緑香庵通信

三軒茶屋から世田谷線で6分・松陰神社前のアロマテラピーサロン。

肌は何でも知っている

2007-10-26 11:49:52 | 「緑香庵」的なもの
最近読んだ皮膚科学の本。
「第三の脳 ~皮膚から考える命、こころ、世界」(著=傳田光洋)
これが面白い。

皮膚はずっと長い間、刺激を感じるだけの臓器、
つまり感覚器と思われてきました。
ところが今世紀に入ってから、実は肌の表層では、
受け取った刺激を判断し行動を起こすことまでやっている
ということが、わかってきたそうです。

神経(受動)→脳(判断)→行動という回路とは別に、
神経の受容体に届く前に、表皮では肌の細胞が自分で判断
何らかのアクションを起こしている。
肌は脳の機能すら果たしているということです。
皮膚は第三の脳であると、その本では言っています。
(ちなみに第二の脳は消化器だそうです。)

皮膚については、まだまだ分からないことがたくさんあり、
解明が進むほどに、皮膚というものが単なる身体を包む皮袋
などではなく、より多くの機能を持つ複雑な臓器であること
が明らかになってくるようです。

たった一つの小さな細胞(卵)から分裂が始まり、
人間が形作られるとき、皮膚は脳や神経と同じ部分から作られる。
以前解剖学の授業で習った、そんな話を思い出しました。

■皮膚を軽んじてはいけません
一般的に、内蔵や他の器官に比べて肌の表面でおこることは、
やや軽んじられるところがあります。
美容に興味でもない限りは、肌のことはずっと後回しという人が
結構いるんじゃないでしょうか。私がその一人でした。
しかし実は「美容」に興味があろうがなかろうが、
肌の問題には誰もが避けて通れない面があるのだそうです。

それは、肌の状態が私たちの無意識へ影響を与えているという点。
最近の研究ではっきりしてきたのだとか。
「見た目がきれいかどうか」という問題だけじゃないってことです。

たとえば、アトピーのある方は、体の表面から四六時中
「ノイズ」が発生していると考えられ、それが心身へ影響を
及ぼしているということです(この本の著者自身もアトピー)。
見た目のカサカサとか、意識の上で感じる痒み以上の
無意識の負荷がかかっているわけです。

また反対に、肌で感じる「心地よさ」というのも、非常に繊細なものです。
神経が配置されている間隔よりもっと狭い範囲の微細な違いを、
皮膚は感知するそうです。
肌の表面をなでられて気持ちいいなあと思うとき、
喜んでいるのは「脳にまします意識様」ばかりではありません。
体全体が、細胞たちがワラワラとみんなでウヒャーと喜んでいるのです。


■セラピストは幸せです
ですから、体の表面も大切にしなくちゃね。
そして、そこに毎日触れさせていただくお仕事している私は、
もっともっと敬意を持ってタッチしないといけませんね。
確かに、触れている私の手のひらの表面も、
ズラーっと並んだ細胞がウヒャウヒャ言って気持ちよがっている
気がする時があります。
人に触れるのは本当に幸せなんです。
Kabocha
《MAMEHICOのカボチャのタルト》

さてこの季節、空気が乾燥して来ました。
その本によれば、肌表面の水分量が、肌がどう行動するかの指標
となっているらしいとのこと。
水分、油分バランスよく補って、肌を大事にしてください。
そしてなにより、手のひらで大事に大事に自分の肌を
触ってあげてください。これは以前も書いた通りです。

肌が気持ちよくいられるということは、肌の状態が良い
ということであり、結果的に見た目もきれいということになります。
顔だけじゃなく、体中の皮膚をもう少しかまってあげましょう。

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