猛暑です。
おかげで今年の梅は良く干せました。
梅自体は天候不順で小さめでしたが、梅干の出来はすこぶる良好です。
で、できた梅酢も美味しい。
スイカにちょろっとかけると最高です。
猫も暑いと。
こんな暑さが続くと、確かにこたえますね。
高齢者はなおさら。
一昨日の朝、実家の母(88歳)の件で久しぶりに救急車に同乗してきました。
ってそんな簡単に言っちゃあダメなことか。
大事には至らなかったので、どうか軽く語ることをお許しください。
父が他界する頃はよくお世話になったので、心なしか慣れているような気もしていたのですが、さすがに完全に意識消失した母を前に慌てました。
朝起きて会話をしてお茶を飲んでおめざの和菓子を食べ、さて朝食の支度をと私が台所に立ちふと振り返ると、そこには椅子に座ったまま魂の抜けた表情で頭を後ろにガクンと反らした母がおりました。声をかけてもさすっても反応がなく、とにかく頭を守らなきゃと後ろから体を支えつつ、携帯の片手操作で兄を呼び出し、119番へ通報。
救急車が到着するまで5分もあったでしょうか、早かったなあ。
で、サイレンが聞こえ始めると「トイレに行きたい」と、いつ目覚めたのやら母が言いだし、救急隊員の方をトイレでお出迎え。あとはどんどん覚醒していき、さて「搬送先が決まりました、病院へゴー」という頃には、「なんで行くの?何があったの?」と、本人は訝しがるばかりという状態。当然、本人には意識消失の自覚はなく。
結果、脳や心臓にこれといった異常は見られず、午前中のうちに帰宅OKとなったわけです。
特に診断名は言われませんでしたが、ざっくりまとめるなら、原因はわからないが体の調整がうまくいかなかったということなのでしょうか。???。
父も晩年は突然異常な血圧上昇があったり、起立性の低血圧が現れたり、本来の持病とは違う、体の機能のもっとベーシックなところがだんだんと調整が難しくなってきているんだなあ、と思わせられることがありました。その時の主治医の先生が、「老化というのは緩やかに坂を下っていく自然な流れです。その流れの中でいろいろなことが起こります。それぞれに病名をつけることも可能ですが、要は終わりに向かう「老化」の一環です。「治る」というものではありません。この流れは止められません。」とおっしゃっていたことをまた思い出しました。
それにしても、患者家族に対する救急隊の方々の声がけは、いつも的確で暖かく、地に足がつかなくなっている私たちが、段差につまづいたり、鍵を忘れたり、火の始末を誤ったりしないように、ゆっくり落ち着いた声で確認してくれます。こんな素晴らしいサービスを受けて、保険診療ですから格安です。申し訳ないやら、ありがたいやら。いい国だなあ。保険料も税金も頑張って払わなきゃなあ。