中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

徒然雑草

2012-11-29 10:53:48 | 身辺雑記

11月27日

 ○予想通り、日本維新の会は東京都知事選挙で猪瀬副知事を推すことを議員総会で決定した。これで自公と「相乗り」になる。支持していたみんなの党は支持を白紙とした。  

 みんなの党は日本維新の会と都知事選で猪瀬氏を共同支援する協定を結んでいたが、維新側から「一緒にやりたくない」との連絡があったという。まったくごたごたしているが、これで猪瀬氏と元弁護士の宇都宮健児氏の争いを中心に泡沫候補も含めて選挙戦がくり広げるのだろう。 

 

 ○元外交官で防衛大学教授だった評論家の孫崎 享(まごさき・うける)氏が自分のツイッターで、「橋下徹氏対宇都宮健児氏;二人の(元)弁護士の生き方が日本の政治を代表的に表している。橋下徹氏は消費者金融の会社側の顧問弁護士の経歴。それが今国政をうかがう勢い。他方宇都宮健児氏は消費者金融の被害者を救済する側で活躍、法律改正の中心人物。どちらを支持するかで人間の生き方が問われる」とツイートしている。

 

 ○維新の党の橋下代表代行が、みんなの党との競合選挙区の候補者をじゃんけんで決めようと言ったことに批判が広がっていて、あるツイートを見るとこんなのがあった。「久々に橋下のツイログを覗いたら、延々、いかにじゃんけんで決めるのが合理的か、ってことばっか力説してる。これが国政選挙を控えた公党の代表代行だってんだから、凄いよ」。

  今日付けの『毎日』紙を見ると、これはもともと石原代表が発言し、橋下代行が先に言ったことなのだそうだ。石原代表によると、「みんなの党の渡辺君は、永田町症候群、視野狭窄、そして自己過信」だと自分をさておいて酷評した。石原代表は、じゃんけんで決めることについては、「それくらいの覚悟がないと折り合いはつかないのに、木を見て森を見ていない」とのことだ。じゃんけんで決めることが「それくらいの覚悟」とは気ままなことを言うものだ。 

11月28日

 ○滋賀県の嘉田由紀子知事は新党「日本未来の党」を結党することを発表した。全原発の廃炉を段階的に目指す「卒原発」を政策の柱に据える。小沢代表の「国民の生活が第一」や、河村隆名古屋市長らの「減税日本・反TPP、脱原発を実現する党などが合流するようで、「第三極」は二分される。

 橋下日本維新の会代表はさっそく遊説先の山形で反応し、「(脱原発は)おまじないではない。選挙前に唱えれば票になるかもしれないが」と批判し、「(嘉田氏は)いくら言っても実行はできない。問われているのは政治に実行力を求めるかどうかだ」と牽制したそうだ。そして嘉田氏について「知事としての経験はあるかもしれないが、国会議員や政治グループを束ねた経験はない」と指摘した上で「僕は行政の長に立ちながら政治グループを3年間束ねてきた。実行できる力は自信がある」と政策実行能力をアピールした。相も変わらず自分に敵対、対抗する者には悪罵を浴びせ、「俺が俺が」の大口叩きだ。「未来の党」の代表代行に、かつて原発政策で橋本氏のブレーンだった飯田哲也氏がなったことでなおさらてきい敵愾心を燃やしているのかも知れない。

 それにしても福島へ山形へと平日に選挙運動に飛び回っている橋下代表代行だが、お膝元の大阪市の仕事はどうなっているのか。記者団に問われると、時間をやりくりしていくから市政には差し支えないと答えたらしいが、大阪市民はどう思っているのだろうか。

11月29日

 ○毎日、新党がどうのと言うような政治記事ばかりだし、殺伐な事件のニュースも多い。いい加減胃もたれの状態だが、私もついとり上げてしまう。心温まるような記事はないものかと思う。寒さが身にしみる。

 

 

 


