私は、怪奇もの小説は嫌いなのだ!
だから、宮部みゆきさんの時代小説は読みたくなかったのに、ついつい手を伸ばしてしまった
宮部みゆき 著作 「ばんば憑き」 角川書店
怪奇もの、短編時代小説が6作収録されていた。
坊主の壺、お文の影、博打眼、討債鬼、ばんば憑き、野槌の墓
怪奇ものと云っても、人情味のある話ばかりでよかった。
掛軸の絵の壺の中に坊主が見える人は、はやり病の予測が出来て対処方法も分るという気持ちの悪い話。
殺されてしまった子供の影だけこの世に残り、影踏み遊びをしている・・・。
博打眼にとりつかれると、博打には強くなるが破綻してしまう・・・。
「お文の影」と「野槌の墓」以外は、人にとりつく妖怪の話?
「野槌の墓」は、子どもを殺す道具として使われてしまった木槌が、迷ってしまう。
なんとなく、ひょうきんで愛せる妖怪たちと、それに対する人たちの物語。
読む季節を間違えた?
この小説のお気に入り度:★★★★☆
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