中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

政治家に向いている猫

2013-06-30 09:16:10 | 海外あれこれ

 「メキシコ東部ハラパで行われる市長選をめぐり、猫を立候補者とするウエブサイトが話題になっている」という記事を見ました(『毎日』夕刊「海外こぼれ話」)。 

 猫はモリスという生後10か月の雄で、飼い主によると「ほぼ一日中寝て、何もしない。政治家にぴったり」だとか。既存の政治にうんざりしている有権者から支持を集め、フェイスブックのページで獲得した「いいね!」の数は11万を超え、本物の候補者を圧倒しているのだそうです。 

 どこの国でもいったい何をしているのやら分からないような、いかがわしい「政治家」をしばしば見かけます。私もかつてある市の教育委員会事務局にいた頃、一部の市会議員の程度の低さに白けた気持ちになったことがありますし、国会などで居眠りしたり低劣なヤジを飛ばしたりする議員の姿を見ると、こんな議員に税金から高い歳費を払うのはもったいない、家の猫のミーシャの餌代くらいで十分だと思ったことがあったものです。

 


健康と金(かね)

2013-06-28 07:21:41 | 身辺雑記

  西洋のおとぎ話に、神様や悪魔が願い事があったら3つまで叶えてやるというのがありますが、卒業生で店をやっているI君にどんな願いがある?と聞きましたら、即座に「健康と金ですね」と答えました。私もそう思っているので同じだなあと笑い合いました。彼は60歳になったばかりで、父親は40代、母親は60代で脳卒中で亡くなっているので、最近健康には気を使っていますし、年金は少ないようですから、健康と金は切実な問題なのでしょう。 

 私も最近は疲労を覚えることが多く、特に午後に外から帰る時などは辛い思いをしていますから、何とか健康でありたいと願っています。欲を言えば50代くらいの体に戻りたいと思います。いろいろな検査を受けてもどの数値もまったく正常で、その意味では健康と言えるのでしょうが、体力はずいぶん落ちています。三年日誌をつけていますので、昨年や一昨年の記録を見ると明らかにかなり体力が落ちています。老化現象なのでしょう。 

 経済的には年金があり、それもまあまあ文句のない額ですからそれ以上のことは望まないのですが、叶えられるものなら、何億円かの宝くじにでも当たりたいものだと、そうしたら、ああしてこうしてと、まあ、欲には切りがありませんが、想像しているだけで楽しくはなります。 

 それでは健康と金のどちらか1つと言われると、やはり健康です。健康であれば人生は楽しく希望が持てます。金では健康は買えません。では毎日を健康で過ごすにはどうすればいいのか。ウォーキングや散歩をしたり体操をしたりといろいろあるのでしょう。昨年の今頃は毎朝散歩をしながら写真を撮ったりして心身ともに良い状態でしたが、いつの間にか足腰が弱ってしまいました。どうすればよいのか、正直言って、良い答えが出ないのです。体力的には老いても、せめて精神的には若さを保ちたいと思っています。 

 おとぎ話で神頼みや悪魔頼みをしても、結局は報いられず元の木阿弥になるのがオチなのですから、残された人生を地道に行くしかありません。

 

 

 

 


東京都議選の結果と維新の会

2013-06-26 07:06:41 | 身辺雑記

 夏の参議院選の前哨戦と各党が位置付けた東京都議選は自民党と公明党が全員当選し過半数を獲得しましたが、民主党は惨敗し共産党を下回る第4党に転落しました。共産党は自民党との対立軸を明確にしたことで議席は倍増以上になりました。マスコミなどから「第3極」などと持ち上げられていた維新の会は34人の候補者を立てましたが、僅か2議席獲得で惨敗しました。維新とは一線を画したみんなの党は議席を増やしました。 

 その維新ですが、橋下共同代表の従軍慰安婦問題の発言が有権者の嫌気を誘い、党内も疑心暗疑で投票近くになって石原共同代表が橋下共同代表を批判し、その後両者が和解するというみっともないドタバタ劇を演じたりしました。都議選の結果惨敗すれば橋下共同代表が責任をとって代表を辞任するとの憶測も出て、同党の松井幹事長は投票日前の20日には「(改選前3議席を)下回れば敗退」「選挙の責任は幹事長が取るのが筋だ」と語っていました。しかし開票の結果が出た23日には「党のメンバーが『最後までやれ』と言うなら逃げないのが橋下氏の考え方だ」「『逃げることなく、戦え』と言われれば、ぼろぼろになってもやる。僕の役割は代表を支えること」と述べ、橋下氏自身も辞任は考えていないようです。この幹事長も橋下氏に劣らない口先だけの人物で、何か橋下氏の太鼓持ちのように思えます。 