初冬の母子

2012-11-28 13:12:04 | 身辺雑記

 『毎日』紙11月24日付の夕刊1面にこんな写真が載っていました。題して「うふふ」。「初冬の柔らかな日差しの下で女の赤ちゃんを抱えたお母さんが落ち葉を拾っていた。母親の笑顔に応えて赤ちゃんも幸せそうな表情を見せる。心が温まる光景だ(後略)」とありました。大阪府豊中市の服部緑地で出会ったひとコマとのことです。

 お母さんの愛しそうな笑顔、小さな手に落ち葉を持たせてもらって笑っている幼な子のお地蔵さんのように可愛い顔。心が和んでしばらく眺めていました。

         


比叡山延暦寺

2012-11-26 18:33:39 | 身辺雑記

 先週の三連休の最後の日曜日に、次男の家族3人(孫娘は部活で不参加)と比叡山の延暦寺に行きました。延暦寺には5月にも次男と2人で行ったのですが、行ってからちょっとした道の間違えで、中心の根本中堂に行きませんでしたか、効用の季節でもあるし、もう一度行こうということになりました。山上のモミジはほとんど終わっていましたが、行く途中には美しい紅葉、黄葉が楽しめました。 

 根本中堂はすぐに行けて、前はなぜ間違ったのかと不思議でした。根本中堂は延暦寺の総本堂で、伝教大師最澄が788年(延暦7年)に一乗止観院という草庵を立てたのが始まりとされ、本尊は刻んだ薬師瑠璃光如来とされています。その前に最澄がともした灯火は1200年間一度も消えることなく輝き続けているので、不滅の法灯と呼ばれているそうです。もっとも1571年(元亀2年)に織田信長の比叡山焼き討ちで根本中堂は焼失しましたが、再建後は山形にある立石寺から分灯を受けました。 

 次男の家族は根本中堂の中に入りましたが、私は人が多いようなので外で待っていました。最初に次男と孫息子が出てきて他の堂を観に行きましたが、次男の嫁(ひとみと言います)はしばらくして出てきて、素晴らしかった、厳かであのような所は初めて見ました、現世とあの世の境目のように思いました、お義父さんもぜひ見ましょうと強く勧められ、一緒に中に入りました。中は観光客でいっぱいでしたが、ある場所から内陣の中を覗いてみると正面の薬師如来の像の前は深く掘り下げられていて薄暗く、非常に神秘な感じでした。ひとみが現生とあの世の境目のように思うと言ったのも分かるような気がしました。中陣や外陣より3mも低い石敷きの土間となっていて、僧侶が読経、修法する場所で別名「修業の谷間」と言われているそうです。

    

   

    

 私はもともと非情、残酷なところがある織田信長は好きではないのですが、このような荘厳な場所を焼き払い、上人や僧侶から子どもに至るまでことごとく斬首した悪行は不愉快なものだと改めて思いました。一般には英雄とされていますが、戦国の世が生んだ異常な人物ではないでしょうか。

 大講堂と鐘楼 

    

       

 それからしばらく時間を過ごし、帰途につき、琵琶湖畔沿いの道路のわきにあるタイ料理の店で少し遅い昼食をとりました。夕方陽が落ちてから我が家まで送ってくれましたが、別れる時にひとみが根本中堂のお守りをくれました。息子は「信仰心のない人に上げるか」と笑いましたが、「長寿守」とあり、ひとみの気持ちが嬉しく、大切にしようと思います。 

 快晴に恵まれて家族と過ごした一日は、とかく無聊に過ごしている私には嬉しいものでした。

   

   

   


徒然雑草

2012-11-26 12:20:51 | 身辺雑記

11月25日

 ○民主党の安住淳幹事長代行は」来月4日公示の衆院選に同党を離党して他党から立候補する前衆院議員に対し、9月下旬の現執行部発足以降に党から受け取った活動費全額の返還を求める考えを明らかにした。10月下旬以降に離党を表明し、11月21日付で除籍とされた前衆院議員13人が主な対象らしい。民主党の現執行部は10月に300万円の活動費を同党の前衆院議員らに支給した。

