まらず議論もしていないのにどういうことなのか。前政権の方針を変えるのは一閣僚の考えでできるものなのでしょうか。

 これについて28日付の『東京』の社説は厳しく批判し、同感するので紹介します。

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012122802000108.html


徒然雑草

2012-12-29 08:04:13 | 身辺雑記

12月28日

  日本未来の党が結成わずか1カ月で分裂することになった。

 日本未来の党は27日、党名を「生活の党」に変え、代表を嘉田由紀子滋賀県知事から森裕子参院議員へと変更することを総務相に届け出た。「生活の党」は旧「国民の生活が第一」のメンバーで構成され、嘉田氏は離党し政治団体として党名を引き継ぐが、政党要件は満たしていない。これで国会からは「未来の党」の名は消えた。1カ月前のマスコミのあのうかれよう、持ち上げよう、騒ぎようは何だったのか。ジャーナリストとして恥ずかしいとは思っていないのだろうか。

 未来の党が分党を決めたことについて、小沢一郎氏の側近である岩手県の達増拓也知事は記者団に「実態に合わせて、しなやかに民意に寄り添っていこうと決めた」と語ったそうだが、何のことやら意味不明だ。嘉田氏は記者団に「小沢さん側から分党を呼びかけられた。家風が違う感じで、これ以上一緒にやらない方がお互い個性を出せる。旗印と名前はこちらが持つ」と語った。過去にいくつも政党を解党してきた小沢一郎氏はここでもまた「壊し屋」の本領を発揮したが、「生活が第一」が未来の党に合流した時から何やら胡散臭いものを感じていた。 この未来の党の騒ぎ、近頃これほどバカげたことはないだろう。

 

 ○26日に第2次安倍内閣が発足したが、これについて各社の世論調査の結果が出た。それによると、

 読売:支持65%、不支持27%

 日経とテレビ東京:62%、29%

 朝日:59%、24%

 産経:55%、28%

 毎日:52%、26%

 となっていて、読売と毎日とでは支持率にかなりの差がある。このような差が出たことについてある解説では、「安倍内閣の経済・外交政策に好意的なメディアは高く、批判的なメディアは低く出る、興味深い結果となった」としている。そうすると世論と言っても、自分がとっている新聞の論調に引きずられていることになる。いずれにしてもまだ発足したばかりで、「ご祝儀」ということもあるのだろうが、新しい閣僚の顔ぶれを見ても、改憲・タカ派で教育基本法改正論者として知られる下村博文議員を文科相に置くなど、さすがに右派の安倍内閣らしい。早くも原発再稼働、新増設を推進する気配で、これからいろいろな面でどう出てくるか見守っていこう。

 

  元巨人、大リーグのヤンキースの選手だった松井秀喜選手が引退した。今日の『毎日』の夕刊一面は半分以上を使って報じ、4、8、9面も大きく割いている。私にはそれほど関心はないが、松井選手には好感を持っていた。ファンも多くいるだろう。しかし一プロ野球の選手の引退を報じるにしては少々大きすぎないか。他にニュースもあるだろうに、松井選手引退記事の前にはかすんでしまったのか。スポーツ紙ではないのだから少しは紙面作りにはバランスを考えた方がいいと思うのだが。

  

 ○中国広州の伍海珠と久しぶりにチャットした。広州は暖かくて今日の最高は19度で、外で歩いていると汗が出たと言っていた。海珠とは何年か会っていない。落ち着いたとても良い女性で、ガイドとして何度も世話になった。また会ってみたいと思うが、もうチャンスはないだろう。

 

 

 

 


「第三極」の混乱

2012-12-28 07:51:46 | 身辺雑記

 衆院選公示直前に結成され、マスコミから「第三極」の一角と言われ、もてはやされていた「日本未来の党」が嘉田代表側と、旧「国民の生活が第一」出身で小沢一郎氏に近い議員との対立は、泥沼状態になっているようで解党しました。嘉田氏は社民党を離れた阿部知子副代表を共同代表とするよう提案していましたが、「生活」側は小沢氏を共同代表とするよう求め、対立していました。嘉田氏は26日午後の衆参両院での首相指名選挙を自主投票とするよう指示していましたが、生活系の議員たちは同日午前に両院議員総会を開き、参院議員の森ゆうこ副代表に投票する方針を決めました。このように嘉田代表の「権威」は地に堕ちたようで見苦しく思います。このような党の状態なのに肝心の小沢氏は、例によって表にはまったく姿を見せず、「小沢さんは『一兵卒』という約束をして小沢さんにコンタクトを取ろうとしたが、なしのつぶてだ」と嘉田氏は不満を漏らしたそうです。