 橋下氏は以前から前言を翻したり、責任を回避することをやってきましたが、今回の都議選の結果の責任は明らかに彼にあるのに、口を拭っている態度は浅ましい限りです。彼をここまで押し上げたのは大阪府・市の住民ですが、いい加減目を覚ましたらどうかと思います。参議院選挙でどういう態度をとるのか大阪人の意識と在り方に興味を持っています。

 

 

 

 

 

 


83歳の野球選手

2013-06-24 07:32:38 | 身辺雑記

 川崎市立高津高校定時制4年生で、83歳の上中別府(かみなかべっぷ)チエさんが、23日に相模原市で行われる高校定時制通信制軟式野球神奈川県大会の決勝戦にベンチ入りするというニュースを見ました(YOMIURI ONLINE)。 チエさんは12番の背番号を付けて伝令で登場します。好きなことばは「生涯現役」で「家で縮こまっていてもしょうがない。何でも挑戦してみたい」と元気いっぱいだそうですが、ほんとうに元気な可愛いおばあちゃんだと思います。

 鹿児島県曽於(そお)市生まれで、地元の尋常高等小学校を卒業し、結婚して2児をもうけ、76歳の時、英語を勉強したくなって区役所に相談し、川崎市立中学校の夜間学級に3年間通いました。もっと勉強したいと、2010年4月に高校へ入学しました。学校で習ったことは必ず復習し、「若い人のようにすぐ理解するのは大変。できたっていう実感がほしいから復習するのよ」と語っているそうです。

 担任の教諭が顧問を務める軟式野球部に手作りのパンや菓子などを時々、差し入れていた縁で昨年秋、同部に勧誘されました。部活は午後9時から1時間弱で球拾いなどを手伝いますが、部員からもらったグラブをはめてキャッチボールをしたりノックを受けたりすることもあるとのことで元気なものです。野球部は週に3回参加し、帰宅は午後11時頃。授業の復習をするため就寝は午前0時を過ぎることもしばしばのようですが、午前8時前後には起床するそうです。野球部のほか書道部と華道部にも在籍していて「毎日が楽しくて仕方がない」と言っているようですが、本当に積極的な生き方で、もうすぐ80になる私などは、我が身を振り返って恥ずかしくなります。

 先頃は冒険家の三浦雄一郎さんが80歳でエベレスト登頂に成功し、最高齢登頂者となってマスコミやネットで騒がれました。確かに大したものだと思うのですが、私にはこのことよりもチエさんのニュースに惹かれ、「活きる」とはこういうことなのだろうとチエさんの生き方に感じ入りました。


  

 

 

 


膵臓癌のマーカー検査

2013-06-22 07:24:30 | 身辺雑記

 卒業生のHr君が膵臓癌ということで、抗癌剤の処置をしています。先月10名ほどが集まってバーべキュー会をした時にちょっと顔を出しましたが、痩せていて顔色もよくなく、彼の口から膵臓癌と聞かされびっくりしました。 

 膵臓癌の初期には自覚症状がないと聞きましたので、かかりつけの医師に頼み、膵臓癌の腫瘍マーカーの検査をしてもらいました。血液検査です。マーカーはいくつかあるようですが、そのうちのDUPAN-2とCA19-9の2種類で検査しました。医師によるとDUPAN―2はかなりシビアに結果が出るということでした。結果はDUPANの基準値はml当たりの単位が150以下というところが25以下で、まったく問題がありませんでした。 

 これで一応は安心しましたが、Hr君の方はどうなっているのかと気になります。効果的な治療方法もあるそうですから、良い方向に向かってほしいと願っています。

 

 


憲法を語る

2013-06-19 07:25:38 | 身辺雑記

  『毎日』紙夕刊では「憲法よ」という特集ワイドを掲載していて、各界の著名人にインタビューするという企画です。その第1回目に放送タレントで作詞家、作家の永六輔さんが登場しています。永さんは1933年生まれの80歳で私と同い年です。50年ほど前にラジオの深夜放送で憲法全文を2時間以上かけて読了したことがあるそうで、今も主要な条文は暗記しているようです。 

 永さんは「憲法は夢でいいんです」と言い、憲法はこうありたいという夢で簡単に書き直したり補足するものではないと言います。彼は戦時中空襲や学童疎開を体験し、だからこそ「新しい憲法はキラキラと輝いていたし」国の夢と受け止めたと言います。同じような体験をした私にはとてもよく分かります。戦争が終わって中学生の時、憲法を学習しましたが、「民主主義」という言葉を初めて見聞きし、これからの日本は民主主義で素晴らしい国になるのだと、それこそ夢見たものでした。 