 安住氏は大分市で記者団に、「別の政党に行って、民主党の党員やサポーターから受け取ったお金を使って選挙運動することはあってはならない」としたうえで、「改革とか言っているが、それ以前の問題で人間性が問われる」と批判したという。

 何やらみみっちいような話ではあるが、やはり300万円にしても活動資金は受け取っていながら、他党へ走った連中は返還するべきだろう。沈没しかけた船からゾロゾロ逃げ出すネズミを思わせる者は、維新など他党へ移れば衆議院選挙でも自分の地位は安泰だと考えたのだろうが、活動費まで「持ち逃げ」するのはネズミより浅ましい。 

11月26日

 ○愛知県稲沢市の53歳の農業の男性が、25日の深夜に名鉄名古屋本線の線路上に敷石11個を置いた疑いで列車往来危険の疑いで逮捕された。名鉄国府宮駅を中心に同市や一宮市内で今月5日から線路上に石が置かれる事件が計16件起きており、稲沢署が踏切にビデオを設置して警戒していた。調べに対し、この男は犯行を認め、「面白半分でやった。社会を騒がせたかった」などと供述しているという。

 この男50歳を過ぎてもこのような危険な犯行を行って、それで「社会を騒がせたかった」と言う。先日の愛知県豊川市で起きた信用金庫立てこもりの32歳の男の犯行と言い、どうも頭のネジが緩んでいるとしか思えない。

 

 ○東京都知事選に副知事の猪瀬氏が出馬をすることになり、自民、公明、みんなの党が支援を表明している。日本維新の会の橋下代表代行は大阪市長と“共闘関係”にある猪瀬氏を足がかりに衆院選で首都攻略につなげたいという思惑があるらしいが、各政党との「相乗り」になることにためらいがあるようだ。

 橋下氏は昨年11月の大阪市長選で、「相乗り」で対立候補を推す主要政党を「戦時中の大政翼賛会のようだ」などと激しく糾弾し大勝した。すでに東京の選挙区の維新の会の立候補予定者は、既成政党批判を繰り広げているが、都知事選のことになると途端に歯切れが悪くなるという。ここで批判を浴びせている既成政党と「相乗り」すれば、当然批判を受けるだろう。

 これから維新の会はどうするのか。猪瀬氏は前知事の石原氏が自分の後任として推薦し、今は維新の会の代表だ。当然維新の会としても猪瀬氏を支援することを主張するだろう。それに逆らってまで橋下氏は「相乗り」を避けるだろうか。これまでにもたびたび前言を翻した彼のことだ。おそらく大阪市長選で「相乗り」を激しく批判したことなどは忘れたように口を拭って、また適当な理屈を考えだし批判をかわそうとするのではないか。

 

 

 

 

 

 


選挙区調整をじゃんけんで?

2012-11-25 07:46:04 | 身辺雑記

 ○日本維新の会の橋下代表代行は、みんなの党の渡辺代表に衆院選に向け日本維新に吸収合併する形での合流を要請しました。みんなの党を解党して維新の会に合流するという案です。これに対しみんなの党代表の渡辺氏は、日本維新の政策に「原発ゼロ」が反映されていないことを理由に合流を否定し、みんなの党の解党についても拒否しました。

 他党に解党して自分の党に合流するように言うのは、相手を低く見た傲慢な態度ではないかと思います。渡辺代表は、「こちらが第3極の老舗だ。解党しろと言うのは失礼ではないか」と語ったようです。橋下代行はテレビの番組で「国のことを思うなら、自分たちの勢力、ポジションに関係なく、一緒になろう」と言ったそうですが、彼はかつて自著で「なんで『国民のためとか、お国のために』なんてケツの穴が痒くなることばかり言うんだ?政治家を志すっちゅうのは、権力欲、名誉欲の最高峰だよ。自分の権力欲を達成する手段として、嫌々国民のため、お国のために奉仕しなければいけないわけよ。ウソをつかない奴は政治家と弁護士にはなれないよ!」と言っていました。今の彼がやっていること言っていることはそうではないのでしょうか。

