緑香庵通信

三軒茶屋から世田谷線で6分・松陰神社前のアロマテラピーサロン。

精油あれこれ・第1回:スイートオレンジ

2006-09-19 15:38:33 | 精油あれこれ
◆ はじめに ◆

アロマテラピーと言えば精油です。
精油についての書籍もだいぶ増えてきました。
その手のサイトもたくさんあるし、
初心者でもホームケア用のガイドは十分手に入れられる時代になりました。

いまさら精油についてのあれこれを書いてもどうなのよ、と
自らつっこみつつ、散らばった知識を改めてひとつひとつ吟味しながら、
その精油の本質というか、その植物のもつ力の本質に迫りたいと、
このテーマをスタートすることにしました。

あくまでも私見なので、基礎的なデータは本などを参考にしてください。
取り上げる精油の順番は適当です。
多分、その時の私の心理状態や体調が反映されることになるでしょう。
なお、文中様々な使用例が出てきますが、
精油を使用するときは必ず植物オイル等の基剤で薄めて使うなどの
基本事項はお守りください。

◆第1回は「スイートオレンジ」です。◆
Orange

昔(アロマに興味をもったころ、およそ10年前ですね)は、
何とも思ってませんでした。
どこにでもある平凡な香りだし、そこがあまりかっこ良くない。


それが、今は大好き。つくづくいい香りだなあと思います。
そういう精油がいくつかあります。
例えばペパーミントなんかもそう。昔は、歯磨き粉じゃんと思ってましたが、
いやー、ほのかに甘くて、背中の管が広がってすーっと上に抜けていくようで、
いいですねー。

あ、今日はオレンジでした。今も傍らで香らせながら書いてます。
軽くて、細胞と細胞の間が解放されていくような感じがします。

オレンジはオープン(Open) です。いろいろな意味で。
不必要な結合をゆるゆると手放して、空間が生まれ、再び動きをとりもどす。

ほんわかとした日だまりの暖かさ、親しみ、懐かしさ。
包まれて守られているけれども、隙間がたくさんあって楽な感じ。
母親や小さな子供のイメージでもあります。

● 主成分は85%リモネン
→軽いです。酸化しやすいです。持って半年。
油汚れ落としが得意です。掃除(+エタノールで冷蔵庫とか)にも、
脂性肌のクレンジングにも。

● 加温作用あり(心も身体も)
→足湯、手浴で発汗促進。
「うつうつ」にも「キリキリ」にも。月経時にもとてもいいです。

● 停滞している物を動かす
→消化器の運動促進(+ブラックペッパーで便秘に良)
→消化器が原因の頭痛には、カモミールとの併用で良
→緊張性の頭痛(疲労物質の停滞が原因)にも良

● 毒性低い(わずかに光毒性。2時間で消失との見解あり)
→子供、妊婦OK。(赤ちゃんはやめてね)

● スイートオレンジのお仲間紹介
ビターオレンジの花 = ネロリ、ビターオレンジの葉と枝 = プチグレン

本当に落ち込んでいる時は、あまりディープに内部に入り込んでほしくないことがあります。
そんな時はオレンジをぜひ。

あくまでも外側からふんわり優しく毛布のように暖めてくれます。
それもけっこうゆるめに、適当な感じで。
「あたしがあなたを癒してあげるよーん、ほらほらー」という
押し付けがましさはいっさい無く、これが意外に効く。
遠赤外線のように中まで効いてくる。

孤独ではないことを思い出させてくれます。
オレンジの日だまりを満喫したら、猫のようにびよーんと伸びをして、
楽に動き出せるかもしれません。

◆ まとめ ◆
オレンジの本質にせまるキーワード
暖める オープン 止まっている物を動かす 楽 軽い

ついでに、私はこの香りが大好き!
Piyo
《三軒茶屋のCAFE Mame-Hicoから緑香庵に移住》








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