 そういう折も折、「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」から未来の党へ合流した亀井静香氏が離党しました。「今のままでは自分の志が遂げられない」のだそうですが、新しい内閣が組閣された時にこの党の内部抗争は何とも見苦しいものです。日本維新の会も、旧「太陽の党」所属の国会議員と、大阪維新の会との間にきしみが起こっているようですが、ご都合主義的に合流したりするとこうなるのは当然でしょう。 

 橋下氏は公示後の選挙期間中、遊説や候補者応援テレビ出演に奔走し、登庁したのは僅か1日、それも午前中の2時間だけだったと言います。これでは市長の職務はどうなっているのかと思いますが、例によって彼は「メールで報告を受けており、市政運営に支障はない」と強弁しています。市政運営がメールで報告されて済ませられるなら世話はありません。嘉田氏には滋賀県議会で兼務解消を求める決議案が出されていますが、本人は解消の意思はなく、大阪市では維新の会の与党が多数を握っているので、このような決議は出ませんから橋下氏は安閑としていられます。いずれにしても県や市の首長と、国政に関与する党の代表や代表代行をするのは無理ですしいびつです。ご両名とも国政に目が行き過ぎて、お膝元の大切さを忘れているような気がします。

 

 

 

 

 


徒然雑草

2012-12-27 09:11:58 | 身辺雑記

12月25日

 ○広島で被爆した少年を主人公にした漫画の『はだしのゲン』の作者の中沢啓治さんが肺癌のため亡くなった。享年73歳。原爆で亡くなった父君とともに徹底した反戦主義者で、核兵器の廃絶と平和憲法の尊さを訴えて東奔西走したという。今度の衆院選で当選した議員の中には憲法9条を改正しようとする者が少なからずいるし、中には核武装論者や好戦的な者もいる。こういう連中の胸に中沢さんの遺したことば「人類にとって最高の宝は平和です」はどう響くのか。 

 

 ○東広島市の国道で大型トレーラーの荷台に積まれていた鉄板が荷崩れして、対向の乗車を直撃し、2人が死亡した。この鉄板の大きさは『ヨミウリオンライン』では、長さ4メートル、幅2メートル、厚さ1センチで約20枚が落ちたとあり、『毎日』紙は同じ大きさ、枚数だ。取材源が同じなのだろう。『NHKオンラインでは、縦1.5メートル、横3メートル、厚さ2センチで35枚のうち30枚が落下したとある。鉄板の大きさや落ちた枚数の違いなどは些細なことで、ことさらに目に角を立てるほどのことはない。他の犯罪などの事件の報道でも各社によって違うということはあるのだろうが、枝葉末節のことはともかく核心部分については正確であってほしい。 

12月26日

 ○東京駅丸の内駅舎をスクリーンに見立てた光の映像ショー「トウキョウヒカリビジョン」の主催者団体(東京都、JR東日本など)は25日以降の開催を中止すると発表した。28日まで開かれる予定だったが、主催者団体は「予想をはるかに超える人出で、観客らの安全を確保できない恐れがあると判断した」としている。21日に始まったこのイベントは、23日夜に想定の2万人を大幅に上回る見物客が殺到し、車道にも人があふれたため途中で中止となり、24日も開催を見送っていたそうだ。丸の内駅舎では、9月にJR東日本が主催した同種のイベントでも、多数の見物客が殺到し途中で打ち切られたらしい。主催者団体はこのような事態は想定外だと言っているようだが、たかが映像ショーくらいの催しに、なぜこのように物見高く大群衆が押しかけるのか、人出の混雑が苦手な私には想像できない。暇人が多いのかとも思う。 

 

  ○向かいに住むNさんが亡くなった。私より若い。これまで脳梗塞の発作を2回起こし入院したが、小康状態になり自宅療養をしていてリハビリもしていたようだ。医師からもらう薬を全然飲まないと奥さんがこぼしていたが、やはり自宅療養をするのなら医師の指示はきちんと守るべきだと思った。 心臓の具合が悪くなり救急車で運ばれたがすぐに亡くなったのだそうだ。

 

 ○先日受検した後期高齢者検診の結果をもらった。大腸癌についてはまだ結果が出ていないが、その他についてはまずまずだった。血液検査の項目は15項目あるが、そのうちLDLコレステロール、クレアチニン、血糖の値が基準値より高かったが、医師によるとごくわずかに高いだけで問題ないと言われた。前立腺癌についても異常なし。肥満度(BMI)は24.7でやや肥満気味。お蔭様で今年も検査の結果は良かったが、このところ毎日疲れをずっと感じているのはどうしたことか。これも老化現象なのか。50代、60代の運動不足のツケが今頃回ってきたのだろう。