 維新の会はみんなの党と23日現在で、8都道府県18選挙区で競合しているそうです。これを避けたいための橋下代表代行の発言でしょうが、彼は「選挙区調整は、最後はじゃんけんで決めていい。一つのグループになるなら意地でもやる」とも発言したそうですが、「選挙区調整をじゃんけんで」とはまったく政党のあり方や有権者をばかにした発言で呆れてしまいます。これに対して、渡辺代表は「そんなばかなことが許されるのか」と反発し、「じゃんけんで決められるほど、いいかげんな候補者を選んでいない」とも述べたとのことです。当然のことでしょう。橋下代行は「表現力の乏しい人が発言を取り上げている。理屈じゃなくてどっちを取るかという政治決断を『じゃんけん』と表現した」「「じゃんけんは理屈ではなくまとまろうという強烈なメッセージだ。それくらい理解できない人は政治家にはなれない」と反論したそうで、相変わらず自分への反対者への罵倒です。一連の橋下代行の言動は、維新の会の石原代表も容認しているのでしょうか。この党の代表と代表代行との党内指導や対外的な言動のあり方がよく分かりません。 

 渡辺代表は「(太陽の党との)結婚を解消してもらわないと先には進まない」と述べ、石原慎太郎代表を除く太陽の党メンバーとの決別が合流協議の条件となるとの考えを示したようですが、これではマスコミが喧伝する「第三極」の結集などは絵に描いた餅のようなものです。

 

 

 

 


職人の心意気

2012-11-24 07:43:12 | 身辺雑記

 私は去年の6月に「職人」と題する文をブログに上げて、その中でこのように書きました。 

 

 私は「職人」という言葉が好きだ。言葉というよりも職人そのものが好きだ。手先一つで物を作り上げていくその仕事にとても興味を惹かれる。職人とは「手先の技術によって物を製作することを職業とする人」(広辞苑)だが、かつては身近にいた職人も近頃ではあまり見かけなくなった。現在では手工芸品の製作者、建具作り、指物師、大工、左官、庭師などを職人と言うが、大工も「工務店」とやらになって、何となく職人と言うよりは技術者という感じになったし、左官なども必要とする建築が少なくなったのか、以前のように壁土を練っている姿を見かけない。もっとも地方に行けば伝統工芸品の製作者などの職人はまだまだ多く存在しているだろう。(中略)職人と言うと何か貶めた感じを受ける向きもあるようだが、私には軽々には余人が真似できない熟練を必要とする仕事を生業にしている職業だと思い、「職人」と聞くとある尊敬の念を抱く。 

 

 最近、職人に関すろ本を4冊買いました。どれも新書版ですが、その一つは塩野米松『ネジと人工衛星 世界一の工場町を歩く』(文藝春秋)と言って、東大阪市の高井田という町の町工場の経営者を訪ねて聞き書きしたものです。著者の塩野さんは「聞き書きの名手で、失われゆく伝統文化・技術の記録に精力的に取り組んでいる」と紹介されています。この本には高井田の13の工場の経営者が紹介されていますが、業種はスプリング製造、金属加工、ネジ製造金型製造など様々です。採録されている経営者は多くは祖父が創業した3代目ですが、その仕事にかける情熱には打たれます。仕事の実態は現場の作業工程の写真がないので少し分かりにくいのですが、なみなみならない精密なものもあります。ある精密部品や金型等の金属表面処理業者の創業者の息子は「僕らの世界ではミリっていう単位は大きくて、みなさんのメートルくらいの感覚です」「基本的には肉厚と硬度を増すために注文が来るのですが、肉厚ったって0.5ミクロンですからもう感覚の問題です」と言っていますし、別の金型肉盛り、修理業者は「100分の1ミリ台の溶接を顕微鏡を見ながらするんです。一番細い線は0.1ミリ。髪の毛よりも細い線にレーザーをピッと当てると100分の1ミリぐらいの分だけ溶けてくっつく。僕は指先の感覚で100分の1ミリは分かります。」と言っています。まさに職人芸です。 