 永さんは、同じ戦争を知る世代の井上ひさしさんや、小沢昭一さん、野坂昭如さん達とシンポジウムを開いて平和の大切さを訴えてきました。「みんなラジオ世代。小沢さんは『戦争を語れるのはラジオ世代』と言っていた。でもね。次から次へと亡くなった」と永さんは言います。そしてテレビ世代について、「安倍晋三首相や橋下徹大阪市長ら今の政治家は冗舌な人ばかり。言葉が滑っていて責任を感じていない。世の中がどう受け止めているかも想像していない人ばかりだから憲法を大切にしない」と辛辣です。 

 永さんはこの特集で他にも憲法9条や99条について語っていて、どれも傾聴すべきものですが、最後に東北大震災の被害にも触れ、「憲法改正を議論するのは被災地が復興してからでもいい。順番が違いすぎませんか」と言っています。 

 憲法改正論議がかまびすしい最近、一部の新聞社までが憲法改正案を出したりしていますが、『毎日』紙のこの企画のように日本国憲法についてもう一度考える材料を示してほしいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


保育所の子ども達(2)

2013-06-16 14:48:08 | 身辺雑記

 保育所の園庭のフェンスに面した道路の近くにジャングルジムがあり、そこに子どもたちが群れていました、皆三歳児かそれ以下のようで、どの子もあどけない様子でした。その中の1人の女の子がこちらを向き、目が合ったので手を振りますと「オバアチャァン」と大声をあげながら駆け寄ってきました。おかしくなって「オジイチャンだよ」と言いましたら他の子も寄ってきて、皆興味ありそうに私に声をかけました。歳を聞いたら「3歳」とか「もうすぐ4歳」などと可愛い指を折って示したり、にぎやかなことでした。小さな赤ちゃんを抱いた保母さんもやってきて、「この子は1歳半です」といたずらっ子らしい男の子を指しました。いろいろな年齢の子どもが混じって保母さんも大変だなと、昨年幼稚園の教師になったばかりで19人の三歳児のクラスを担任した孫娘のことを思い出しました。 

 しばらくして「じゃあバイバイ」と言うと何人かが「バイバイ」と言いながらフェンスの金網の間から手を出すので握手しましたが、むちむちした手は何とも可愛いものでした。その場を離れて何歩か行くと先ほどの女の子がいましたので「バイバイ」と言うと、大きな声でまた「オバアチャァン」と叫びましたので笑ってしまい、この子の家にはおじいちゃんはいないのかなと思ったりしました。

 

 


オトン、オカン

2013-06-15 20:50:22 | 身辺雑記

 16日に開票された兵庫県尼崎市の市議選で現職候補の20歳の大学2年の息子がツイッターで投票を呼びかけ、市選挙管理委員会から公職選挙法に抵触するとして注意を受けたというニュースがありました。 

 この大学生は「16日は尼崎市議会議員選挙やで!20歳以上の尼崎市民はオトンに投票してや!」と書き込んでいたと言います。これについて市の選管が、同候補の陣営に「公選法で禁じている文書図画の頒布にあたる恐れがある」と伝え、書き込みはすぐに削除されましたが、ネット上で引用されるなどして残っているようです。この候補者は、「息子は違反になると知らず、父を勝たせたい一心でやったようだ。大変申し訳ない」と話しているそうですが、大学生で、それも20歳になってまことに程度が低いと思います。 

 個人の好みになりますが、私はオトンとかオカンということばは嫌いです。映画の題名にも使われて、今では市民権を得ているようですが、何か下品な感じがして聞き苦しいと思います。橋下徹前大阪府知事は市長選の個人演説会で「『人柄を良くしろ』ってオカンから毎日メールがくる」と語り、他にも街頭演説などでもこの「オカン」を使っていたとのことで、大阪での庶民受けを狙ったのでしょうが、知事のような公職にある者が公衆の前で言うものではないでしょう。

 


保育所の子ども達

2013-06-14 07:17:56 | 身辺雑記

 毎日のように通っている整骨院の隣に、カソリック系の保育園があります。治療が終わって帰る道すがら立ち止まって、園庭で遊んでいる子ども達の様子を眺めます。園庭を走り回る子、滑り台やジャングルジムで遊ぶ子や、プラスティック製の小さな車に乗って、足を使って動き回る子、それぞれ楽しく可愛い様子で、特に三歳児や四歳児の動作があどけなくて見飽きません。時々近くに来て笑いかけたりする子もいます。 