ミノムシ(蓑虫)

2012-12-26 07:46:47 | 身辺雑記

  みの虫や啼かねばさみし鳴くもまた (酒井抱一)

  ミノムシの季語は秋で、よく「蓑虫鳴く」と詠まれるようですが、本当は鳴きません。ある説によればこれは秋の深い頃まで枝先で鳴くカネタタキの鳴き声であると言いますが、秋も深まったとき葉の落ちた枝にぶら下がっている風情は、何となくさびしげに鳴いているように思われたのでしょう。

   

                                                                                 インタネットより

  しかし小さい時にはミノムシを捕まえてそのミノを剥ぐと中から真っ黒でグロテスクな幼虫が現れて、気味の悪い思いをしたものです。色とりどりの布や色紙の小片の中にこの幼虫を置くと、やがてきれいな蓑をまとったミノムシができるというのでやってみましたが、根気がなかったのかうまくできませんでした。 

 そのミノムシが近年激減しているそうです。そう言えば近所でも近頃目にしません。ミノムシは蛾の仲間ですが、特にオオミノガの幼虫に寄生するハエが繁殖し、ミノムシが激減したたようです。このオオミノガは作物を食い荒らすので、中国で駆除するために寄生蜂が放たれたのが、日本に一九九〇年代以降、侵入したようです。 

 蓑を剥ぐと出てくるのは雌で羽化することはなく、雄は羽化すると蓑の外から体を入れて、その中の雌と交尾します。その後雄は死にますが雌は蓑の中で産卵してから外に出て死にます。詳しいミノムシの生態を読むとなかなか興味深く、自然はこのような奇妙な生き物をなぜ造り出したのかと不思議です。 

 冬の寒さの中、枯れ枝にぶら下がるミノムシは風情のあるものですが、最近の激減で各自治体で絶滅危惧種に選定されるようになってきているそうです。ミノムシはいわば害虫ですが、私達にはあまりそのような意識がないので、こんな地味な虫でも絶滅しては寂しいと思います。

 

 

 

 


徒然雑草

2012-12-25 08:05:52 | 身辺雑記

12月23日

 ○日本維新の会の、京都1区、大阪7区、愛媛4区、大阪9区の4陣営の運動員が買収の疑いで逮捕された。維新の松井幹事長は最初の京都の落選候補の時には、候補者が運動員を知ろうが知るまいが即除名すると言っていたが、大阪の橋下ベイビーズの筆頭と言われた女性の当選候補者の陣営でも逮捕者が出ると「候補者本人に連座制が適用されれば即除名する」とトーンダウンしたのは、いかにもご都合主義で滑稽だった。

 橋下代表代行は、「いろんな人が運動に入ってくるので、経歴とか全部管理しきれないケースもある」とか、「個別の運動員が何をやっているかまではわからない」「違反を全部管理して止めるのが非常に至難の業」とか例によって開き直りのような弁解をしているが、これについてあるブログでは「橋下氏は常日頃、マネジメントがなっていないと、人に対しては厳しいことをいい、時には罵倒してきた。今度は、マネジメントがなっていない自分に対してどういう態度をとるのか目を凝らして見ていこう」と強く批判している。また『msn産経ニュース』では、「買収とは昔ながらの既成政党の悪習そのままで、そういうものを打破するはずではなかったのか。バラマキ政治復活との批判もある自民党と同じような“先祖返り”で、何が維新かといいたい」と言っている。 

12月24日

 ○今日はクリスマス・イブ。今年はこのひと月余り街でクリスマス音楽を聞かなかったし、売り場も飾り付けをしているが喧騒ではない。私はもともとクリスチャンでもないからクリスマスは関心外で、孫たちにプレゼントをすることもない。息子達が幼い頃は玄関のドアの外にプレゼントを置いておいて息子達に見つけさせて喜ばせたりしたが、彼らがサンタの正体を知るようになってから止めた。 

 ○自民党の小池百合子氏が先日、「断髪式」を都内のホテルで開いたという。「政権奪回までは切らない」と宣言し、「臥薪嘗胆ヘア」と名付けていたロングヘアを切って元のショートヘア姿に戻ったらしい。相撲の断髪式のように、三原じゅん子参院議員ら関係者がはさみを入れたそうだが、ばかばかしいにも程がある。マスコミまで呼んですることなのか。まったく自己顕示欲の強い女性だと思う。今、そんなお遊びをしている時か。こんな政治家は要らない。

 

 

 

 

 

 