 中国との関係がある企業も少なくないようで、技術支援をしているところもありますが、まだまだ中国の製品の品質は、少なくとも高井田の企業のものよりは劣るようで、あるバネ製造の企業の経営者はこんなことを言っています。「中国はどんな品物作ろうが、金を儲ける人が偉い人や。それが評価されるねん。その気質がもう日本人とは違う。ええもん納めて金もらうのが日本人のお金の儲け方や。そのへんが文化の違いや」。日本の職人の心意気というものでしょう。 

 日本の工業技術は何も大企業だけが持っているのではありません。この東大阪市高井田の町工場のような所の独自の技術が、日本の工業の底を支えているのだと、淡々と語る経営者達のことばに感心しながら思いました。

 

 

 

 

 

 


徒然雑草

2012-11-23 09:19:31 | 身辺雑記

11月20日

 ○インフルエンザの予防接種をした。毎年欠かさず接種しているが、私のような後期高齢者になると、市から補助が出るので費用は千円で済む。

 この20年ほどインフルエンザも普通の風邪もひいたことがない。最後にひいたのは退職1年前の冬で、生徒のスキー修学旅行に付き添っていた時だ。ある女生徒が多分インフルエンザだと分かっていながら、母親がせっかくの修学旅行なのにかわいそうだからと無理して送り出した。たちまちバスの中と温泉宿の部屋で蔓延し、たくさんの生徒が寝込み、帰りは病人のためのバスを1台チャーターする騒ぎになった。私も風呂に入っている時に背筋がゾクッとして、家に帰ってから発熱して寝込んでしまった。私は平熱が6度5分くらいなので8度にもなるとすっかり参ってしまう。

 それ以来風邪をひいたことがない。ちょっと熱があるなと思って測ってみて7度近くあると葛根湯を飲む。古典的だがそうやってこれまでやってきた。しかしインフルエンザは怖いから、予防接種は必ず受けるようにしている。この年になるとやはり予防を心がけることが大切だ。 

11月22日

 ○ある大手新聞の電子版ニュースを見ると「元グラドル出馬、サバ読み認めた」という見出しがあった。「グラドル」は見当がついたが、全体として何を言いたいのか分からない。開いてみると、日本維新の会が大阪市内で衆院選挙区の3次公認候補60人を発表したが、その中に東京21区の候補者として元グラビアアイドルのSという30歳の女性が入っていて、芸能活動中に年齢を1歳サバ読みしていたことが判明したという下らない記事で、系列のSスポーツ紙の記事の引用らしい。「注目必至の」と書かれているが、政治家としてなのか、グラドルとしてなのか、いずれにしても維新の会も本人の政治家としての資質よりも、大衆受けを狙っているようで、彼女は「私と日本を変えましょう!」と意気込んでいるらしいが、寒くなる。 

 

 ○大阪府議会の会期が当初予定が12月13日から14日間延長されて27日までになる見通しとなった。府議の大半が衆議院選挙の支援活動に回るために、選挙期間中の議会日程を投票日の16日以降に遅らせた。今月26日の議会運営委員会で、大阪維新の会と公明党の賛成で正式決定するようだ。両党とも大阪では負けられないということだろうから、議会よりも自党の選挙優先ということか。自民党などは「選挙活動で会期延長するのはおかしい」と反対しているようだが、府議会では維新と公明が組めば多数で何でもありというところだ。

 


政治家の公約とは何か。

2012-11-21 19:10:17 | 身辺雑記

 日本維新の会の橋下徹代表代行は20日、記者団に企業・団体献金の全面禁止を撤回する方針を示し、「旧太陽の党と合流する時に現職の国会議員について(禁止すること)は難しかった」と釈明しました。 