 園庭の中央から、車に女の子を乗せて前につけた紐を引っ張ってこちらの方にやってくる男の子がいました。女の子の方が少し体つきは大きいようでしたが、2人とも三歳児のようでした。おそらく同じクラスなのでしょう。女の子は声を出したり笑ったりするでもなくまじめな顔をして乗っていましたし、引っ張っている男の子も真剣な顔をしていました。 

 車が園庭の隅にあるジャングルジムの近くにくると少し土が盛り上がった所に引っかかって止まり、男の子の手に余るようでした。男の子は紐を離して車の横に行って女の子の腕に手をかけました。すると女の子は両手で男の子の顔を挟みその頬にチュッをしました。男の子は特に反応もせずに、車を捨ててひょこひょこと走り去っていき、女の子は黙って座ったままでした。終始無言でしたが一連の2人の様子はいかにも自然で可愛く、小さな恋人のようだなあ、何を考えているのかなと思わず笑ってしまいました。その後はどうなったのかは分かりませんが、何かしらほのぼのとした気持ちになりました。幼い子の無邪気な様子を見るのはとても楽しいことです。

 

 

 

 


昆虫食

2013-06-12 07:31:50 | 身辺雑記

  国連食糧農業機関(FAO)は、食糧価格の高騰や人口増加、地球温暖化への対策として、昆虫を食べる「昆虫食」に目を向けるよう促す報告書をこのほど発表したとのことです。日本人にとっては食物としての昆虫は縁遠いものですが、報告書によると、現在、世界人口約71億人のうち、アジア、アフリカ、中南米を中心に少なくとも20億人がなんらかの形で昆虫食実践しているそうで、食べられている昆虫はカブトムシ、クワガタ、いも虫、ハチ、アリ、バッタ、コオロギなど1900種類以上で、「人間の生存に役立っている」と言います。 

 この報告書は栄養価の高い昆虫を食べて食糧危機を乗り切ろうというもので、昆虫食の長所として(1)たんぱく質、ビタミン、食物繊維、ミネラルなどの栄養価が高く、栄養失調児の補助食品として重要。(2)牛や豚などの家畜に比べて飼育効率が良く、排出する温室効果ガスが少ないなど、地球環境に優しいことを挙げています。 

 また、報告書は昆虫食や飼料としての昆虫の利用が広まれば、途上国に暮らす女性や、土地を持っていない住民などの社会的弱者が昆虫の捕集や飼育、販売に参加でき、雇用と現金収入の機会が生まれると強調しているようです。 

 しかし報告書は、実際には先進国で昆虫食が忌み嫌われ、野蛮な行為とみなされている文化的な問題点を指摘し、昆虫食に関する広報や教育に力を入れ、食用昆虫飼育の産業化を促進する法制度を整備する必要があるとしているようで、日本でも昆虫は一部の地域を除いて食料とはみなされていませんから、昆虫の体そのままではもちろんのこと、加工してたとえば粉末やエキスにしても嫌われるでしょう。 

 日本では長野県などでは蜂の子や水生昆虫のザザムシ、カイコの蛹などを食べるところがあり、長野県で缶詰にしたものを見たことがありますが案外高いもので買ったことはありません。イナゴなどはかつては広く食されたもので、私は戦時中に宮城県の鳴子温泉に学校疎開した時に、稲田に皆で小さい袋を手にしてイナゴ捕りに出かけ、宿に帰ってから大きな釜で甘辛く炒りつけたものを食べました。オカエビと言われただけあってなかなかおいしいものでした。その思い出があるものですから長野県に行ったときはイナゴの甘露煮は買いました。茶色の肢などは何かゴキブリを思わせるものでしたが、やはり美味しいと思いました。 

   

 中国でも昆虫はよく食べられ、広西チュワン族自治区では、カイコを小さくしたような、たぶん何かの幼虫と思われるものの空揚げを食べましたが、なかなかおいしいもので、貴州省ではハチの空揚げ、広州ではゲンゴロウや、おそらくガかチョウの蛹を炒めたもの、を食べました。ゲンゴロウは殻が硬くて身には少々臭いがあって、あまり美味しいとは思いませんでしたが、蛹は美味しいものでした。

 幼虫の空揚げ。 

   

 ゲンゴロウ。広州の料理店で。

   

 蛹。広州の料理店で。

   

 蛹などはいかにもたんぱく質が豊富という感じでしたが、やはり日本人にはあまり向いていないように思います。特に成虫のみかけはグロテスクでもあって敬遠されるのでははないでしょうか。