全日本おばちゃん党

2012-12-24 09:36:21 | 身辺雑記

 「全日本おばちゃん党」という新党があります。もちろん今度の衆院選でごたごたと競い合った政党の一つではありません。私はまったく知らなかったのですが、19日付の『東京』紙のネット版で知りました。興味を惹かれて調べてみると、「オッサン政治劇場に嫌気がさした」−−。インターネット上のこんなつぶやきをきっかけに、大阪のおばちゃんたちが中心となり9月に「結党」されたのだそうです。交流サイト・フェイスブック(FB)を舞台に、暮らしから政治まで井戸端会議を繰り広げ、現在「党員」は女性ばかり1000人。おっちゃん達からも共感と支持があって入党できないかという希望もあるそうですが、今のところは女性の底上げを目指していて、男性の入党は考えていないようです。 

     

 中心人物の一人、谷口真由美・大阪国際大准教授(37)によると、「結党」のきっかけは、「ちょうど民主党の代表選と自民党の総裁選をやっててんけど、テレビを見ても、ダークスーツのオッサンばかりでジジむさい。FBに『おばちゃん党でも作ったろか』と書き込んだら『ええやん』『入るわ』と共感の書き込みが来て。『政治にツッコミ入れる場を作りたい』と思って、シャレと勢いで作った」ということです。(毎日jp) 

 「おばちゃん」、とりわけ「大阪のおばちゃん」にはあまり良いイメージは少なく、むしろ蔑称のようにも使われていますから、それを肯定的にとらえたかったようです。ですから「シャレと勢いで作った」と言っても決してただ好きなことを無責任に言っているというようなことではなく,FBでは更年期のつらさや子どものおねしょから、領土問題にアフガニスタンまで何でもありで、「暮らしのことは政治のこと」という考えです。ですから、「縦」でつながるオッサンと違って、おばちゃんたちは肩書に関係なく横でつながるのがいいところなのだそうです。 

 「ハッサク」もあります。維新の会の「維新八策」のような何やらごたごたと小難しく並べ立てているのと違って、とても分かりやすいものです。 

【その1】うちの子もよその子も戦争には出さん!


【その2】税金はあるとこから取ってや。けど、ちゃんと使うなら、ケチらへんわ。


【その3】地震や津波で大変な人には、生活立て直すために予算使ってな。ほかのことに使ったら許さへんで。

【その4】将来にわたって始末できない核のごみはいらん。放射能を子どもに浴びさせたくないからや。


【その5】子育てや介護をみんなで助け合っていきたいねん。そんな仕組み、しっかり作ってや。

【その6】働くもんを大切にしいや! 働きたい人にはあんじょう(いい具合に)してやって。


【その7】力の弱いもん、声が小さいもんが大切にされる社会がええねん。

【その8】だからおばちゃんの目を政治に生かしてや! 

 護憲とか反戦、反原発、社会保障などという言葉は使わなくても、どれも分かりやすく的を射ています。どうせおばちゃん達の気楽な遊びだと揶揄を含んだ敵意を示すオッサン達もあるでしょうが、このような素朴な庶民の声に耳を傾けてこそ、国民のための政治ができるのだと思います。

 

 

 


政党交付金

2012-12-23 10:30:56 | 身辺雑記

 衆院選で大勝した自民党が来年度に受け取る政党交付金が前年の1015400万円から43.7%(443600万円)増の145億9千万円になり、逆に惨敗した民主党は165400万円から48.1%(794500万円)減の855800万円になると試算されているようです。勝っても負けても巨額の政党交付金が交付されます。

 

 政党交付金とは、政党の活動を助成する目的で国庫から交付される資金ですが、「国は、政治活動の自由を尊重し、政党交付金の交付に当たっては、条件を付し、又はその使途について制限してはならないとされる。政党は、政党交付金が国民から徴収された税金その他の貴重な財源で賄われるものであることに特に留意し、その責任を自覚し、その組織及び運営については民主的かつ公正なものとするとともに、国民の信頼にもとることのないように、政党交付金を使用しなければならないものとされている。このため、政党交付金の使途報告の制度が設けられている」(Wikipedia)。

 

1995年から始まったこの制度は、使用制限のないバラマキと言われていますが、各政党はこの趣旨を理解して謙虚に使っているのでしょうか。巨額の政党交付金を受け取るからには、財界などからの献金は自粛すべきですが、実際にはそうなっていません。政党というものは底なしに金を使うものなのでしょうか。何に使うのか。これまでずいぶんいい加減な使途があったと聞いています。

 