 橋下氏は9月に維新の会の政策公約として、企業・団体献金の全面禁止を党内にある反対を押し切って打ち出しましたが、それに関して「維新の会の特徴の一つ。絶対に自民党や民主党ではできない。今までの政治と決別するという意味で譲れない線だ」と豪語し、党規約にも明記して、賛同しない議員の維新加入を認めない考えを示していました。それが太陽の党との合流協議で、旧太陽の党の園田博之前衆院議員が「法制度ができるまでは一定の上限を定めることが限界だ」と全面禁止に難色を示し、維新側がそれを受け入れました。「賛同しない議員の維新加入を認めない考え」はどうなったのでしょうか。今後、全面禁止を定めた党規約を改正し、献金の上限額や受領できる期間を定めるとのことです。 

 「今までの政治と決別するという意味で譲れない線だ」と言っていたのに、太陽の党との合流を優先して引っ込めましたが、「企業・団体献金の禁止」は大阪維新の会の公約とも言うべきマニフェスト(俗称「維新八策」)にも挙げられていたもので、日本維新の会も当然受け継ぐものでしょう。大々的に売り込んでおきながら、太陽の党との合流を理由に引っ込めるようでは、マニフェスト違反と批判、非難されている民主党を嗤えません。勇ましいことを言っていても旧勢力の壁に当たるとあっさり変えてしまいました。橋下代表代行は「当初の維新の会からすれば、若干修正した形だが、上限の枠は、はめるので、他の党に比べれば一歩前進だ」と述べています。「若干の修正」とは相変わらずの強弁ですが、これからいろいろ批判されても、例によってあれこれ言い抜けるのでしょう。 

 あるツイッターには「橋下氏は太陽の党との合流に対する『政策抜きの野合』との批判に対し、『政治に一番必要なのは政策を語ることではない』『政治に一番重要なのは実行することだ』と述べた」とツイーとされています。政治家は自己の政策を有権者に示し、それを実行することが大切なのですが、橋下氏はどうやらそういう考えではないようです。ある女性のツイッターでは「本来は自分達の掲げた政策を成し遂げることが政治家・政党の目的であるはずなのに、橋下徹にとって政策なんてものは天下を取るための道具に過ぎない。だから原発問題でも企業献金でも『その時に大衆受けすること』を口からペラペラと垂れ流しておき、状況が変われば躊躇なく撤回する」と痛烈に批判されています。 

 橋下氏は確かに頭の良い政治家で弁も立ちます。本人に言わせるとケンカも強いそうです。そういうことでかなり自信過剰になっているのではないでしょうか。おそらく彼にとっては有権者などというものは自分の口先で丸めこむことができる愚衆のように見えているのではないかという気がします。それでも少なからぬ有権者がこれまでの政治家とは違って彼は何かをやってくれるという期待、幻想を抱くのはなぜかと不思議です。政治家や政党の真贋を見抜くための目を有権者は心して磨かなければとつくづく思います。

 

 

 

 

 

 


パテ

2012-11-21 07:53:13 | 身辺雑記

 近所の輸入食料品やワインなどを扱っている小さい店の主人が、こんな物を食べませんかと言って、大豆のパテの缶詰を開けてくれました。大豆のパテは珍しいと思って食べてみましたが、褐色に着色してあり味はそれなりにいけるものでした。 

 パテはハンバーガーのバンズに包んであるハンバーグを言うようになっていますが、元来は肉や鳥、魚などの具材を細かく刻んでペースト状やムース状に練り上げたフランス料理です。パテの語源はパイ生地を意味する「パート」で、本来は具材を小麦粉の生地で包んだ料理の名称でしたが、これが転じて中に入れる具材を指すようになり、やがて「練り物」一般をパテと呼ぶようになったそうです。 

 パテというと思いだす映画があります。戦後しばらくはフランス映画に人気がありましたが、その中で有名な俳優にジャン・ギャバンがいました。彼はフランス映画を代表する名優で、ギャング映画に数多く出演し、初期の作品「望郷(ペペ・ル・モコ)は、幼い時に両親に連れられて観たのですが、そのラスト・シーンを鮮明に覚えています。 

 その後大学生になって彼が主演する「現金(げんなま)に手を出すな」というギャング映画(モノクローム)を観ましたが、彼が演ずるギャングと、その気の弱い相棒とが描かれていました。その1シーンでアパートの一室で2人が話し合っている時に、ギャバン演じる男が多分フォアグラのパテをパンに塗りつけて、相棒に向かって喋りかけながら食べる、その何気ないしぐさの演技がひどく印象的で、今でもはっきり思い出します。後で仲が良かった高校時代からの友人のNとその話をしたのですが、Nも、そうそうあのシーンはすごく良かったと言っていました。戦後の食糧の不自由な時にあのシーンはとても魅力的なものだったと思います。 

 そんなことがあってパテと言うとジャン・ギャバンのぎょろりとした目つきと、うまそうにパテを塗ったパンを食べているシーンを思い出します。

 


徒然雑草

2012-11-20 07:44:48 | 身辺雑記

11月17日

 ○「立ち上がれ日本」から横滑りした「太陽の党」が解党し、「日本維新の党」に合流することになった、名古屋市長が代表の「減税日本」は15日に「太陽の党」との合流を発表したばかりなのに袖にされて蚊帳の外に置かれた。外から見ていてもよく分からない合流劇だ。

 新しい党は「日本維新の会」で、代表は石原氏になるのか石原橋下共同代表になるのか、両党の政策を見てもどこまで一致するのか不明だが、いずれにしても、民主対自民の争いにマスコミの言う「第三極」として老若二人のウルトラ右翼政治家が牛耳るこの政党が加わるわけで、何かため息が出る思いがする。ドタバタ劇はしばらく続くのだろう。

 11月18日

 ○今朝の『毎日』紙の一面トップには大きく「維新、太陽と合流」とあり、石原代表と橋下代表代行が握手している写真も大きく載せている。これが今一番大きな政治ニュースなのかと興ざめする。マスコミはあくまでも「第三極」に肩入れするのか。「第三極」が民自公と「対極」にあるとは思えない。同工異曲ではないか。対極にあるのは議席数は少ないが、共産党や社民党だ。太陽と維新の政策の違いについて橋下代行は「既成政党に比べれば一致している」と他党からの「野合」批判に反論しているが、相変わらずの減らず口だ。石原代表はかつて都知事時代に、他党から「維新の会」に流れた国会議員団について、「あの顔ぶれじゃ周りもちょっと失望するんじゃないか」と述べ、同党の支持率低下につながっているとの見方を示したことがあるが、「太陽の党」、かつての「立ち上がれ日本」の議員達はどうだったのか。石原代表だけが口喧しく動き回り、他は鳴かず飛ばずで存在感があったとは思えない。

 

 ○昨日、長男が仲間と組んで鈴鹿サーキットで開催された「8時間耐久レース」に出場したそうだ。4人一組で1人2時間ずつ走るのだが、強い雨が降ったそうだ。500組が参加したそようだが、元気なことだ。息子は3日前に中国への出張から帰ったばかりだし、今日は岐阜へ干し柿をつくるための柿を買いに行ったと言う。51歳。エネルギッシュなのには感心するが、出張や会社にいるよりも気分が晴れていいと言っていた。 

11月19日

 ○今朝の『毎日』紙の一面トップは同社の世論調査の結果で、大きく「自民17% 維新13%」とあり、その左にに少し小さく民主は12%とあった。衆院比例代表の投票先を聞いたものだ。大きい数から順にならべたのだろうが、維新の取り上げ方が大きいのは、いかにも今の新聞らしい。支持政党についての回答を見ると、自民17%、民主11%、維新10%となっている。それにしても「世論」とは何を根拠にして支持政党を決めるのだろうか。順位はともかく、自民にしても維新にしても、ウルトラ右翼の人物が率いる政党になぜ支持が多いのか。なぜ日本はこんなに右傾化しているのだろうと弟は言っていた。 

 

 ○あるツイッターに「『第三極』という言い方は、ちょっと洒落た選択肢みたいに聞こえて、現状の諸政党の実態と乖離していると思う。『諸派』という端的な言葉があるんだから、そっちを使ってほしい」とあった。同感。