 共産党だけがこの制度を違憲として受け取りを拒否しています。イタリアでは1993年の国民投票の結果、政党助成金を廃止しました。日本では国民ももう慣れっこになっていますが、巨額の交付金にどっぷり浸かった政党や議員達には自浄作用は多分ないでしょうから、この辺りで一度国民の意見を聞いてはどうでしょうか。この制度が提案されたとき、当時の自民党の河野洋平氏は国民一人当たり「コーヒー1杯分」と言ったそうですが、赤ん坊から老人まで一律に徴収されるこの交付金、国民は政党の在り方にもっと厳しい目を向けるべきではありませんか。

 

 

 

 

 

 

 

 


徒然雑草

2012-12-22 07:46:43 | 身辺雑記

12月18日

 ○自民党の安倍総裁は、憲法96条に定められた国会が憲法改正を発議する要件を緩和したいと言っている。超右翼の改憲論者が早くも牙を剥きだした感じだ。日本維新の会もみんなの党も賛成するだろうから、まず96条を改正して、それから9条や18条を崩すつもりだろう。戦後最悪の危機は目前に迫っている。安倍総理は「危機突破内閣」をつくるらしいが、私から見たら「危機増大内閣」だ。 

 

 ○あるブログに「自民・公明合せて大勝により日本国再建の良い旅立ちとなった。この三年間で弱小化した日本を刀を研ぐように大和心で以て阿部さん頼むよ・・・・・」というのがあった。このブログの管理人はその前に「チョンマに島を実効支配され又チャンコロに島の領海を侵犯されている」と書いているが、何十年も前に戻ったかのような、韓国人(朝鮮人)、中国人に対するそのあからさまな蔑視、蔑称に驚いた。安倍自民党は今も存在する、こういう右翼的、保守的な層にかなり支えられているのだろう。 

 

 ○『毎日』紙が衆議院の全候補者アンケートを基に、当選した議員の回答を再集計した。回答率は98.5%。

 集団的自衛権の行使を認めていない政府の憲法解釈について「見直すべきだ」と答えたのは78%、「見直す必要はない」が17%だった。見直し派は自民党は93%、日本維新の会は全員、みんなの党は83%だ。公明党は87%が反対、民主党は45%が「見直す必要はない」。

憲法9条改正については72%が賛成し、改憲の発議に必要な「衆参両院の3分の2」のうち、衆院側の条件を満たすことになる。自民が90%、維新84%、みんな78%が賛成。民主63%、公明は90%が反対。

 石原維新の会代表のような超右翼的な改憲論者はともかく、新議員のほとんどが戦後生まれで、平和憲法のもとで育ったはずなのにこのありさまだ。戦後70年の日本の安定をこの人達は何だと思っているのか。謙虚に考えてみるべきだ。 

12月20日

 ○嘉田滋賀県知事が県議会で批判されている。衆院選で新党「日本の未来の党」を立ち上げ代表となって選挙運動をしたことで、首長と国政に関する党の代表を兼ねる余裕があるのかということだ。知事の与党である地域政党からも批判されている。

 日本維新の会は自治体の首長と参院議員の兼職を禁じる地方自治法の改正案を来年の通常国会に提出する方針を固めた。代表代行の橋下徹大阪市長が来年夏の参院選に立候補する意向を示していて、党勢拡大につなげるのが狙いらしい。橋下氏はかねてから国政に関与することに執心していたようだが、自分の我を通すために法律まで変えようとするのは行き過ぎではないか。大阪という大都市の長の仕事はそれほど余裕があるものなのか。今度の衆院選でも、維新の党の候補者の応援のために平日でも駆け回っていたが、市長の職務をちゃんと全うしたのか。分身の術でも使っていたのか。どうしても国政に出たいのなら市長の職を退くのが筋だろう。大阪市民はどう考えているのか。

 嘉田知事も維新の会の法改正案には同調したいらしいが、お二方はもっと自分の足元の課題を大切にするべきではないか。武村正義氏(元新党さきがけ代表)は「橋下、嘉田さんに共通するが、首長と政党の代表を両方やろうというのは思い上がり。私は県知事も政党の代表も両方経験したが、それぞれ24時間フル稼働しても足りないくらい」と言っている(『毎日』)。このような大先輩の苦言も、橋下氏にとっては蛙の面に水だろう。

 

 ○『毎日』の夕刊一面に、先だってアメリカのコネティカット州の小学校での銃乱射事件の犠牲になった20人の子ども達の写真が掲載された。一人一人の無邪気な顔を見ていると涙が出た。親達はどんな気持ちでいるのだろうか。オバマ大統領は来年1月中に連邦議会に、新たな銃規制法を含む包括的な銃犯罪対策を提案する方針だ。